英文誌編集委員会報告

英文誌編集委員会が2004年9月17日に開催された.

今年度は,第3巻第1号(特集6編;原著3編;98ページ)がすでに発行され,第2号は今年度中に発行予定である(原著7編;短報3編;約65ページ).第4巻1号の特集のテーマは「托卵」で,高須夫悟,中村浩志両氏がオーガナイザーとなって,大会シンポジウムの講演者を中心に8名が執筆する予定である.

英文誌発刊から3年間における特集などの依頼論文を含む総投稿数は83編で,うち海外からの投稿が30編あり増加傾向にある.とくにアジア諸国からの投稿が半分を占め,認知度も徐々に高まりつつある.年間掲載論文数約20編,総ページ数150ページ以上を保持しており,まずまずのスタートが切れたと考えられる.

次の目標としては,掲載論文の引用率をあげていくことと,インパクトファクターの対象誌となることがあげられる.引用率をあげるためには,会員以外の研究者にも英文誌を広く公開していく必要があり,電子ジャーナル化を早急に進めていくことが確認された.その具体的な方策として,J-STAGE(科学技術振興機構)のシステムを利用して電子化すること,またSPARC(国際学術情報流通基盤整備事業)のシステムを利用して電子ジャーナルの宣伝をすることを検討し,評議員会に諮ることを決定した.

記録報告的な短報については,査読に回す内容かどうかを編集委員会で事前に検討し,学術的な意義が不明確な場合は受け付けないことを,編集の基本方針として確認した.また現在,依頼論文執筆者を対象にしている雑誌謹呈者の枠を,非会員の査読者および論文掲載者に広げることを検討し,評議員会に諮ることにした.

(英文誌編集委員長)