英文誌編集委員会報告

Last update: 2006.05.19

(1) ORNITHOLOGICAL SCIENCE 編集状況

今年度は,第4 巻1号(特集7 編;原著3 編;短報1編;102 ページ)がすでに発行され,2 号は現在入稿中で12 月初めに発行予定である(原著8編;短報3 編;約75 ページ).第5 巻1 号の特集は音声関係のテーマで,岡ノ谷一夫氏がオーガナイザーとなって準備を進めている.

この1 年の間に38 編(うち17 編国外からの投稿; 8 編依頼論文)の投稿があり,19 編が受理,10 編が却下,9 編が編集継続中である.発刊以来,投稿数は着実に増加してきており,とくにアジア諸国を中心に海外からの投稿が半分弱を占めるようになっている.ただし,依頼論文を除く投稿論文の却下率が毎年50%前後と国内外論文ともに高く,掲載論文数はあまり増えていない.

(2) 電子ジャーナル化とUniBio Press の販売

昨年評議員会と総会で承認を受けた電子ジャーナル化は,SPARC(国際学術情報流通基盤整備事業)の支援を受けることになり,バックナンバーも含めて現在発行済みの全ての号がJ-stage上に掲載されている.また,SPARC参画の生物系の電子ジャーナル4 誌とともに,UniBio Press のパッケージとして国内研究機関の図書館への販売を促進しており,現在32 の図書館で購読が決まっている.さらに海外図書館への販売を促進するため,米国発行のパッケージBioOneとの提携を進めている.

評議員提案事項として,UniBio Press購読館のうち冊子体を希望館に対する2005年の無料提供と2006 年以降の格安販売について了承を得ることを確認した.

(3) 冊子宣伝用のパンフレット作成

来年8月にHamburgで開かれる国際鳥学会において配布する冊子宣伝用のパンフレットを,SPARC支援で作成することが決まった.評議員会には,見本としてバックナンバーを提供してもらえるよう提案することを決めた.

(4) 編集委員の交代

浦野栄一郎氏が編集委員を退任,新編集委員として高須夫悟氏と森 貴久氏が就任,さらに副委員長が酒井秀嗣氏から西海 功氏に交代することが了承された.

(5) 電子投稿システム

評議員会出席のために訪れていた永井裕子氏(UniBio Press 主幹)を交えて,詳しい情報提供や説明を受けながら,和文誌編集委員会と合同で電子投稿システム採用の検討を行った.英文誌編集委員会では,現時点では必要ないが,今後投稿論文数が増え編集幹事の事務能力を超えるようにってきた時点で,あらためてシステム導入を検討していくことになった.

(英文誌編集委員長)