英文誌編集委員会報告

日時:2008年9月12日(金)15:00〜17:00
場所:立教大学11号館A201教室
出席者:中村雅彦(委員長),日野輝明,西海 功,酒井秀嗣,高須夫悟(欠席:森 貴久(副委員長),天野達也,古賀公也,村上正志,岡ノ谷一夫)

1)ORNITHOLOGICAL SCIENCE編集状況
 今年度は,第7巻1号(特集4編、原著4編、短報3編、108ページ)を6月末に発行し,2号は現在編集中で12月に発行予定である(原著6〜8編;短報3〜5編)。第7巻1号の特集は、森貴久氏により「Bio-logging science in the ecological study of seabirds in Japan」というタイトルで編集した。
 編集委員長を交代した1月から現在までに19編の投稿があり、2編が受理、2編が却下、15編が編集継続中である。このほかに昨年度から編集を継続し、受理しているものが2編ある。
*第7巻2号は,原著論文5編,短報4編を収録し,12月末に刊行した。

2)ORNITHOLOGICAL SCIENCE電子版のアクセス率
 2007年の書誌事項(抄録)へのアクセスは毎月100〜250件あり、論文全体のPDFファイルへのアクセスも毎月約100件ある。書誌事項へのアクセスのうち5割から8割は海外からで、とくに昨年4月からGoogle 経由で検索可能になったことでその割合が急増した。

3)ISI申請
 ORNITHOLOGICAL SCIENCEの国際的認知度を高め、論文投稿数の増加を図るためには、Impact Factorの対象誌となる必要がある。採択の主な条件として、定期刊行が行われていること、編集委員や著者が国際的であること、地域を代表する雑誌であることがある。現在こそ、申請を急ぐ必要があることから、Advisory Boardを廃止し、そのメンバーをEditorial Boardに移行、発行月を6月と12月にした。昨年12月に発行された6巻2号から申請をした。

4)UniBio Pressの活動状況
 UniBio Pressに新たに日本爬虫両生類学会の英文誌Current Herpetologyが加わり現在6誌となる。現在、ORNITHOLOGICAL SCIENCEは2002年から2007年まで登録されている。UniBio Pressは、国内図書館だけでなく海外図書館への販売を促進するため、2007年1月よりSPARCの支援を受けて作られた米国発行の電子ジャーナルパッケージBioOne(Auk, Condorをはじめ米国発行の生物学系雑誌80誌が参画)との連携により、BioOne2に参画し、ORNITHOLOGICAL SCIENCEの電子版はVol.4 No.1から搭載されている。このパッケージは全世界540機関、550万人が利用しており、この契約により、ORNITHOLOGICAL SCIENCEの国際的な認知度の向上や引用率の上昇が期待される。

5)その他
 ORNITHOLOGICAL SCIENCE Vol. 7, No.1からInstructions to AuthorsにAnimal Welfareを掲載することとした。海外からの投稿を増やすため,ORNITHOLOGICAL SCIENCEの英語ホームページを充実することにした。


(英文誌編集委員長)