2011年度評議員会報告

期日:2011年9月17日(土)17:00?20:55
場所:大阪市立大学杉本キャンパス・全学共通教育棟 3階 83J

出席評議員:江口和洋,江崎保男(会長),藤岡正博,濱尾章二(和文誌),早矢仕有子(保護),樋口広芳,亀田佳代子(会計幹事),永田尚志(基金運営),中村浩志(100周年),中村雅彦(英文誌),西海 功(副会長),高木昌興,尾崎清明

欠席評議員:日野輝明,山岸 哲

各種委員会代表ほか:梶田 学(記録),新妻靖章(選挙管理委員会),酒井秀嗣(企画),上田恵介(IOC準備),柳沢紀夫(目録)

事務局:高須夫悟(広報,事務局長),和田 岳(庶務幹事)
監事:大迫義人

報告・審議事項
1)事務局関係報告
 a) 会員動向
 2011年8月31日時点の会員動向の報告があった.会員数1335名(前年比12名減)である.
 b) 業務委託先変更の状況報告
 国際文献からUniBio Press(東京事務所)への業務委託先変更の現状報告がなされた.UniBio Pressが鳥学会の会員や会計管理を行う体制や場を「東京事務所」と呼ぶことにする.

2)予算関係報告
 a) 2010年度決算報告(和文誌60巻2号に掲載)
 b) 2011年度予算進捗状況の報告

3)各種委員会報告

4)選挙管理委員会から会長・評議員選挙結果について報告

5)審議事項(この他に各種委員会の委員の交代を承認した.詳細については委員会報告を参照)
 a) 英文校閲の支出に関する審議事項(英文誌編集委員会)
 現在,契約が交わされていない.英文誌委員長が契約の細部を詰め,会長名で英文校閲作業の契約を取り交わすことで合意した.今後は,英文誌編集委員会,和文誌編集委員会,事務局で相談しながら,契約の中身について詰める.

 b) 種名の英語表記に関する審議事項(英文誌編集委員会)
 種名の英語表記を鳥類目録とIOC World Birds Namesのどちらに従うかは,著者に任せ,査読者の意見に考慮しつつ,最終的には編集長がどちらに従うかを判断することとする.

 c) 今後の目録編集委員会の体制に関する審議(目録編集委員会)
 今後の目録編集委員会の体制について,10年先を見越した資料の蓄積が必要であり,2012度の目録出版後も委員会は解散しないで存続させるのがよいのではないかという意見を受け,目録編集委員会の常置委員会化の必要性を目録編集委員と記録委員で検討し,その結果を踏まえて来年度評議員会で議論することとする.

 d) 鳥の学校の講師に係る費用の学会負担に関する審議(企画委員会)
 鳥の学校中級編の講師の交通費および宿泊費を学会で負担できないか議論した.次年度予算の骨格が決まる8月末までに具体的な企画を立ててられれば,予算に組み込むことが可能という認識を共有した.

 e) 100周年記事年事業について審議
 2012年9月14日(金)- 17日(月)の期間で100周年記事年事業を兼ねた2012年度大会が実施される.16日に100周年記念式典を開催するため,実質的な会期が2日となる.大会実行委員と100周年記念事業検討委員会で,大会実施計画の細部を詰めてゆくことで合意した.
 評議員による多数決により,記念切手は発行しないことを決定した.
 経費(記念式典経費80万円と記念出版印刷費用130万円)の支出について評議員会として承認した.

 f) 会長・評議員選挙結果を受けて事務局体制についての審議
 副会長について,江崎会長から西海功氏の推薦があり,評議員会としてこれを承認した.
 次期事務局構成員について江崎会長から提案があり,これを承認した.
  事務局長:濱尾章二(新規)
  会計幹事:亀田佳代子(継続)
  庶務幹事:吉田保志子(新規)

 g) 会則変更の審議
 2010年度評議員会で,現在の鳥学会会則に永年会員の記述がないことが指摘された.これを受けて事務局から評議員会に対し,会則に永年会員についての項目を追加する修正案を提案し審議した.意見交換の結果,永年会員の新たな発生は生じていない現状を鑑みて,評議員会としては会則の変更は行わず,総会における会勢報告の際に永年会員の位置づけを説明するにとどめることで合意した.

 h) 各種委員会成立のための会則の運用について審議
 各種委員会の成立条件として,年に一度,過半数の委員の参加を持って委員会を開催することが会則として定まっているが,この成立条件を満たすことが困難になりつつある.こうした状況を踏まえ,事務局としては会則の運用として,委員長の判断と責任において,実質的な議論はML上で済ませ,大会当日の委員会は昼休みなどの短時間で実質終わらせることを認めることを提案した.これに対し,各種委員会は従来通りの運用をすべきであり,参加できない委員には委任状を出してもらうなどの対応をすることで,従来通りの委員会開催を求めることを評議員会として再確認した.

 i) 長期的な議論が必要な審議事項
 (1)特別会計の取り扱いについて
 現在,鳥学会は任意団体であるが,学会資産の透明化(会計の明確化)が求められる時代になりつつある.鳥学会の法人化移行とは別の問題として,標準的な会計方法(貸借対照表を用いた資産フローの明確化)に則った会計を行う必要がある.鳥学会としては,今後評議員会で,特別会計のあり方についての議論を継続することを確認した.
 (2)出版社をインドなどの海外印刷会社にして経費を削減する案
 印刷経費削減のため,海外の印刷業者を使う案が東京事務所から寄せられている.長期的な課題の一つとして,評議員会において必要があれば継続審議とする.
 (3)電子投票の実施について
 2年ごとの選挙費用(2011年度は30万円を計上)を削減するために,ウェブを用いた電子投票システムを用いる可能性について東京事務所から打診されている.既にこうした電子投票システムを用いた選挙を実施している学会がある.このシステムは鳥学会でも安価で使用が可能である.長期的な課題の一つとして,評議員会において必要であれば継続審議とする.

 j) 2011年度予算案の審議
 特別会計:学会基金からIOC準備委員会への貸付金として,200万円を計上する.一般会計から100周年記念事業検討委員会経費として,221万円(記念出版印刷費130万円,記念式典経費80万円,会議旅費11万円)を計上する.この2点を修正した予算案を9月19日の総会に諮ることで合意した.

 k) 2013年度大会開催地についての審議
 2013年度大会を名城大学(名古屋市)で開催することを,名城大学の日野輝明さんに内諾していただいている.名城大学の学年暦が前年にならないと決まらないので,開催日程は現時点で未定である.評議員会として2013年度大会を名城大学で開催することを承認した.

 l) 中村浩志前会長の名誉会員への推薦
 中村浩志前会長を名誉会員に推薦することを評議員会として承認した.名誉会員は評議員会の推薦を受けて総会の議決によって決定される.本件を9月19日の総会に諮ることで合意した.