鳥の学校(第5回テーマ別講習会)
「R統計学中級講座:統計モデリングとプログラミング」報告

 鳥の学校−テーマ別講習会−では,鳥学会員および会員外の専門家を講師として迎え, 鳥の学校−テーマ別講習会−では,鳥学会員および会員外の専門家を講師として迎え,会員のレベルアップに役立つ講演や実習を行っている.第5回は「R統計学中級講座:統計モデリングとプログラミング」をテーマとして,2012年度大会の翌日から2日間(9月18日〜19日),日本大学歯学部において行われた.講師は,立教大学理学部の田中啓太氏と電力中央研究所生物環境領域の北村亘氏にお願いした.参加者は32名であった.会場では学生実習用のパソコンが利用でき,遠方からの参加者もパソコンを持参せずに実習ができた.
 1日目は,Rによる統計モデリング,グラフィック,プログラミングについて講義の後,GLMM(一般化線形混合モデル)の解説が行われた.講義の合間には休憩時間が多めに設定され,参加者は講師に自由に質問しながら理解を深めていた.
 2日目は,プログラミングの実習・実演を中心とする内容で,自作関数を作る方法,グラフを美しく描画する方法などについて学んだ.講師からはプログラミングの演習問題も出され,参加者は楽しみつつ真剣に取り組んでいた.
 参加者からは,「講師の方々が実際に解析したりプログラムを書いたりする様子を見ることができ,大変参考になった」「Rでのグラフ作図方法を知るのが目的の一つだったので,詳しく聞けてよかった」「Rが素晴らしいプログラミング言語であることがわかった」「Rを使う上で,重要なことを聞けてよかった」等の感想があった.「一部ついていけない箇所があった」という感想も多かったが,「今後何を学ばなければいけないかが見えてきた」等,熱心に受講されていた.「GLMMについても実習があるとよかった」という意見も多かったが,データセットの用意や予備解析にかなりの労力が必要となることから,ボランティアで協力いただいている講師の負担も考慮しなければならない.
 鳥の学校−テーマ別講習会−は,今後も大会に接続した日程で,さまざまなテーマで開催する予定である.案内は,学会ホームページや学会誌に掲載する.

(企画委員会)