大会会長のつれづれ日記(36)9月18日

 大会が終わって2日が過ぎた。まずは無事に終わって、めでたしめでたしである。参加してくださった皆さんにまずはお礼を申しあげます。

 参加者は過去最多だそうだ。人数は多いに越したことはないが、大切なのは参加者1人1人が、面白かった、参加してよかった・・と、心地よい疲れに浸れる大会であったかどうかだろう。自信はないが、まあまあ85点くらいかなと、自己満足の自己採点である。

 大番頭の濱尾実行委員長、実行委員・事務局の皆さん、ごくろうさまでした。院生・学生・アルバイトの皆さんもお疲れ様でした。とくに事務局長と2人の副事務局長のPD3人組がいなかったら、この大会はどうなっていたか。よくぞ煩雑な仕事を、あれだけてきぱきとさばいてくれたと感嘆の一言である。

 というわけで、一昨日は事務局で、大学近くのインドカレー屋に行って、皆で第一回(?)打ち上げ会をした。

大会会長のつれづれ日記(35)9月3日

 今日は午後から実行委員の懇親会担当の大堀さんと佐藤さんが、会場の下見と打ち合わせに来る。サントリーからビール(96缶)をもらえることになったのはいいのだが、当初、会場(第一学食)は持ち込みに難色を示し、持ち込んでもいいが、保管は出来ないからそちらで勝手に冷やしてくれと、つれない対応だった。それがなんとか、お金さえ払えば、保管して冷やしてくれることになった。こういう細かいところも、つめねばならないのが、大会準備というものである。

 私も今日から真面目に働こうと、東京芸術劇場に店を出しているおにぎりやさんへ行って、大会の3日間、限定販売するおにぎりの仕入れ交渉をしてきた。2個がパックに入って300円。毎日、限定50個しか売らないので、食べたい人は早め(12時前)に受付へ。

 今日は実行委員長も、様子をうかがいに研究室へ顔を見せる。夕方、事務局メンバーで軽くビールを飲んで、鳥学会の現状と将来についての、わりと高尚な議論をする。

大会会長のつれづれ日記(34)9月2日

 日本に戻ってきたら、ツクツクボウシが鳴いている。秋である。

 ま、NYとボリビアではいろいろあったが(ISBE印象記ボリビア滞在記はこちらから)、なんとか無事に戻ってきて、“公務”復帰である。まずは、大学の財務へ行って、20万円を受け取ってくる。立教大学は会場費を取らないばかりか、大会開催への補助金まで支出してくれる。自分のところながら、「エエ大学やあ!」、と思う。大会まであと10日。

大会会長のつれづれ日記(33)8月31日

 今はシカゴである。なぜこんなところでぐずぐずしているかというと、Santa Cruzで、飛行機がエンジントラブルで、一度、機内から下ろされて、4時間後に出発するというハプニングがあったからだ。おかげで、連絡フライトが全部のれなくなったが、なんとかシカゴまでたどり着いた。
 行くときもフィラデルフィアからの飛行機が遅れて、マイアミ空港でさんざん走って、どうにか最後の一人で乗れたものの荷物は積み残し。その荷物をSanta Cruzで受け取ったのが1週間後。しかも双眼鏡とGPSが抜き取られているという、被害にまであった。
 もうアメリカへは行かん。AAには絶対乗らない!

大会会長のつれづれ日記(32)8月13日

 ISBE(国際行動生態学会議)で、9日からアメリカのCornell大学に滞在している。大学のあるここIthacaの町はNYから3列座席の双発のプロペラ機で1時間ほどのところにある田舎町で、森に囲まれた湖のある美しい環境である。日本との時差は13時間。夜と昼がちょうど逆になっている感覚である。ここはいい天気で気温も北海道並みの涼しさですが、ときどきザアーッと夕立が来る。

 構内の芝生にはリスやノウサギが遊んでいて、夜になると子連れのシカが出てくると、日本から参加した学生が言っていた。シジュウカラガンはそろそろ渡りの季節らしく、群れで大学の上を飛んでいくのが観察できる。

 宿泊は大学の寮だが、部屋ごとにLANの回線が引かれているので、インターネットもでき、なかなか快適である。

大会会長のつれづれ日記(31)8月8日

 うちの大番頭殿もこの季節は実習に忙しいが、私も今日まで山梨の早川町で、学芸員課程の学生の野外実習を3泊4日でこなしてきた。実行委員のIさんにも毎年お手伝いしてもらっている恒例の野外実習である。昆虫採集、植物採集、岩石採集、そしてバードウォッチング、ついでに川遊び(?)講習会と、盛りだくさんの野外実習である。都会っ子の学生達は、アブにまとわりつかれたり、夜に蛾が入ってきたりで、女の子たちは最初は「キャア、キャア」とうるさいが、それでも2日目、3日目になると、ホオジロをはじめて見たとか、はじめて川に入って楽しかったとか、口々に感想を言ってくれるのがうれしい。

 さて、これからしっかり大会準備、と言いたいところだが、事務局の若者達の手で、講演要旨集も無事に公開できたし、当面、私の出番はないようなので、明日からコーネル大学で開催されるISBE(国際行動生態学会議)に行ってきます。会議のあとはボリビアのモホス遺跡の調査に参加して、8月31日に戻ります。

 では、また9月に!

大会会長のつれづれ日記(30)7月30日

 大学構内でミンミンゼミが鳴きだしたかと思うと、もう昨日、ツクツクボウシが鳴いていた。一気に秋になってしまったような感がある。7月も残すところあと1日。大会準備は、まあ、順調に進んでいる(らしい・・・事務局まかせなので・・・)。昨日、大会のポスターが出来上がってきた。橋口陽子さんの手になる和風のメグロポスターはなかなかしぶくていい。これからあちこちに配って大会の宣伝をしてもらうつもりである。

大会会長のつれづれ日記(29)7月29日

 大学は定期試験も今日でほぼ終了である。

 現在、大会に向けて何をしているかというと、講演要旨を事務局と実行委員会でシェイプアップ中である。シェイプアップといっても、もちろん本人に無断で書き換えてしまったりはしていない。誤字、脱字、所属の書き方の統一など、マイナー修正をして、全体としてきれいな要旨集にしようとしているのである。誤字、脱字などは本人の責任だと言ってしまえば楽であるが、あまりミスの多い要旨集は大会の総合評価を下げることにつながる。というわけで、今回はかなり完璧な美しい要旨集が発行されるはずである。

大会会長のつれづれ日記(28)7月24日

 鳥学会の申し込み受付も終わり、実行委員長、事務局といろいろ相談しつつ、準備をしているところである。といっても、会長はあまりすることがなくて、楽をさせてもらっている。それで19-21日は、中央アルプスの木曽駒が岳から空木岳を縦走してきた(写真)。天気は快晴で、イワヒバリやカヤクグリの声を聞きながら歩く尾根筋はなかなかに心地よいものであった(荷物は重かったが)。

大会会長のつれづれ日記(27)7月16日

 今日で講義は終わり、あとは試験監督と成績付けだけという、優雅な日々・・・だと言いたいところだが、これから鳥学会のプロフラムと要旨作りであ る。

 ウェブ申し込みでは、やっぱりいろんなことがあった。送金だけしてきて、登録していない人がいたり、その逆がいたり、送金額がどう計算しても合わない人がいたり・・・、事務局が個別に丁寧に対応しているので、安心はしているが・・・。「ミスをするのが人間で(ウソがつけるのも人間)、信号の受信にミスがあるから擬態が進化するんだ」と、さっきの講義で話したばかりである。ウソも方便、ミスも方便。

大会会長のつれづれ日記(26)7月10日

申し込みは今日が締め切りである。もうずいぶん届いていることだろう。ときどき、電話で問い合わせが入る。やはりウェブでの申し込みトラブルである。確認メールが届かないとか、届いたが文字化けしてるが大丈夫かとか・・・どちらも調べたら、きちんと情報は届いていたので、まあ、たいていのことは大丈夫かなと思う。しかし申し込んだ人は不安であろう(他人事みたいに言ってすみません)。うまく届いていると思って、安心していたら、どこかで消えていたり・・・というようなことはないだろうか。ウェブ登録を導入した主催者がこういうことを言うのはバチアタリなのだが、人によるミスは原因がわかるが、ネット上のトラブルはなにが悪いのかよくわからないところがコワイと思う。事務局の若者達は、私とは感覚が違うのだろうが・・・。

大会会長のつれづれ日記(25)7月5日

 今日は恒例の鳥ゼミで、羽箒(はぼうき)研究家の下坂玉起さんに羽箒全般について話していただいた。まったくふだんは接することもないお茶の世界で使われる道具の話である。昔からツルやハクチョウやワシの羽が使われ、セイランの羽が珍重されているという。シマフクロウと称してワシミミズクの羽も使われている。すべて、現物を持参いただいて、じっくり見ることが出来た。下坂さんは鳥学会にも入会して、9月の大会でポスター発表していただけるという。皆さん、楽しみに。

大会会長のつれづれ日記(24)7月4日

 やっと今日、自分の参加登録をした。登録番号は5605951。送金するときにはこの番号の記入が必要なので、忘れないように控えておかねば(申込者の皆さん、お手数をおかけします)。ほかの実行委員はもうすませているのだろうか?

 ウェブ登録は、皆がきちんとやってくれると、担当者としては非常に便利なのだが、インターネットに慣れていない人だと、「なんじゃ、これは?」と、わからなくなって、しまいには腹が立って、「もう、やめじゃ!」ということにもなりかねない。ここ数日、事務局には紙での申し込みも次々と届いている。この場合は事務局(うちのPDや院生)で手分けして入力するのだが、多くなると手間もかかるし、年金ではないがいろんなミスも出るかもしれない(うちは社会保険庁ほどええ加減ではありませんが・・・)。紙媒体での申し込みがあまり多くならないことを祈りたい。

大会会長のつれづれ日記(23)7月2日

 大会のポスターが完成に近づいてきた。橋口さんのメグロのイラストに大会とシンポの文字を入れ、現在、サイズや印刷部数、配布先などを議論しているところである。海外の参加者から、invitation letterが欲しいという申し出があった。さっそく事務局でつくらねば・・・。

大会会長のつれづれ日記(22)7月1日

 7月になりましたね。『夏は来ぬ』の歌い出しは「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来、鳴きて」だが、ラジオでどこの地方の人だか忘れたが、お母さんが「ホトトギスが鳴くと1年も半分は終わり」と言っていたという声が紹介された。そうか、もう半分も終わったか・・・と、なんとなくため息が出てしまった。現在のところ、大会への登録者は41名とか。これから10日間で、どんどん来るのだろうと思う。

大会会長のつれづれ日記(21)6月25日

 梅雨の晴れ間で、今日はわりと涼しい。大会の登録締め切りまでもう2週間と少しになった。このところ、毎日、郵便局から振り込み用紙が送られてくる。私も早く登録せねば・・・。

大会会長のつれづれ日記(20)6月21日

 蒸し暑かったが、午前中は雨も上がったので、セカンドステージのフィールドワークの上野動物園見学をしてきた。参加者は6名。パンダこそいなかったが、ひさしぶりの動物園は面白かった。オカピが2頭もいた。コウノトリはシュバシコウではなく2羽ともニホンコウノトリだった。

 夕方、”アナホリフクロウ”を拾ったので、預かって欲しいと電話してきたOA機器の会社の人が、”アナホリフクロウ”を届けに来た。よく見ると、アオバズクだった。カラスに追われて落ちたらしいが、それまでにどうもどこかで飼育されていたらしい。栄養状態もよく、怪我もしていない。人にもわりと慣れているようだ。とりあえずフクロウの研究者のHさんに預かってもらうことにする。

大会会長のつれづれ日記(19)6月19日

今日は桜桃忌、太宰の命日である。2007年の日本での自殺者が33000人と、10年続いて3万人を超えたというニュースをやっていた、自殺自体はとみに個人的な行為であるが、人が自殺に追い込まれる社会的状況の大きな部分は政治であると思う。秋葉原の通り魔殺人の青年も、ちょっと違う時代に生きておればああしたことはしなかっただろう。自宅のまわりの雑木林では、ホトトギスとガビチョウがよく鳴いている。

大会会長のつれづれ日記(18)6月15日

 昨日まで研究室の夏合宿と称して茨木と福島の県境のにある小川学術保護林へ行って、鳥の捕獲やテレメの実習を兼ねた調査をしていた。天気もよく、新緑のブナ林は気持ちよく、キビタキ、クロツグミ、ミソサザイ、ヤブサメがよくさえずっていた。驚いたことにこんなところにまでガビチョウが生息していて、クロツグミと一緒に鳴いていて、ややこしかった。もともとこの2種の声は似ているのだが、クロツグミもガビチョウのさえずりを拾いこんでいるらしく、ますますそっくりのさえずりになっていた。今回はテレメ(電波発信機)をキビタキやヒヨドリにつけることができた。テレメの追跡中、沢の斜面に座っていたとき、尻の下の地面がゆさゆさゆれたのを感じた。奥州地震の揺れだった。しかし沢の下の方で立っていた院生・学生達はほとんど感じなかったようである。

大会会長のつれづれ日記(17)6月12日

今日から研究室の合宿で、北茨城にある小川学術保護林へ行ってくる。森林総研の正木さんがミズキなどの種子散布の研究をしていて、そこで鳥にテレメをつけて欲しいということで、ついでにみんなで鳥の捕獲や、テレメの実習をしようと言うことになった。

大会会長のつれづれ日記(16)6月11日

 大会の登録申し込みはまだ15人くらいしかない。7月になれば一気に増えるのだろうが、大会を準備する側としては、なるべく早めに申し込んで欲しい(といっても、実行委員も申し込んでいないのだから、いっても無駄か?)。

大会会長のつれづれ日記(15)6月9日

 今日は学生実習の下見で、ずっと実習を手伝ってもらっている石田健さんらと山梨県の早川町まで行ってきた。ここは町が山間にヤマセミやオシドリが来 るという野鳥公園をつくり、この4月から、むかし野鳥の会にいた小河原さん の生態計画研究所とタイアップして、宿泊もできる野外実習施設“ヘルシー美里”をオープンさせた。生態計画研究所の所員がスタッフとして常駐してい て、自然ガイドをしてくれるという。5人用のコテージが林の中にあるので、 学生達はここに泊まらせようとか、いろいろ下見をする。

大会会長のつれづれ日記(14)6月8日

 梅雨まっただ中の日本列島。5日から今日まで、京都でのHBES(進化と人間行動国際会議)に行って来た。HBESは鳥とは関係ないのだが、行動学の延長 で、人間行動にも興味が出てきた私としては、ときどきのぞいてみることにしている。まったく聴いたこともない専門用語が出てくるので、よくわからない ときもあるのだが、まあスライドを見ておれば、何が話されているかはだいたいわかる。主に(ヒトの)Matingのセッションに顔を出していたが、どれも内容はイマイチだったような気がする(わからんくせに言うな・・・って?)。 アメリカを中心にしたヒトのMate choiceの研究が多いのだが、被験者としてたいてい自分の大学の学生を使っているので、それっていわゆる“Western bias”ちゃうんか?とつっこみを入れたくなる。「女は兵士に向いているか?」とかいう発表は、ほぼ“トンデモ”の領域で、データもなしにおっちゃんが時間を超過してしゃべくりまくっていた。R.D. AlexanderのHuman Natureについての key note 講演があった。期待していったのだが、 Alexanderも年には勝てず、鋭さが感じられなかった。これら外人の発表よりは、日本の若い人たちが質の高い発表をしていたと思う。

大会会長のつれづれ日記(13)6月1日

 奥日光の太郎山に登ってきた。志津峠の避難小屋に、山仲間3人で夕べから 一泊して早朝から登りはじめる。ルリビタキやコルリ、エゾムシクイ、ジュウイチの声が響いてくる。きつい登りだったが、シャクナゲの花もちょうど見頃 で、頂上近くにはまだ雪渓が残っていた。昨日までの悪天候はウソのような青空が広がり、雪を頂く男体山や日光白根の山々の眺めは格別だった。

大会会長のつれづれ日記(12)5月15日

 埼玉の家の付近ではホトトギスが盛んに鳴きはじめた。両隣や向かいの家には、いつも巣がつくられるのに、我が家にはツバメが一向に巣をかけてくれない。家族も多いし、人の出入りもあるので、いい巣場所だとは思うのだが、ネコがいるので嫌われているのかもしれない。けれど今年は4月から、オスが1羽来て、前の電線でさかんにさえずっている。メスのいない独身オスらしい。うまくつがい相手が見つかれば我が家に巣をつくってくれるかも・・・とひそかに期待しているのだが・・・。

大会会長のつれづれ日記(11)5月10日

 東京は寒い。長野の山地の天気予報では雪マークがついていると、鳥ゼミに来ていたIさんが言っていた。今日の鳥ゼミは立教大学社会学部に4月に新し く助教として来られた福永真弓さんによる「フクロウか、仕事か、という二者択一の議論を超えて:環境倫理学の目線から」という、いつもの鳥ゼミとはちょっと趣向の異なる、興味深いタイトルのお話しだった。学内の参加者は少な かったが(院生達は皆、フィールドに出払っていた)、なかなかに充実したゼミであった。そのあとの研究室での懇親会も盛り上がったことは言うまでもな い。

 簡単に内容を紹介しておくと、「米国のカリフォルニア北西部では、1990年 前後に「材木戦争(timber-war)」と呼ばれる環境と開発の激しい対立がおこ った。比喩的に、「フクロウか、仕事か」、あるいは「フクロウか、人か」な どともじられるこの争いは、森林やそこに住まう生物たちの内在的価値をあら ゆるものに優先する価値として位置づけ、自然保護の論理を立てていた人々(主に都会からの移住者と都会に住む支持者、そしてそれらの支持を受け、生態学などを専門とするプロフェッショナルを抱える行政各種)と、ヨーロッパ系白人の子孫で、西部開拓以来、開発を続けながら土地の資源利用を行ってきた人々のあいだの争いであった。本報告では、その対立と実際のさまざまな人々による自然保護活動を、「自然保護/保全」の思想的背景をまじえて整理 し、その上で、これらの対立を、別の環境アイコン(サケ)の存在によって回避し、結果として森や鳥類の保護に到達しつつある、地域住民主体の別の「保全」の論理に裏付けられた好事例を報告」するというものであった。

大会会長のつれづれ日記(10)5月5日

 連休の3日と4日をつかって、焼岳と乗鞍岳に登ってきた(写真)。両日とも快晴。かなり日焼けしたので、これで学生達にも遊んでいたことがばれてしまう。焼岳ではハイマツ帯にライチョウの換羽したらしい白い羽(と糞)がたくさん落ちていた(が、本体には会えなかった)。

大会会長のつれづれ日記(9)5月2日

 大会のポスターイラストを依頼していた橋口陽子さんが、ポスターの原画を届けに研究室を訪ねてきてくれた。数日前に小笠原から戻ってきたばかりだという。実は彼女は、ポスターに使うメグロ(東京都特産種)を描きに母島まで行ってきたのだった。さてメグロの出来映えは?(近々、このホームページで公開します)。

大会会長のつれづれ日記(8)5月1日

 ウェブ申し込みの開始。登録第一号は東京都のMさんだった。登録ページが機能しているか、前日まで、皆で何回もテストメールで確認していたが、やはり実際に申し込み受付が来るとうれしい。

 ページ作成に関わった皆さん。ごくろうさまでした。

大会会長のつれづれ日記(7)4月25日

 今日、申込書を綴じ込んだ和文誌が発送されると、和文誌編集委員長でもある濱尾さんから連絡があった。早ければ明日、遅くとも月曜日には会員のところに届くだろう。大会事務局としては、なるべくウェブ申し込みをしてもらいたいところである。みなさん、よろしく(ちなみに、ホームページからの申し込みは5月1日から)。

大会会長のつれづれ日記(6)4月22日

 4時間目は、セカンドステージ大学の「生命の多様性」の講義。セカンドステージ大学とは立教がはじめたシニア向け大学で、1年で18単位を取って卒業 させるという新しい教育プログラム。募集70人のところに170名が応募して、96人が入学してきた。「生命の多様性」は、フィールドワーク付きの講義だから、今日はキャンパス内の植物観察をした。構内の樹木には種名のプレートがつけられているが、その下に生えている雑草にはもちろんそんなプレートはつけられていない。皆で、植物図鑑を持って、観察会である。ハコベ、ナズナ、オニタビラコ、スズメノカタビラ、キュウリグサ、ムラサキサギゴケ・・・と、結構あるものである。

 夕方、濱尾実行委員長来研。大会についての細かい点をつめる。10号館の教室で、業者を入れるとすると、どの教室がいいか。なるべく人通りの多い場所に回してあげることにする。値段も決める(1区画2万円)。また、各地のNPOなどが活動紹介のパンフを置いたり出来るように、机1つずつを無料で貸し出すことも決める。

大会会長のつれづれ日記(5)4月21日

 大会とは関係ないが、土日は科研の報告会で九大へ行ってきた。立教大学と比べて建物や廊下が汚い。九大はどうせ郊外に移転するから、建物の修理などには一切、手をかけてくれないとか・・・。まあ、それにしても汚い(Eさん、ごめんなさい)。旧国立大・公立大はみなそういうもんやね(うちはきれいですから、ご安心ください)。

大会会長のつれづれ日記(4)4月15日

 大学事務から、教室使用の許可が届く。これで10号館、11号館、8号館の2Fは大会期間中、すべて押さえることが出来た。ま、これで一安心。8号館の1Fは13日に国際ジェンダー学会が使いたいという申し入れがあったので、知り合いの先生からの頼みだったこともあり、譲ってあげた。

 大会の発表用に使う8,10,11号館の3つの建物(私の研究室のある4号館も)は隣接しており、大会中の移動も楽だと思う。

大会会長のつれづれ日記(3)4月13日

 この2日間、生物地理学会の大会が立教大学であったので、うちの研究室でお世話をしてあげていた。ここ5-6年、生物地理学会の大会はずっと立教大学 でやっている。私は別に会員でもないのだが、最初、某MLオーナーで有名なM(A)氏に、頼まれて会場を貸してあげたのが縁で、それからずっとこの大会 は立教大学になってしまった。小さな学会なので、会場費用を取られるようなところは借りれないという事情はよくわかる。

 参加者はいつも3-40人で、こじんまりとした研究会といった規模であるが、 いろんな材料で研究している若手の生物地理学者の話は興味深い。シンポジウムは今年の鳥学会大会と同じ趣旨の「新たな時代の生物地理学ー海外学術調査 の現状・成果・体験記ー」というテーマだった。私もオーストラリア調査の話 をして、カッコウのビデオを紹介した。どういう風に全体を進めていけばよいのか、という点について、秋の鳥学会大会シンポに大いに役立つ内容であった。生物地理学会は、学会会長のM(B)氏の意向で、ここ数年、「次世代にど のような社会を贈るのか」というテーマで公開ミニシンポをやっている。今年は前の少子化担当大臣の猪口くにこ氏と環境倫理学者の加藤尚武氏が講演した。講演者が大物のわりに参加者が少なくてちょっと寂しかった。

大会会長のつれづれ日記(2)4月8日

 昨日、今日と、研究室のゼミ合宿で新座の太刀川記念交流会館に来ている。ここは学生がゼミをするときなどに使える安価な宿泊施設なので、大会に参加 するお金のない若手用に借りようと、朝、受付のおじさんにで9月の予定を聞いたところ、すでに他団体が13,14日を押さえていて、使用は無理だという ことがわかった。6ヶ月前から申し込みが出来るので、3月13日に来て、押さえておけばよかったと思うが、あとの祭り。

 サクラの季節に、親鸞の「明日あると思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌を思い出した。

大会会長のつれづれ日記(1) 08/4/1

 今年度大会の会長を務めさせていただきます立教大学の上田恵介です。

 大会に向けて、大会ホームページの片隅をお借りして、大会までの準備の状 況や実行委員会と事務局の日々の様子をつれづれに連載します。

 大会準備は、濱尾実行委員長のもと、すでに二回の実行委員会を重ね、順調 に進みつつあります。大会の大枠はすでにこのホームページにアップしまし た。もうすぐ発行される和文誌に案内を綴じ込みますので、そちらもご覧下さ い。

 今回は東京での大会です。東京には江戸前のハゼ以外(?)、地元のおいし い魚などはありませんが、まあ全国からのアクセスが便利なこと、宿泊施設も 多く、ディズニーランドや水族館、動物園、その他のエンタテイメント施設も 多数あるので、学会ついでに楽しんでいただけたらと思います。

 立教大学は、私が言うのも何ですが、”良心的な”大学で、学会の開催に施 設使用料を取ったりしません(昔はどこの大学もそんなことをしなかったの に、独立行政法人化以降、文化と学術の発展に逆行する有料化が進みつつあり ます)。会場も今回はそれぞれ近くに位置する3つのビルディングを使用し て、移動に便利なようにしました(大学自体が狭いと言うこと?)。また教室 にはすべてAVシステムが完備していますので、自由集会の講演や口頭発表にも 便利です。

 うちの大学には観光学部というのがありますが、今大会のキーワードはホス ピタリティです。まあ、平たく言えばおもてなしの心とでもいいましょうか。 参加していただく会員の皆さんに、ゆったりと楽しんでいただければいいと思 っています。講演のプログラム構成なども、無理のないように配慮するつもり です。

 ちなみに、トップページのイラストは会員の橋口陽子さんの力作です。ほか にもいくつかのロゴやカットを用意してもらっていますので、お楽しみに。

まずはご挨拶まで。