英文誌編集委員会報告(2011年)

1)ORNITHOLOGICAL SCIENCE編集状況
 第10巻1号(特集6編,原著3編,85ページ)を6月末に発行した。第10巻1号の特集は,新妻靖章氏により「The physiological ecology of seabirds」というタイトルで編集した.
 第10巻2号は,第2回黒田賞受賞者の相馬雅代氏の総説(と黒田賞の説明),原著論文4編,短報2編,今年6月に亡くなったSodhi氏(ORNITHOLOGICAL SCIENCEのEditorial Board)の紙碑を編集し(72ページ),12月末に発行した.

2) ORNITHOLOGICAL SCIENCE電子版のアクセス率
 2007年から2010年のORNITHOLOGICAL SCIENCEへのフルテキストダウンロード件数は,2007年が年間3053件だったが,2008年,2009,2010年とも年間7000件を超えており,UniBio Press参加6誌の中で,学会規模を考えるとかなり高い数値である.

3) ISI申請
 ORNITHOLOGICAL SCIENCEの国際的認知度を高め,論文投稿数の増加を図るためには,Impact Factorの対象誌となる必要がある.採択の主な条件として,定期刊行が行われていること,編集委員や著者が国際的であること,地域を代表する雑誌であることがある.現在こそ,申請を急ぐ必要があることから,Advisory Boardを廃止し,そのメンバーをEditorial Boardに移行,発行月を6月と12月にした.2007年12月に発行された6巻2号から申請をした.その後,2010年の1号(Vol.9, No.1)からORNITHOLOGICAL SCIENCEは,Thomson Scientific社のWeb of Scienceに登録された.数年後には正式なインパクトファクターが確定する.

4)UniBio Pressの活動状況
 UniBio Pressは,2011年からUniBio Press Awardをつくり,アクセス数が最も多かった論文の著者に賞状と賞金3万円を贈呈することになった.ORNITHOLOGICAL SCIENCE のUniBio Press Award 2011は,Vol.9 (No.1)に掲載されたGregory氏の論文である.

5) ORNITHOLOGICAL SCIENCEにおける種名
 ORNITHOLOGICAL SCIENCEにおける種名と学名の表記は,IOC World Birds Namesに原則として従うこととした.

6) 委員の追加・交代  2012年から高木昌興が委員長を務める.あらたに三上 修,水田 拓,山口典之が委員に就任し,残りの委員は留任する.

(英文誌編集委員長)