2010年度評議員会報告

期日:2010年9月19日(日)16:30〜18:45
場所:東邦大学理学部5号館3階5303室

出席評議員:江口和洋,江崎保男(会長),藤岡正博,濱尾章二(和文誌,100周年記念),早矢仕有子(保護),樋口広芳,亀田佳代子(会計幹事),永田尚志(基金運営),中村雅彦(英文誌),西海 功(副会長),尾崎清明,高木昌興

欠席評議員:中村浩志(100周年記念),日野輝明,山岸 哲

各種委員会代表ほか:佐藤重穂(保護),梶田 学(記録),柳沢紀夫(目録),高須夫悟(広報,事務局長),上田恵介(IOC招致委員長)

事務局:和田 岳(庶務幹事)
監事:藤田泰宏

報告・審議事項
1)事務局関係報告
 a) 会員動向
 現在の鳥学会の規約に永年会員についての記述がないため,永年会員に関する規約の復活掲載を事務局で検討することを確認.

2)予算関係報告
 a) 2009年度決算報告
 b) 2010年度予算進捗状況の報告

3)各種委員会報告と審議事項(2010年度評議員会では,各種委員会報告に会わせて関連する事項の審議を行ったため,各種委員会からの審議事項の内容を併記する.委員会報告の内容は別途委員会報告を参照)
 a) 英文誌の電子アーカイブに関する審議事項(英文誌編集委員)
 現在,英文誌はJ-stageとBioOneの両方で閲覧可能であるが,英文誌編集委員会では経費削減のため,J-stageから脱退し,今後はBioOneに一本化することを検討している.ただし,J-stageの過去の分はそのまま残す.この点について審議した結果,以下の合意を得た.
 現行の体制についての質問とこれに対する回答を経た後,評議員会としては,英文誌のJ-stageからの脱退は,現在事務局で検討中の学会業務委託先の変更と関係するため,動向を見極めて対応することを承認した.

 b) 鳥学会ウェブサーバ移転に関する審議事項(広報委員)
 現在の鳥学会ウェブサイトhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/ は,学協会情報発信サービスNIIを利用しているが,平成22年7月30日付けの通達により,平成24年3月末をもって学協会情報発信サービスが廃止されるため,鳥学会ウェブコンテンツを他のサーバーに移転する必要が生じている.鳥学会は和文誌投稿サーバーなどの複数のサーバーを運用しているが,今後はサーバー管理の一元化・簡易化を目的としたサーバー統合が望ましい.またIOC2014のウェブの立ち上げも必要となる.この点について審議した結果,以下の合意を得た.
 来年度の評議員会までに,鳥学会独自のドメイン名取得を視野に入れたサーバー統合案を事務局主導で検討する.

 c) 鳥類保護委員会に係る予算増に関する審議(保護委員)
 保護委員会の活動が拡大しているため,旅費の予算増を希望する.この点について審議した結果,以下の合意を得た.
 予算増を2011年度予算案に組み入れることを承認する.

 d) 企画委員会に係る予算増と津戸基金の使途に関する審議(企画委員)
 企画委員が企画する諸行事で講師の旅費が必要となるため,予算増を希望する.この点について審議した結果,以下の合意を得た.
 評議員会として,予算増を2011年度予算案に組み入れることを承認した.
 企画委員会では,シンポジウム企画などのために津戸基金を使用したいという希望がある.これに対し,基金運営委員会としては,津戸基金は会員からの公募で使用するのが趣旨であるため,企画委員会として津戸基金を利用すること望ましくないという見解が示される.意見交換の後,企画委員会委員が個人として応募する,もしくは企画委員会が会員を推薦し,推薦された会員が個人として応募することは問題ない,ことを評議員会として確認した.

 e) 100周年記念事業検討委員会と100周年記念出版検討委員会の組織上の関係について審議
 100周年記念事業検討委員会と100周年記念出版検討委員会の関係が曖昧であるため,両者の組織上の関係を明確化するための意見交換を行った.最終的に,該当者ならびに事務局の間で両者の関係を整理し,役割分担を明確にすることを確認した.
 100周年記念事業検討委員会のメンバーは下記の通り.
・100周年記念事業検討委員会
 委員長:中村浩志(昨年の評議員会で決定済み)
 委員(案):濱尾章二(主な担当は記念出版),西海 功,鶴見みや古(以上2名の主な担当は記念展示),永田尚志,加藤和弘(以上2名の主な担当は東大での記念式典と記念講演会),唐沢孝一,中村 司,山岸 哲

 f) IOC2014実施に向けての体制についての審議
 IOC招致委員会は既に解散され,改めて鳥学会が中心となりながらも鳥学会とは独立した準備委員会(National CommitteeとLocal Committee)を立ち上げることになるが,準備委員会の当面の活動費(会合のための旅費,事務補佐員の雇用など,90万円)が必要である.中村基金を準備委員会の活動費に充てることはできないので,意見交換の後,90万円を鳥学会からIOC準備委員会に貸し付ける形で当面の活動費を工面することにし,鳥学会からの貸し付け90万円を2011年度予算に組み入れることを評議員会として承認した.準備委員のメンバーについては改めて上田委員長が主体となって決定する.
 最終的に,National CommitteeとLocal Committeeとして,以下のメンバーで臨むことを関係者の間で確認した.
・National Committee:
 江崎保男Yasuo Ezaki(University of Hyogo, The President of the OSJ)
 中村浩志Hiroshi Nakamura(Sinshu University, The past President of the OSJ)
 西海 功Isao Nishiumi(National Museum of Nature and Science)
 樋口広芳Hiroyoshi Higuchi(University of Tokyo, Chair)
 上田恵介Keisuke Ueda(Rikkyo University, Congress Convener)
 永田尚志Hisashi Nagata(Niigata University)
 佐藤仁志Hitoshi Sato(Vice-President of Wild Bird Society of Japan)
 尾崎清明Kiyoaki Ozaki(Yamashina Institute for Ornithology)
 筒井和義Kazuyoshi Tsutsui(Waseda University)
 和田 勝Masaru Wada(Tokyo Medical and Dental University)
 岡ノ谷一夫Kazuo Okanoya(RIKEN/ University of Tokyo)
 渡辺 茂Shigeru Watanabe(Keio University)
 松島俊也Shunya Matushima(Hokkaido University)
 真鍋 真Makoto Manabe(National Museum of Nature and Science)
 以上14名.
・Local Committee(国内準備委員会):
 上田恵介(大会委員長),樋口広芳(国内委員会委員長),西海 功(大会実行委員長),永田尚志(会計責任者),の4名の事務局メンバーに加え下記31名,合計35名.  金井 裕,尾崎清明,高木昌興,中村雅彦,日野輝明,綿貫 豊,藤原宏子,須川 恒,高須夫悟,石田 健,小高信彦,三上 修,天野達也,呉地正行,山崎 亨,岡 奈理子,伊澤栄一,相馬雅代,市橋秀樹,関 伸一,亀田佳代子,高橋晃周,酒井秀嗣,植田睦之,川上和人,早矢仕有子,大庭照代,藤岡正博,白木彩子,濱尾章二,百瀬 浩

 g) IOC2014準備委員会への貸し付けについて審議
 準備委員会で2011年度必要になる経費として,アルバイト1名とcommitteeメンバーの国内旅費として90万円が必要である(内訳は旅費30万,人件費60万).中村基金から60万円,鳥学会から30万円を貸し付けてもらうことを希望するが,中村基金は使わずに残す方針であることが今回確認されたので,種々意見交換の後,鳥学会から90万円を借りて活動費に充てることになった.90万円は特別会計から出すことにし,貸し借りを文書化して鳥学会と準備委員会の間で交わすことを評議員会として承認した.

 h) 学会業務委託先の変更について審議
 昨年度評議員会からの検討課題として,会員の管理(名簿や会費の徴収など)の業務委託先を国際文献からUniBio press+レタープレスへ変更することを検討している.学会事務をUniBio press,学会誌の出版事業をレタープレスに委託する案であり,これにより,印刷費が約100万円削減可能となる.しかし,事務費(会員管理)が70万(初年度の会員管理16万円含む)余計にかかる.2年度以降は差し引き約50万円の節約となる.UniBio pressは会計業務も引き受けてくれるので会計幹事の負担が大幅に軽減される.こうした経緯を踏まえ,UniBio pressへの事務外注と,レタープレスへの印刷外注を事務局から提案する.
 これに対し,鳥学会の資産(お金)管理の安全性についての質問があり,これに対し,UniBio pressは鳥学会の通帳を用いて経理を管理することを確認した.
 また,国際文献に合い見積もりをとったらもっと安くなる可能性はあるのかという質問や,国際文献と現在交わしている契約内容(2010年度末で契約を終了できるのか)に関する質問があり,種々意見交換の後,評議員会としては,事務局でこれらの項目に関して調査し,業務委託先についてさらに具体的な検討を進めることを承認した.
 これに関連して,20日の総会に諮る2011年度予算案は,現行の国際文献を委託先とした案(支出がより多い案)を諮ることにし,今後事務局内の検討を経てUniBio press+レタープレスへの移行に問題がない事が確認された場合,評議員会の決定事項として来年度事後報告として業務委託先変更を総会にて報告することを承認した.

 i) 2011年度予算案の審議
 今年度末に選挙があり選挙費用が2011年度予算案に計上されている.また,選挙管理委員の一人に名城大学の新妻さんにお願いし,名古屋に委員会を置きたい意向が会長から示され了承された.また,種々議論の後,20日の総会では,現状維持の予算案(業務委託先は国際文献)を諮ることを評議員会として承認した.

 j) 2012年度大会開催地についての審議
 2012年には鳥学会100周年記念式典があること,IOC2014の2年前にはIOC executiveメンバーが来日し,講演を行う予定であること,IOCメンバーがIOC2014の開催地の立教大学を見学することが見込まれること,以上の理由から,2012年度大会は鳥学会が発足した東京大学(大会委員長は加藤さん)にて,2012年度大会と記念式典を合同して開催するという会長からの提案があり,評議員会はこの案を承認した.