鳥の学校−第1回テーマ別講習会−「僕らは標本に恋をする」報告

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鳥の学校−テーマ別講習会−は、調査や分析、論文化の仕方がよく分からないという会員を対象とする講座「鳥の学校」に続くもう一つの取り組みとなる、中上級編のセミナーである。第1回は2007年熊本大会の最終日9月24日午後から25日にかけて、熊本大学の講義室において行われた。参加者は26名であった。

内容

1日目は、まず鳥学における標本の意義についての講義を行った。その後、2班に分かれてサギ類6種あるいはカラス類2種×雌雄の骨の計測実習を行った。この実習では、部分的な骨の形態から、どこまで種や性の判定ができるかを明らかにすることを目的に、まず計測部位の選び方を学んでから、多数個体の計測データを取った。そして単変量、多変量等の分析の方法と結果の解釈について学び、種名を伏せた標本を同定する試みを行った。

2日目も2班に分かれ、一方は仮剥製作成実習、他方は各種鳥類の形態比較、サンプル採取法、骨格標本の作り方について実習を行った。

参加者の感想(抜粋)

・有意義であった

・時間が足りなかった/他方の班の実習にも参加したかった

・初めてのこと、普段できないことを勉強できた

・講話だけでなく自らの手で作業して学べた

・すぐ質問できる実習形式だったのが良かった

講師

川上和人・山崎剛史・臼田隆行・梶田学・江田真毅・藤田祐樹

鳥の学校−テーマ別講習会−は、今後も大会に接続した日程で、さまざまなテーマで開催する予定である。案内は、学会ホームページや学会誌に掲載する。

(企画委員会)