講座「鳥の学校」の実施方針

 日本鳥学会では、研究の意欲はあるが調査や分析、論文化のしかたがよくわからないという会員を対象とする講座「鳥の学校」を実施しています。観察や発見は論文として発表されてこそ後世に残り、鳥学の進歩や鳥類の保全に役立ちます。講座「鳥の学校」においては、論文を書く技術を習得するための講義と演習を行います。受講者に将来的に目指してもらう目標は、学術雑誌に原著論文・短報・観察記録などを投稿し、掲載することです。そのために、科学論文の基本と構成、初歩の統計的検定、批判的な目で論文を解読する演習といった、基本的な内容の講座を繰り返し実施していきます。

 鳥学研究の推進をはかるためのもう一つの取り組みとして、「鳥の学校−テーマ別講習会−」を中上級編の講座として開きます。「鳥の学校−テーマ別講習会−」では、鳥学会員および会員外の専門家を講師として迎え、会員のレベルアップに役立つ講演や実習を行っていきます。具体的には、専門外の知識や技術、最新の統計解析手法などの習得、またそれらを通じた異分野交流の機会の提供をめざします。

                     2007年9月21日  日本鳥学会企画委員会


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