鳥の学校(第6回テーマ別講習会)
「安定同位体比分析入門」報告

 鳥の学校?テーマ別講習会?では、鳥学会員および会員外の専門家を講師として迎え、会員のレベルアップに役立つ講演や実習を行っている。第6回は「安定同位体比分析入門」をテーマとして、2013年度大会の翌日(9月17日)、名城大学天白キャンパスにおいて行われた。講師は、名城大学の橋本啓史氏と風間健太郎氏、国立極地研究所の伊藤元裕氏、滋賀県立琵琶湖博物館の亀田佳代子氏にお願いした。参加者は23名であった。 まずは、会場にて企画委員の川上和人氏の趣旨説明のあと、橋本氏と風間氏から分析手順の簡単な説明を受けた。その後、同キャンパス内別棟実験室へ移動して、実際にサンプルの計量や、スズ箔へのカプセル詰などの作業や分析機器の見学と詳しい説明があり、具体的な作業工程を理解することができた。再び会場に戻り、伊藤氏から安定同位体分析の原理・サンプル処理と費用について講義を受け、午前の部が終了した。
昼食をはさんで、亀田氏から同位体を用いた生態学・環境学研究の過去・現在・未来について講義を受けた。講義後、午前中の分析結果が紹介され、出力結果の入出力や集計方法、グラフ化などについて風間氏から説明を受けたのち、1時間ほど質疑応答が活発に行われた。
鳥の学校の公式行事のあと、引き続き同会場にて茶話会が開催され、多くの受講者が参加し、鳥の学校の時間では聞けなかったことなどが議論され、さらに理解を深めることができた。
 鳥の学校?テーマ別講習会?は、今後も大会に接続した日程で、さまざまなテーマで開催する予定である。案内は、学会ホームページや学会誌に掲載する。

(企画委員会)