企画委員会報告
日時:2007年9月21日(金)13:00〜15:00
場所:熊本大学総合研究棟208会議室
出席者:藤田 剛(委員長),吉田保志子(副委員長),藤岡正博,川上和人,酒井秀嗣,綿貫 豊(欠席:藤原宏子,亀田佳代子)
企画委員会では、今年度、主に「鳥の学校」の企画・運営と男女共同参画に関して以下のような活動を行った。
鳥の学校
1.鳥の学校アンケート結果
講座「鳥の学校」への希望等に関するアンケートを、和文誌55巻2号綴じ込み、鳥学会ホームページ、鳥学会事務局から会員へのメール配信の3つの媒体を使用して行い、47名の回答を得た。事務局からのメール配信が回答数の増加に非常に有効であった。
研究を職業としていない人では、論文の書き方講座や初級統計講座への希望が多く、アマチュア研究者のレベルアップにこのような講座が必要であることが覗えた。各種研究手法の実習とテーマ別の講座への希望は、全回答の半分強を占め、中堅会員向け講座への期待も大きいと考えられた。
開催時期は、学生では大会との連動、社会人では大会と連動させないという希望が多くを占め、日数は学生と研究職では1日が多く、研究を職業としていない人では1日と2〜4日に希望が分かれた。これまで「鳥の学校」を実施していない地域での開催を求める意見や、HPや学会誌を活用して初歩的講座の内容を公開して欲しいといった提案もあった。
2.鳥の学校 -第1回テーマ別講習会-
鳥の学校 -第1回テーマ別講習会-「僕らは標本に恋をする」を、2007年度大会と連動させ、2007年9月24日から25日の日程で熊本大学において開催予定である。25名の参加者枠に対し、すでに満員となっている。
3.講座「鳥の学校」方針
講座「鳥の学校」の実施に関する中長期的な方針を、アンケート結果およびこれまでの講座実施で得られた情報をもとに検討し、企画委員会として次の通り確認した。
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講座「鳥の学校」の実施方針
日本鳥学会では、研究の意欲はあるが調査や分析、論文化のしかたがよくわからないという会員を対象とする講座「鳥の学校」を実施しています。観察や発見は論文として発表されてこそ後世に残り、鳥学の進歩や鳥類の保全に役立ちます。講座「鳥の学校」においては、論文を書く技術を習得するための講義と演習を行います。受講者に将来的に目指してもらう目標は、学術雑誌に原著論文・短報・観察記録などを投稿し、掲載することです。そのために、科学論文の基本と構成、初歩の統計的検定、批判的な目で論文を解読する演習といった、基本的な内容の講座を繰り返し実施していきます。
鳥学研究の推進をはかるためのもう一つの取り組みとして、中堅鳥学会員を主な参加者層として想定した「鳥の学校−テーマ別講習会−」を開きます。「鳥の学校−テーマ別講習会−」では、鳥学会員および会員外の専門家を講師として迎え、会員のレベルアップに役立つ講演や実習を行っていきます。具体的には、専門外の知識や技術、最新の統計解析手法などの習得、またそれらを通じた異分野交流の機会の提供をめざします。
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男女共同参画小委員会
1.男女共同参画学協会連絡会加盟について
昨年度の評議員会および総会の承認を受けて加盟手続きを行い、9月18日の同連絡会運営委員会において加盟が承認された(現在は予定)。10月5日に名古屋で開催される同連絡会のシンポジウムの席上、酒井委員が日本鳥学会を代表して新規加盟の挨拶をする予定である。
また、同連絡会では加盟団体に協力を呼びかけて10月末までのウェブ上でのアンケート調査を実施中である。企画委員会でも鳥学会会員にメール及びホームページを通じて協力を呼びかけていく。
2.大会時の育児室開設
来年度の立教大会では育児室(保育室)を開設する方向で準備を進めている。2009年度以降もこれを継続し、内容を充実するよう検討していきたい。
(企画委員長)