企画委員会報告(2011年)

1)鳥の学校
 12月3?4日に大阪市立自然史博物館において,「論文を書こう!」という初級講座(入門編)をバードリサーチとの共催,同博物館後援にて開催しました.講師には濱尾章二氏(国立科学博物館)と植田睦之氏(バードリサーチ代表)を迎え,22名の参加者がありました.実践的で充実した内容で,運営に当たっては同博物館の和田岳氏にも多大な協力を頂きました(別途記事参照).また,2012年度は大会直後の9月18・19日に東京都内で中級講座(応用編)として,「R統計学中級講座:統計モデリングとプログラミング」計画しています(別途記事参照).

2)公開シンポジウム
 三上修委員が代表となって「鳥の色」に関するシンポジウムを企画し,費用をプロ・ナトゥーラ・ファンドに申請したところ,採択されて満額が認めらました.これを受けて,2012年度のシンポジウム開催に向けて計画を進めています.

3)男女共同参画
 2011年大会においては大会実行委員会によって託児室と授乳室を設置していただくことができました.2012年以降も大会における託児室の設置を続けるよう実行委員会に理解を求めて行きます.なお,2012年については学会予算に経費を計上しています.
 また,10月31日に筑波大学(つくば市)で開催された第9回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムには,藤原宏子委員,吉田保志子委員,会員の佐藤恵氏(日大・歯)が出席しました(別途記事参照).2012年には第3回の大規模アンケートが実施されます.このアンケートの分析結果は,連絡会の提言の基礎となるだけでなく国の施策にも反映されます.さらに,鳥学会が所属学会のパラメーターとして登場する最初の機会になります.アンケート調査に際しましては,会員の皆様に回答への御協力をお願いいたします.

4)ポスドク問題について
 鳥学研究者を育成するとともに学会を牽引してきた研究者がやがては定年退職を迎えるのに対して,学位取得者が研究拠点を築くのが追いつかない状況であれば,学会の衰退を招くのではないかという危惧が議論されました.三上修委員は,ポスドクの現状についてアンケート調査を行い,客観的な現状把握と問題提起,および現状打破についての議論を喚起する試みを行っています.

5)委員の交代
 2011年度をもって,藤田 剛が退任.

(企画委員長)