日本産鳥類記録委員会報告
(1)日本産鳥類記録リストの作成状況
収集,整理した鳥類記録のうち国内での記録例数が約20例以下のホオジロ科の種について「日本産鳥類記録リスト(9)」としてまとめ,日本鳥学会誌57巻2号(2008年10月発行)に掲載した。また,同じくホオジロ科の種の一部を「日本産鳥類記録リスト(10)」として原稿作成中である.今後も引き続き,日本国内の鳥類記録の収集と整理を行い,記録の少ない種については随時まとめて「日本産鳥類記録リスト」として日本鳥学会誌に掲載して行く予定である.
(2)鳥類標本目録リストの作成状況
日本産鳥類の分布資料整備の一環として、継続して進めて来た「日本国内各種機関等に保管されている鳥類標本目録のリスト」については、現時点で入手可能な文献についての収集が終了したため,投稿原稿を作成中である(2009年12月までに原稿を作成し,日本鳥学会誌に投稿する予定).
(3)委員の交代
川路則友、西海功、柳澤紀夫の3委員から退任の申し出があり、了承した。
(4)その他
各地域の鳥類目録の収集整備については今後も継続して行う.また,各種機関等の鳥類標本目録の収集および整理については,新規に発行されるものがあれば収集整備し,ある程度集積した段階で再びリストとして発行する予定である.日本鳥類目録改訂第6版についての一般および各種機関からの質問については,現在も随時対応しているが,これについては,今後も対応を継続する.また,本年から活動を開始している日本鳥類目録編集委員会からの鳥類分布記録および,その裏付けとなる文献探索などについての問い合わせには,記録委員会独自の作業に優先して対応していく.
(日本産鳥類記録委員長)