日本産鳥類記録委員会報告(2011年)
1)鳥類標本目録の収集整理とリストの発行
日本産鳥類の分布資料整備の一環として,継続的に収集整理してきた日本国内各種機関等発行の鳥類標本目録について2009年までの収集分を日本鳥学会誌59巻1号に「日本産鳥類標本目録リスト」として掲載したが,上記リストから漏れていた目録を追加収集,整理し「日本産鳥類標本目録リスト補遺?附 都道部県別および島嶼別鳥類標本目録リストおよび訂正一覧」として日本鳥学会誌60(1): 139-141に掲載した.
2)日本産鳥類の記録収集整理とリストの作成
国内における記録数の少ない種について,文献記録の収集と整理を行った.収集された記録の中から,過去に約20例以下しか記録が確認できないホオジロ科の種の一部を「日本産鳥類記録リスト(10)」として日本鳥学会誌に掲載するための原稿作成作業を行った.
3)その他
各地の鳥類相に関する文献について収集と整理を行った.また,日本鳥類目録改訂第6版についての一般および各種機関からの質問に随時対応した(国内におけるジョウビタキの過去の繁殖例についての問い合わせなど).寄せられた新規の分布情報等については必要に応じて日本鳥類目録編集委員会へ転送を(もしくは転送の依頼を)行った(ウチヤマセンニュウの新繁殖地など).また,同編集委員会からの鳥類分布記録および,その裏付けとなる文献,標本などについての問い合わせ(シマハヤブサの鳥島の記録など),編集委員会が作成し学会誌に掲載する予定の原稿チェック依頼などについても随時対応した.
4)委員の交代
2012年から,委員長は亀谷辰朗,副委員長は金井裕が務める.
(日本産鳥類記録委員長)