目録編集委員会報告(2012年)

 目録編集委員会は,2008年9月に「日本鳥類目録改訂第7版」の発行を目的として創設された.出版予定の2012年を迎え,1月に委員会を開催し,今年度のスケジュールを確認した.
 分類グループでは,3月末までに高次分類を確定し,分類群毎に小グループを作って,種・亜種の検討を行なって確定した.確定した種・亜種についてのRange, Status, Habitatなどの記載を行った.
 記録グループでは,100を遥かに超える新記載種・亜種について,論文などを検討して採否を確定し,Range, Status, Habitatなどを記載した.全国都道府県・主要な島嶼での分布協力者に依頼していた記録をまとめ,記載に必要な資料として用意した.
 5月末に書籍としての「目録7版」の構成,デザイン,地図,ISBN番号の取得法・手続きなどを検討した.7月にはExcel形式で記載してきた原稿をPDF形式に変換し,以降は全体の構成,記載がわかる紙面で全員が校正を行なった.式典会場での販売方法,その後の販売方法,分布協力者などお世話になった方々への届け方,礼状の作成,などについても検討・準備した.
 8月下旬に印刷会社に入稿し,最終の校正の後,9月の日本鳥学会100周年記念大会に発行することができた.
 大会以降は,各委員が読み直しを行ない,間違いを見つける努力を続けた.また,会員からも生息状況,分布記録などに指摘があり,これらをまとめて,正誤表を作成した.正誤表は日本鳥学会目録編集委員会のホームページにも掲載する.

(目録編集委員長)