目録編集委員会報告(2013年)

 目録編集委員会は2008年9月に,「日本鳥類目録改訂第7版」の発行を目的に立ち上げられた.全国の会員の方々の協力と,目録編集委員の努力の甲斐あって,2012年9月16日に催された日本鳥学会100周年記念式典に合わせて,「目録7版」を発行した.

 発行翌日から正誤表に係わる情報の提供があり,委員も読み直した.2012年12月までに集められた結果を検討して学会ホームページに掲載し,2月にはその修正版を掲載した.日本鳥学会誌には62巻1号に掲載した.

 次回の「目録8版」発行に向けた検討体制,検討すべき項目などについて整理を行なうため,2012年9月の評議員会に,当委員会の1年存続を提案し,了承された.2013年3月に東京で委員会を開催し,その後も委員会メーリングリストで検討して,目録編集委員会が持っている異なる二分野の仕事について以下の結論を得た.
 1. 分類のアップデートに関わる検討など分類の仕事は,学会の中に常設の分類委員会を立ち上げることが望ましい.
 2. 新記録種,新分布に関わる検討など記録の仕事は,常設の日本産鳥類記録委員会に引き継ぐことが望ましい.
 3. 「目録8版」の出版については,発刊目標の4年ほど前に,この両委員会合同の目録編集委員会を立ち上げることが考えられる.
 4. 「目録7版」までの4年間に当委員会が行なってきた,分類に関わる検討,記録・分布に関わる検討などについては,電子ファイルで保存して,次期委員会に提供する.
 これらの検討から,2013年9月の評議員会に「鳥類分類委員会」の新設を提案し,2014年度から発足されることになった.また,記録に関わる仕事は,「日本産鳥類記録委員会」に引き継ぐことが了解された.「目録8版」出版の委員会については,今後評議員会で検討されることになった.「目録7版」出版までの検討資料などは,分類関係の資料は「鳥類分類委員会」へ,記録関係の資料は「日本産鳥類記録委員会」に引き継いだ.

 「目録7版」への正誤表に関わる情報の提供は,「鳥類分類委員会」・「日本産鳥類記録委員会」で,常時受け付けている.

 目録編集委員会は,2013年12月末で解散します.5年間のご協力にお礼申し上げます.会員の皆様には,今後とも鳥類分類委員会・日本産鳥類記録委員会へのご協力をお願いします.

(目録編集委員長)