鳥を研究するということ

村上正志

 最近の生態学界では「生物間の相互作用」が大流行りしています。近年の「生物多様性」ブームも手伝って、まさに花盛りといったところです。そこで今回、「森林における鳥」に絞って森の中でのその「役割」、あるいは「立場」といったものを見てみようと思います。その昔、D. Lackや R. MacArthurが生態学をリードしていた時代、「鳥学」は生態学の中心でした。Lackによる森林性鳥類のニッチ分割や、MacArthurによる鳥類群集の多様性の研究は今でも生態学の教科書にたびたび登場しています。70年代の鳥類種間の競争に関する論文の乱発はある意味では無駄だったかもしれませんが、現在の生態学に与えた影響は少なくないでしょう(N0.60日野さん(森林総研関西)の巻頭言参照)。しかし、その後鳥学は生態学の中でその勢力を弱めているように思えます。日本の状況はさらに顕著です。全国の大学や研究所で「鳥」を研究できるところは非常に少ないのが現状です。原因はいろいろと考えられると思いますが、第一には鳥の扱い憎さがあげられるのではないでしょうか。なかには森の中のコガラをショットガンで撃ちまくり、アオガラの採餌場所の変化をみるという、「大胆」な実験をした人もいますが、鳥を用いて野外実験を行うことは相当のスケールが必要とされ困難を伴います。No.59の巻頭言で中村さん(上越教育大)が書かれているように、もはや個人の力だけでこのような問題に取り組むことはとても困難でしょう。しかし、森林において鳥類は非常に多様で、また、重要な捕食者となっており、森林生態系を考える場合に外すことのできない役者であり、非常に魅力的な材料であることにかわりはありません。なにより、鳥は虫とは違います。骨のある動物を研究する、そのことはそれだけで立派な動機だと思います。

 現代の生態学は地球環境問題に答えることを求められています。その中では、最初にも書きましたが「生物多様性」という言葉がキーワードになっています。生物多様性の保全、さらにはその生態系のなかでの機能を明らかにすることが非常に重要なテーマとなっています。さて、これを鳥学という立場からみると、小鳥はある程度(1〜1 0ha)の範囲の行動圏を持っています。このスケールは人が何とか毎日歩き回れる範囲であり、一方、景観生態学的なアプローチをとる場合に、様々な景観、例えば河川と森林、湿原と草地を一つの調査区に含めるには最低限の広さでしょう。このようなエコトーンという視点自体は新しいものではありません。河畔林の鳥類群集の特殊性、あるいは河道の空間の鳥類の採餌場所としての重要性はよく知られた事実です。しかし、これを機能的、実証的に明らかにすることによって生態系の中の生物の役割の解明につながるのではないかと考えています。そして、このようなアプローチをとるのに鳥は優れた材料ではないでしょうか。

 最近、日本でも江崎さん(兵庫県博)らのグループが、森林内での異質な環境の存在、ここではギャップが鳥類群集の多様性に関っている可能性を検討されています。今後、生物間の相互作用から生態系レベルでの現象における鳥類の果たす役割を明らかにしていくことは非常に興味深い仕事です。鳥が生態系において果たしている役割としては、花粉媒介や種子散布などがよく知られています。「飛ぶ」ことのできる鳥を「運び屋」として利用することは植物にとって非常に有利なことでしょう。

 このようなドラマティックな関係ではないけれども、私が調べているのは鳥と植食性昆虫そして植物との三者関係です。森林に生活する鳥の多くはその餌として昆虫を利用しており、中でも特に鱗翅目の幼虫(イモムシ)などの植食者を利用しています。鳥が植食者にたいして、さらに、植物にたいして間接的に与える影響を操作実験を用いて調べています。最近発表された研究の中でも、森林において鳥類が植食性昆虫の個体群レベルを下げているという報告がみられます。これらの研究はいずれも大規模な実験を実施しており、多くが90年代に入ってから発表されています。鳥を使った操作実験がやっと可能になったということでしょう。わたしは、大学院生のころは(といっても1年前まで)生物間相互作用を鳥類の採餌行動を中心として研究していました(中村さんのおっしゃる「古い」テーマです)。この中で、植物側からのボトムアップの効果と鳥の側からのトップダウンの効果の両方が森林というシステムのなかで重要な役割を果たしていることがわかりました。しかし、相対的には植物からの影響が圧倒的に大きいという印象を得ました。そこでもう一つスケールをアップして、今は北海道大学苫小牧演習林で河川と陸上系という異なったハビタットで、生食連鎖と腐食連鎖という異なったエネルギー基盤を持つ食物網が、どのように鳥にまでつながっていくのか、ということを調べています(頭を少し切り替えるだけで一気に「流行」の最先端に立つことだってできるのです?)。今年は京都大学の中野さんらと共同で林内を流れる小河川に1km以上にわたって農業用のビニルハウスを建てて、河川からの水生昆虫の羽化を遮断することに対する河畔林の鳥類群集の反応を見ています。

 わたしはこれまでまわりに鳥類研究者がほとんどいない環境で研究をしてきたため、鳥だけでなく、また樹木のみならず、魚、水生昆虫やクモ等々、様々な材料、テーマを持った人たちと一緒に研究してきました。近年の鳥学会の発表では繁殖生態とある種の鳥の保護運動に関するものに内容が偏っているように感じます。もちろん個々の鳥の生活を明らかにする作業は非常に重要です。しかし、鳥「学」であるかぎり、鳥類**学に留まらず、**学の中の鳥であるべきだと思うのです。はじめに書いたことと、全然違うところに行き着いてしまいました!!どうもすみません。

(北大苫小牧演習林助手)


各種委員会報告

選挙管理委員会からのお知らせ

 本年6月から会長ならびに評議員の選挙を実施します。被選挙人は1999年3月31日時点で1999年度分会費納入済みの会員です。会長選挙は、会員による推薦または会員個人の立候補により候補者を立てて行います。別に送られる告示(日本鳥学会長候補者受付のお知らせ)をよくお読みになって、積極的に推薦または立候補を行って下さい。評議員選挙は会長選挙と並行して行います。


学会誌改革検討結果の報告

学会誌改革検討グループ(日野輝明、浦野栄一郎、綿貫豊)

 私たちは昨年度大会時に編集委員会からの依頼と評議員会での了承を受けて,英文誌と和文誌を分けることを前提にした学会誌改革案を検討してきました.その「たたき台」とすべき案ができましたので,ここに報告し,皆さんのご意見を仰ぎたいと思います.皆さんから寄せられたご意見を参考にしながら,改革案をさらにつめていくとともに,今秋東京大学で行われる1999年度大会ではこの問題に関する自由集会を開き,討論する場を設ける予定でいます.もちろん,「分ける必要なし」というお立場からのご意見も歓迎いたします.大切なのは会員の皆さん全員で学会誌のこれからのあるべき姿について考え,議論をつくすことだと思います.忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです.

<ご意見の送付先>
日野輝明 〒612-0855 京都市伏見区桃山町 森林総合研究所関西支所
TEL  075-611-1201 FAX  075-611-1207  E-mail  tkpk@fsm.affrc.go.jp
日本鳥学会誌改革について(案) 学会改革検討グループ

 日本鳥学会誌もあと数巻で発刊以来50巻を数えようとしている.この半世紀のあいだ,本誌は日本における鳥学研究をつねにリードし,学問の発展に大きく貢献してきた.しかしながら,学会誌のこれまでの英文・和文混交のスタイルは,徐々に時代の流れに合わなくなり,会員の要望や期待に応えられなくなってきている.例えば,英語で論文を書く研究者が近年増えてきたが,その多くは日本鳥学会誌よりも国際的な英文誌に投稿する傾向がみられる.一方で,研究成果を日本語で発表しようとするアマチュアの研究者が増えてきているにもかかわらず,英語論文の割合が高くなってきた最近の日本鳥学会誌に対して逆に投稿するのをためらうという憂慮すべき状況が生じている.つまり,論文を英語で書く者にとっても日本語で書く者にとっても,現在の和洋混交の日本鳥学会誌は中途半端で魅力がなくなってきている.また最近では鳥の渡りや生物保全の研究の必要性から,国内に留まらずアジア近隣諸国をフィールドにした国際的な共同研究が増えてきた.さらには,日本の大学で学位を取ったアジアからの留学生が帰国してそれぞれの国でポストを得て活躍するようにもなってきている.このように研究の国際化や人的交流が進む中で,日本鳥学会誌は国内ばかりでなく,アジア諸国の鳥学研究の発展においても中心的な役割を果たし,それを世界に向けて発信して行くべき時期がきていると考える.

 そこで私たちは,現在の和洋混交の学会誌を,次のように英文誌と和文誌に分けて編集・発行することを提案したい.

 和文誌:新知見や考察を自国語で発表できる場,および最新の研究に関する総説や記録的価値のある講演発表や記載を積極的に報告できる場とし,日本鳥学の発展の基盤となる雑誌を目指す.

 英文誌:アジア地域で行われた質の高い研究論文を中心に掲載し,アジアを代表する鳥学誌としての特徴を前面に出しながら,国際誌を目指す.

 以下は,実行に当たっての具体的な提案事項である.

1. 和文誌内容
  1. 内容は原著論文,短報,総説,特集論文,観察報告,技術報告,意見,書評,英文誌論文和文要旨,ニュース,会記.
  2. 原著論文・短報・総説・特集論文には英文タイトル、著者名・連絡先の英語表記を入れる。また、和文摘要の他に、英文abstract(短報ではsummary)をつけ、図表は英語、その説明文は英語・日本語の併記とする。ただし、総説(特集論文としての場合も含む)の図表および説明文については日本語表記とする。
  3. 編集委員会から毎年適任者数名に総説を依頼する.
  4. 大会シンポジウムについては「特集論文」を原則とする.
  5. 大会時の自由集会および学会基金の補助を受けたシンポジウムについては「会記」で報告するが,内容によっては,編集委員会で審議の上,「特集論文」としての企画を依頼する.
  6. 観察記録等で記録的価値のあるもの(日本で2番目以降の記録など)は,「観察報告」として載せ,編集委員長・副委員長の判断で掲載の可否を決定する.また報告しやすくするために,観察者名,日時,場所などのフォーマットを固定する.
  7. 「技術報告」では,捕獲技術やデータ収集技術など会員に役立つ情報を掲載する.
  8. 「意見」は,本誌に掲載された論文や報告に対する提言や意見を掲載するもので,基本的に編集委員長・副委員長の判断で掲載可否を決定し,必要に応じてレフェリーを立てる.
  9. 「ニュース」は,会議,シンポジウム,セミナー,自由集会などの報告(「会記」よりも詳しく,個人的感想なども含められる形のもの),研究活動紹介,学会運営や保護に関する意見などを扱い,編集委員長・副委員長とは別に担当者を定める.
  10. 「英文誌論文和文要旨」 には,著者自身によるabstractの和訳を載せるが,著者が外国人の場合の翻訳については,その経費も含め学会の責任で行う.
  11. 大会の発表講演タイトルの掲載 は会記に含め,省スペース化を図る.
2. 英文誌内容
  1. 内容は原著論文,短報,総説,特集論文,Comments.(付記)Commentsについては,和文誌の「意見」と同様とする.
  2. 国際鳥学セミナーの招待者には,原則として総説を依頼する.
  3. 「特集論文」を編集委員会で随時企画する.
  4. 和文誌掲載論文のうち、英文タイトル・abstract(またはsummary)をつけた報文類(1.b.参照)については、そのタイトルと著者名の英訳を掲載する。
3. 雑誌の発行・編集・体裁

1) 発行号数・時期

  1. 英・和文誌とも年間2号ずつを発行し,将来的には増号化を目指す.
  2. 発行月は,1月英文誌1号,4月和文誌1号,7月英文誌2号,10月和文誌2号とする.

    (付記)英文誌はなるべく早く発行したほうが被引用度を表すインパクト指数の計算上有利になり,それによって質の高い論文の投稿を促す効果が期待できるので1月・7月とした.前年の秋に行われる大会シンポジウムの特集論文や自由集会の特集記事および会記を掲載するのに和文誌4月発行は時間的に都合がよい.また英語論文の和文要旨を和文誌に載せるのにも3ヶ月の発行のずれは都合がよい.

  3. 程度にもよるが,基本的にページ数が足りなくても,定期刊行を優占する.

    (付記)定期刊行が,諸国際誌の目次を速報するCurrent Contents誌に掲載される最低条件の一つである.

2) 雑誌体裁

  1. 英・和文誌とも現行のB5・1段組みでスタートし,将来的にはA4・2段組みを目指す.
  2. 英・和文誌とも各号60ページを最低ラインとし,80ページ以上を当面の目標値とする.

    (付記)1995年度から1997年度までの3年間の実績から両誌とも年間120ページの最低ラインは可能な数字である.ただし,安定してページ数を確保するためには,両誌とも特集や招待論文を企画していく必要がある.

  3. 表紙のデザインを一新するほか,フォント,レイアウト,紙質,印刷の質についても改善を図る.

    (付記)費用については現在調査中であるが,現在よりはコスト高になると思われる.

3) 雑誌名

  1. 和文誌は「日本鳥学会誌」とし,巻数もひきつぐ(英名Japanese Journal of Ornithology,略称Jpn. J. Ornithol.も継承するが,表紙には載せない).
  2. 英文誌の名前は新しく決定し,巻数は第1巻からスタートする.
  3. 英文誌の名前は会員から公募し,それらの中から編集委員会・評議員会で決定する.

    (付記)英文誌の名前には,鳥の名前(英名,和名のローマ字表記,学名など)を用いないことがのぞましい。理由は,1)他分野の研究者に対して本誌が鳥学の学術雑誌であることを理解しやすくする;2)同名の雑誌が他国にないかの確認が事実上不可能.

4) 編集体制

  1. 編集体制は和文誌と英文誌で分ける.
  2. 和文誌の編集委員は,日本人研究者8名程度にし,アマチュアで精力的に活動している人を含める.
  3. 英文誌の編集委員は,日本人研究者8名程度に,アジア近隣諸国を中心に外国人研究者を5名程度加える.
  4. 外国人の編集委員に対しては,英文誌編集についてのアドバイス,レフェリーや特集企画の際の執筆者の紹介などを依頼する.
  5. 英文誌は将来的に,近隣アジア諸国との合同編集を目指し,そのための体制を整えていく.

5) 編集作業

  1. 受け付けから掲載までの期間を可能な限り短縮する.その一手段として,編集委員長とレフェリーの判断で,状況に応じて電子メールあるいはファックスを活用する.
  2. 投稿された論文のレフェリーは原則として2名とする.
  3. 招待・依頼形式の論文(特集論文を含む)については,投稿論文の扱いに準じるが,レフェリー数(最低1名)は正副編集委員長の判断による.

6) 会員制度

  1. 和文誌については基本的に会員外の投稿を認めない.ただし,会員が共著者に含まれる場合,および招待論文の場合はこの限りではない.
  2. 英文誌については会員外の投稿も認める.ただし長い論文に限り、あまり高くない掲載料をとる.

    (付記)英文誌が国際誌となるためには,外国人研究者からの投稿をオープンにすることが大切.

  3. 別刷りは会員に限り50部無料とする.

    (付記)無給の学生やアジア諸国の会員に投稿を促すのに有効である.また英文誌の会員外からの投稿に対して差別化を図ることができる.

  4. 海外の研究者に対しては、英文誌のみ配布の会員制度をつくる.
  5. 少なくとも東アジア・東南アジア諸国の鳥学会には英文誌を寄贈する(交換が理想).

その他

  1. 英文誌が国際的に認知されるために,できるだけ早くCurrent Contents 誌に取り上げられるよう,Institution for Scientific Information (ISI) にアピール文を送る.
  2. 現在の「鳥学ニュース」は,和文誌の中のニュースと重複し,編集労力や印刷・発送の経費もかさむことを勘案して,廃止する.

4. 補足意見
  1. 論文作成協力委員会(仮称)を設置する方向で検討するのがのぞましい(鳥学ニュースNo.69,p.9参照).
  2. 会員名簿には,電話・ファックス番号・電子メールアドレスも載せ,より実用的にすることがのぞましい.

鳥学会ホームページの作成状況

将来計画ワーキンググループ

 将来計画ワーキンググループで、国内外への学会のすばやい情報公開のために鳥学会のホームページを作ることが提案され、1998年夏に鳥学会ホームページ開設委員が任命され鳥学会のホームページの内容について電子メールで検討されました。鳥学会HP開設委員の検討内容は、昨年の北九州の鳥学会の将来計画ワーキンググループで検討されたのちに、評議員会にかけられて、鳥学会HPを作成することが正式に決定されました。この経過については、総会で報告した通りです。昨年末に藤巻会長から委嘱を受けて、石田健、永田尚志、松岡茂、百瀬浩、和田岳(50音順)の5人でホームページ作成委員会が発足しました。

 鳥学会ホームページ開設委員で検討され、将来計画委員会で承認された鳥学会ホームページの骨子は以下の通りです。

1)ホームページの目的:日本鳥学会の会員に有用な情報を迅速に提供することにより、日本の鳥学の発展および鳥類保護への学術的貢献を行うことを目的とする。また、国内外の鳥学関係者に対して日本鳥学会の活動をアピールすることにより、学会会員数の大会での研究発表や学会誌への論文投稿や引用の増加をはかることを目的とする。

2)ホームページの内容:以下の内容を日本語および英語で紹介するものとする。
鳥学会の目的と活動(鳥学会の歴史、活動内容、会則)、会員、会費、組織(学会事務局、役員、入会方法)、学会誌(投稿規定、学会誌目次と抄録、過去の論文一覧)、鳥学ニュース(最近の目次と内容)、学会からのお知らせ(各種基金応募情報、国際鳥学セミナーのお知らせ、鳥学ニュースに掲載されたインフォメーション、総会決議・要望書)、大会案内

 ホームページ開設委員および、将来計画ワーキンググループから以上のことを引き継いでホームページ作成委員会では、実際のホームページの作成手順、運用場所について電子メール上で討論を開始した。シンプルな軽いホームページから開始して内容を順次充実させていくこと、コンテンツの入力はボランティアまたはアルバイトを使い内容を更新することなどが確認されました。ホームページサーバーは、学会事務局の近くかホームページ作成委員の近くに設置し、無料のプロバイダーにミラーサイトを置くことが検討されていますが、まだ、結論はでていません。ホームページの構成案は、以下の通りです。

(ホームページの構成案)
ホーム--+---最新情報
    |---鳥学会案内
    +---鳥学会活動 ---各種委員会報告 --+- 目録委員会
      |                |- 鳥類保護委員会
      |                |- 基金運営委員会
      |                |- 用語委員会
      +---鳥学ニュース         +- 編集委員会
      +---鳥学会誌
      | |---目次
      | +---abstract, 要旨
      |
      +---行事報告---+-大会報告 --- 要旨
                |
                |---来年度大会のお知らせ
                +---再来年度大会のお知らせ

 実際の、作成作業は、永田が2−4月の外国出張で留守だっため、停滞しています。これからの日程としては、5月中にダミーのホームページを立ち上げ、本年度の大会の前の9月中に正式な鳥学会のホームページを立ち上げる予定にしています。鳥学会会員に有用なホームページを目指していきますので、ホームページ(案)についてのご意見をお待ちしています。また、ボランティアとしてコンテンツの入力を手伝っていただける方は、ファックスまたは電子メールで永田宛に連絡してください。(e-mail:hnagata@nies.go.jp/ Fax:0298-50-2493)


掲示板

鳥学会1999年度大会のお知らせ

 すでにお知らせしましたように,本年の大会は,10月9日〜11日の3日間,東京都文京区にある東京大学で開催されます。大会準備委員会の体制がととのって来ましたので,準備委員会の構成の大会の概要,および今後のスケジュールを改めてお知らせします。このニュースに,大会案内と参加・講演申し込み書などを添付しますので,ふるってお申し込みください。

◎大会準備委員会メンバー
大会委員長=樋口広芳
実行委員長/各種委員会,プログラム,ホームページ担当=石田健
シンポジウム担当=大庭照代・岡ノ谷一夫
自由集会担当=上田恵介
会場担当=森下恵美子
懇親会担当=加藤和弘
経理,企画担当=藤田剛
庶務・連絡調整=牛山克巳
◎プログラムの概要
      午前       午後        夜
   9日 口頭発表     シンポジウム    自由集会
  10日 ポスター発表   総会、公開講演会  懇親会
  11日 口頭発表     口頭発表      自由集会

◎シンポジウムテーマ案『鳥類における音声コミュニケーション信号の進化』(仮題)

◎公開講演会案『托卵する鳥とされる鳥の攻防戦と進化』中村浩志(信州大学)

◎大会に関する情報をhttp://forester.uf.a.u-tokyo.ac.jp/~ishiken/osj99/taikai.htmlにも掲載します。準備作業の進展にともなって,このページに,会場案内,シンポジウムの予定演者紹介,プログラムの掲載,同意された方の大会要旨,などを公開していく予定です。

◎今後のスケジュール
7月16日 事前参加・講演申し込み〆切
8月1日 発行鳥学ニュースに次のお知らせ掲示
8月9日 講演要旨〆切
10月1日 参加者・希望者にプログラム送付
◎連絡先
〒113-8657 東京都文京区弥生,東京大学大学院野生動物学研究室気付
日本鳥学会1999年度大会事務局
(略して:113-8657 東大農生命・野生動物研・鳥学会1999)
電話: 03-5841-7541(樋口),5841-7542(藤田),5841-5490(石田,演習林研究部)
Fax:  03-5841-8192
e-mail: higuchi@uf.a.u-tokyo.ac.jp(樋口)
        ishiken@uf.a.u-tokyo.ac.jp (石田)
        go@uf.a.u-tokyo.ac.jp(藤田)
共同研究者求む!

 立教大学の上田恵介研究室では、現在、院生がウグイス亜科鳥類の巣内ビナのDNA解析に取り組んでいます。具体的には、ヒナの性比(一次or二次性比)を、種ごとに、また複数年サンプルがある場合は年変動、季節などが分かっている場合は季節変動、親のステイタスや他の社会的・環境的条件が分かっている場合は、そうした変数と性比の変動の関係を調べるつもりでサンプル数を増やしています。そんなわけで、できるだけ多くの日本産ウグイス亜科鳥類の巣内ビナの血液サンプルを集めたく思っています。ウグイス亜科鳥類の巣内ビナの血液サンプルを提供して下さる方があれば、CHD遺伝子を使った性別判定をこちらの研究室で行い、判定結果を提供できます。もしこの繁殖シーズンにそうした調査を行う予定の方がいれば、血液採取のための学術捕獲申請を共同で行い、私たちの研究室から院生が出向いて調査のお手伝いもできると思います。またウグイス亜科以外でも性別判定について、協力できますので、いっしょに研究をしてみてもよいと思われる方はご連絡下さい。

上田恵介 Keisuke Ueda
〒171 豊島区西池袋3丁目34ー1 立教大学・理・動物生態
TEL03-3985-2596 (研究室直通)FAX 03-5992-3434
ホームページ:http://www.se.rikkyo.ac.jp/bio/staff/ueda/index.html
e-mail:keisuke@rikkyo.ac.jp(昼間)またはBYI20137@nifty.ne.jp(夜間・休日)

編集からお詫び
 鳥学ニュース70号に掲載された平岡氏の「意見」の段落をこちらのミスで落としてしまいました。お詫びいたします(綿貫)。