【注意】このページの内容は熊本大会の事務局の公式見解ではありません。情報の間違いや説明不足などによる金銭的あるいは時間的な損失、精神的な苦痛等については、事務局も私も一切関知しません。ご自身の責任でご活用ください。でも、間違いがあったら教えてね。 by Yas* (=YAS-STAR)
目次(予定)
1. 飛行機を選ぶ(2007.01.23記、01.24修正、03.08修正)
鳥学会会員のみなさん、8ヶ月後の今日は熊本大会なのです。みなさんの来熊の道しるべとなるべく、今月から、月イチで表記の連載を始めます。3倍楽しむとか、9つの方法とか書いてありますが、数字は概算です。軽い気持ちでおつきあいください。よろしくお願いいたします。
熊本には、まだ新幹線は開通していないので、飛行機を使う人は多いと思う。熊本空港は市内から約40分離れた阿蘇山麓にある。飛行機で来熊するなら、窓際の席(東京発なら、たぶん左側←間違っていたらご容赦の程)がおすすめ。運がよければ、雄大な阿蘇山を空から眺めることができる。鳥の気持ちになれるかも。
国内線はJAL、ANA、SNA(スカイネットアジア航空)、AMX(天草エアライン)の便があり、今のところ、羽田、伊丹、神戸、名古屋(中部)、名古屋(小牧)、沖縄、天草、松山の路線がある(神戸線は近々運休との話)。羽田−熊本間は飛行機で1時間25分なので、博多−熊本間をJRの特急で1時間20分かけて来るのと同じくらい。
最近は航空会社間の旅客の奪い合いのため、さまざまな運賃割引制度(裏を返せば、各種の制限)が乱立していて、飛行機のチケットの値段はひどく分かりにくくなっている。以下、すべて片道運賃で紹介する。羽田−熊本間の普通運賃はJAL、ANAとも32,800円だが、JALの先得割引やANAの旅割なら13,400円〜。普通運賃なら予約変更は可能だが、割引運賃ではそうはいかないことが多い。空港に早く着いたからといっても、同一区間の前の便に乗れないことがある。
一方、新興のSNAは値段的に頑張っている。ただしマイルはつかない。普通運賃なら25,600円、特得28なら12,000円〜、時期によってはSNAバーゲンで10,900円。満55歳以上の人なら、シニア55という割引運賃がおすすめ。予約変更ができて、東京−熊本間17,700円。年齢を証明するための公的書類(運転免許証や健康保険証など)の提示が必要。若者向けはスカイユース割引。予約変更ができて東京−熊本間17,700円。満22歳未満が条件で、年齢を証明する公的書類が必要。
ちなみに、SNAはANAと共同運行(コードシェア)しているので、ANAからSNA便の予約をすることもできるが、ANAの料金体系になる。同じSNA便に乗るなら、SNAのサイトから直接予約するほうが安い。クレジットカードで決済すれば、WEBチケットレス割の適用で約2%(数百円)安くなる。
飛行機と宿がセットになっているツアーも、探せば、安いものがある。SNAのサイト左下にあるSNAツアーズへのリンクをたどると、東京発の往復航空券+宿で1泊2日24,800円〜(2007.3.8時点)。この値段で、いったいいくらの儲けがあるのだろう?ツアーの帰路便の延長は延長料金を払えば可能。会場(熊本大学)への交通の便がよいホテルを選んで、市内の交通費を節約するのが吉。これについては次号を乞うご期待。
どの航空会社で来熊するにせよ、大会会期(9/21-25)は秋の行楽シーズンの三連休(9/22-24)と重なるので、飛行機と宿は早めに確保するのが無難。そのときは、合わせて大会の参加申込もよろしく〜。大会参加費にも早割があります。
追記
熊本までの直行便がない場所からは、(1)羽田または伊丹、名古屋で熊本行きの飛行機に乗り継ぐか、または(2)便数が多い福岡空港まで飛んで、そこからJRか高速バスで熊本まで、という経路となる。JRも高速バスも頻繁に出ているので問題はないだろう。福岡空港発の高速バスは1時間に1本くらい。時刻表はこちら→楽バス http://www.rakubus.jp/。
博多からJRを利用するなら、2枚きっぷという割引回数券(特急券+乗車券)がおすすめ。ただし、JR熊本駅は市内の中心部からはずれた場所にあるので要注意。一方、高速バスは、福岡空港から熊本市内の中心部まで乗り換えなしで行けるので楽だ。こちらも回数券がある。
追記2
SNAから9月分の運賃が発表されたので修正。ただし、現時点でバーゲンや特得の設定日ならびに料金は未定なので、運賃は購入前に各自で調べてください。
今回のテーマは宿です。かなり私の好みが入っています。以下の情報は万人向けではないことにご注意ください。なお、大会事務局のメールアドレス宛に宿泊の申し込みを送られても困りますので、そこんとこヨロシク!
ホテルに泊まって歯ブラシを使い捨てにするのは、なんだかもったいない。もし、あなたが、「旅行にはMy歯ブラシ持参派」なら、熊本の宿はR&Bホテルがおすすめ。R&BとはRoom & Breakfastの略で、熊本にはここ(地図)にある。
熊本大会の会場、熊本大学黒髪キャンパス周辺にはホテルがほとんどない。ホテルが集まっているのは熊本市内の中心部で、位置的には熊本城の東のほう。ちなみに、JR熊本駅は街はずれにある。その周辺にもホテルはあるが、会場から遠く、交通の便が悪いのでおすすめではない。
熊本の繁華街は、通町筋(とおりちょうすじ)、上通(かみどおり)、下通(しもどおり)の周辺で、最寄りのバス亭は「通町筋」。下通からは「交通センター」も近い。熊本市民には「交通センター」=「バスセンター」というのは暗黙の了解だが、他所から来る人にはちょっと違和感がある名称かも。
市の中心部から熊本大学までは、歩いて行けないこともない距離だが、多くの人はバスを利用するだろう。「交通センター」発、「通町筋」経由の「熊本大学前」方面行に乗ればOK。朝のラッシュの時間帯は、「交通センター」から大学まで余裕をみて30分、「通町筋」からなら20分といったところか(土日祝日はそれほど混まないかも)。
つまり、《条件1:会場までバスで往復》かつ《条件2:繁華街に近い》となると、「交通センター」から「通町筋」あたりに宿をとるのが正解。これらの条件を満たすホテルを熊本大学生協が斡旋してくれることになった。ホテルの一覧と申し込み方法は、『日本鳥学会誌』の次号に熊本大会の案内とともに掲載の予定(後日、webにも掲載予定)。
はじめに紹介したR&Bホテルは生協では取り扱っていないので、自分で予約しなければならない。このホテルは全店でISO14001取得済み、つまり環境に配慮したホテル。それゆえ、使い捨ての歯ブラシとヒゲソリは、各部屋にない。もし必要ならフロントに言えばもらえる。それらが不要な宿泊者にはスタンプカードが配られる。1泊あたりスタンプ1個。スタンプが5個たまれば500円分のクオカードと交換。まともな歯磨きセットが買える金額である。
スタンプカードとは別に、R&Bホテルではネットで会員登録(無料)して、宿泊もネットで予約すると、宿泊料金の5%がポイント還元される。1,000ポイント以上たまるとAmazonギフト券と交換できる(詳細はホテルのサイトで要確認)。
シングル5,250円 × 4泊 × 5% = 1,050円
と考えると1泊5,000円未満だ。1泊4980円を目玉にしている某スーパーホ○ルに引けをとらない。
全室シングル。禁煙ルームあり。広さは値段相応で、室内は簡素。無線LANがロビーで利用可。朝は、焼きたてのパンとコーヒー、オレンジジュースが無料で提供される。翌朝の食べ物を探して、不慣れな夜の街を歩き回る必要がないのはありがたい。
所在地は繁華街の南のほう。「交通センター」にも「通町筋」にもちょっと歩くが、大きな道路に面していない分、静か。大会会場へは「通町筋」からの乗車が吉。徒歩圏内にコンビニ、熊本ラーメンあり。
熊本大会の会期は三連休と重なっています。宿の予約はお早めに(R&Bホテルのweb予約は約6ヶ月前から可能です)。
R&Bホテル熊本下通
〒860-0807熊本市下通2-2-18
Tel 096-356-7272 / Fax 096-356-2277
http://www.RandB.jp
追記
リムジンバスで熊本空港から市内に向かう場合は「交通センター」まで行かず、「通町筋」で降車してもよい。R&Bホテルは、やや分かりにくい場所にあるので、宿提供の地図を印刷して持参するのが吉。
追記2
男性はヒゲソリも持参してください。
以上。
(番外編)熊本に暮らす(2007.03.05記)
熊本大会の会期は4泊5日。このくらい会期が長くなると、賃貸マンションを短期間借りて“その街に暮らす”ということが可能になってくる。いわゆるウィークリーマンションとか、マンスリーマンションと呼ばれるものである。短期間とはいえ宿泊ではなく賃貸なので、賃貸契約書を交わすことになる。契約には運転免許証などの身分証明書が必要。
費用は、ホテルに宿泊すると1人当たり1泊いくらという計算になることが多いが、短期賃貸マンションでは1部屋当たり1日いくらという計算が基本。つまり、4泊5日の日程であれば、ホテルだと4泊分、賃貸マンションだと5日分の料金が発生する。また、滞在日数の長短にかかわらず清掃費等がかかる。何人かで部屋をシェアすれば、1人当たりの出費をかなり安くあげることができるだろう。気のおけない友人と(自炊しながら?)学会に参加し、その後も数日滞在して観光を楽しむといった人向けかも。
ここでは必要最小限の情報提供のみとしたい。なぜなら、私自身が熊本の短期賃貸マンションを利用したことがなく、手持ちの情報は交通センターでみつけた広告パンフレットに拠るからである。さらに詳しい情報が必要な方は、直接、管理会社に連絡されたい。短期とはいえ賃貸契約を交わすのだから、契約の詳細、見取り図、地図、見積書等をファックス等で送ってもらい、内容を十分検討すべきである。
★熊本の短期賃貸マンションを取り扱っている不動産屋の一例
アパマンショップマンスリー 熊本店(10:00-19:00)
Tel 0120-159-203
http://www.monthlykumamoto.com/
10棟ほどのマンスリーマンションがあり、物件によって交通や買い物の便、料金が異なる。
情報誌の活用についてのメモ。熊本には、なぜか無料情報誌が多い。内容は、主に繁華街の飲食店の紹介とお店からの各種サービスである。情報誌を持参すると、焼酎1杯無料とか、10%割引といった感じの特典を受けられる。ちょっとした観光案内も載っているし、土産屋や馬刺屋の案内もある。これが結構あなどれない。
しかし、今、発行されている冊子をもとに細かいことを紹介しても、9月には内容が変わっていると思われるので、やめておく。ちなみに、今年は熊本城築城400年でいろいろイベントが予定されているが、残念ながら大会会期中は主だったイベントはない。その分、静かに学会参加できるわけだが。
無料情報誌は熊本空港や交通センターなどに置いてある。駅や町中の観光案内所にもあるだろう。もしかすると、要旨集とともに会場で配られることになるかもしれない。読まずに捨てるのはもったいない。名の知れた熊本ラーメンの店の場所を確かめておこう。鳥学会会員なら、熊本名物太平燕(たいぴーえん)の店も忘れずに。甘味を求めるなら、園田屋の柿球肥がいちおし。場所はここ(地図)。お洒落な上通並木坂の一角にある朝鮮飴の老舗。店頭で柿球肥と朝鮮飴と食べくらべてみては?(情報誌的オチ)
4. 熊本市内の交通(2007.04.18記、04.24修正、05.17修正)
熊本市民の足はバス。筆者は熊本に来て1年になるが、その全容は未だ把握できていない。なにしろ、熊本の交通の要“熊本交通センター”は日本最大規模のバスセンター(熊本交通センター@wikipedia)。発着便数は1日6000便超というから、熊本の羽田空港といったところ。熊本市営バス、産交バス、熊本電鉄バス、熊本バス、他県の高速バスのネットワークが、熊本市内、近郊の市町村、そして県外を結ぶ。「すべてのバスは交通センターに通ず」といった感じ。
今回の鳥学会の会場は熊本大学黒髪キャンパス。いわゆる旧制五高。キャンパス内の名所旧跡や縁のある有名人などの話は他にゆずるとして、学会参加者が知っておかねばならないのは、宿泊先から会場への交通手段であろう。本連載のその2でオススメの地区「通町筋」周辺を紹介したので、そのあたりに投宿しているとして話をすすめる。
まず要チェックなのは、熊本大学の公式ページにあるアクセス案内「バスを利用して交通センターまで来られる方編」(リンク)。交通センターから会場(熊本大学黒髪キャンパス)へのバス案内が掲載されている。市営バス(車体が緑色)と産交バス(車体が青色)について書かれているが、実は熊本電鉄バスも走っている。さて、車体は何色?
交通センターからの経路はひとつ(行き先の違いはあるが)。停留所は順に、交通センター、市役所前、通町筋、水道町、白川公園前、藤崎宮前、浄行寺、子飼橋、子飼本町、一夜塘、熊本大学前。交通センターからの所要時間は約20〜30分、片道190円。通町筋からは約15分、片道160円。帰りは、熊本大学前から交通センター方面行きに乗れば、逆の道順を通り、運賃は同額。
そうそう、今回の本題はTO熊カード(つーゆうかーど)。TO熊カードとは1000円で買って1100円分使えるプリペイドカード。市内を走るすべてのバス会社と熊本空港〜交通センターを結ぶ空港リムジンバス、それに市電の路面電車にも使える(TO熊カード@wikipedia)。停留所に来たどのバスにも使えるので、市営バスや産交バスの車内でも買えるそれぞれの会社専用の1日乗車券よりも使い勝手がよい。また、小銭を用意する必要がないので、朝の混雑する時間帯に会場までダッシュする人には便利。
例えば、毎日バスで「通町筋」〜「熊本大学前」を1往復するとして、会期は5日間なので、
160円 × 2回 × 5日 = 1,600円
そして最終日に「通町筋」〜「熊本空港」の空港リムジンバスを使うと、
1,600円 + 660円 = 2,260円
つまり、TO熊カード2枚+60円で交通費が200円浮く計算に。もし5日目にエクスカーションに行くなら…余りますね。市内観光に使いましょう。ポケットに1枚 TO熊カード。
最後に、徒歩派向けにおすすめの散策コースを紹介。「熊本大学前」から「子飼本町」のちょい先の交差点までバス停2.5区間分を歩けば、そこはもう昭和の香り漂うレトロな子飼商店街(その6で紹介予定)。そのまま長い商店街を散策しながら原価で熊本産の馬刺や野菜、果物を買って(パン、寿司なども有り)、商店街から出たところを右に折れると「藤崎宮前」。そこからバスで「通町筋」まで100円、「交通センター」まで130円。もしさらに散策を続けるなら、「藤崎宮前」から国道3号線を渡り、目の前の巨大なパチスロ屋の上にある藤崎温泉展望の湯で一服。地上11階の露天風呂から熊本城と金峰山を眺める。ひと風呂浴びたら、展望の湯からひとつ先の信号を渡り、路地に入ると、並木坂からアーケード街へとつづく熊本の渋谷、上通。知る人ぞ知る朝鮮飴の老舗園田屋、熊本ラーメンこむらさき、古書店の舒文堂河島書店はみのがせない。上通を終点までいくと「通町筋」。
追記
大会案内は日本鳥学会誌の次号に掲載されます。お手元に届くのは4月末か5月初め頃でしょう。そう、5ヶ月後は熊本大会なのです。
追記2
残高が余ったTO熊カードは熊本大会事務局に寄付するという手もあります。皆様のご厚意をお待ちしております。
5. 熊本の下町散策:おススメの酒屋、蕎麦屋、草履屋(2007.05.17記、05.21修正,07.06修正)
熊本の下町といえば、お城の南あたり。古く情緒ある町並みが残る地区。今回は副題をおススメの酒屋、蕎麦屋、草履屋と題して、下町散策の勧めです。
原価で呑むなら、酒屋で買って飲めばよい。九州には焼酎があり、熊本には球磨焼酎がある。日本のスピリッツのうちWTOにより産地呼称が認められているのは、球磨焼酎、壱岐焼酎、琉球泡盛のみ。すなわち、球磨焼酎とは人吉・球磨地方で球磨川水系の地下水と米と米麹で製造された米焼酎のみを指す。好みの球磨焼酎を探すには人吉から球磨川上流にある醸造所や酒屋を訪ねるのがベスト。とはいえ、朝から晩まで鳥学会に参加する身にそんな余裕はない。そこでおススメしたいのは新町の木村屋酒店。場所はここ(地図)。
木村屋酒店の店主は、その店名から予想される通り木村さん。お酒をこよなく愛する、気さくなお兄さんである。その木村さんおススメの酒のみを取り揃えているのが木村屋酒店。主な品揃えは、米焼酎、芋焼酎、清酒、そしてワイン。お店に一歩踏み込むと、棚に並んだすべてのお酒に、さりげない手書きのポップ。残念ながら、飲酒運転防止の関係で試飲はできないが、話好きな店主と雑談しながら好みの銘柄を選ぶのも楽しい。その月のおススメを載せた手書きのチラシ『今月の木村屋』に目を通して、店内に並ぶお酒のストーリーを楽しみながら選ぶのもまたよし(ウェブページにも掲載あり)。焼酎に合うツマミといえば、馬のスジ。こちらも木村屋酒店で好評発売中。
旧交を温めて酒を飲みすぎた翌日は、さっぱりとした蕎麦を食したい。熊本で蕎麦といえば、知る人ぞ知る、紺屋町の肥後そば本家大石本店。場所はここ(地図)。蕎麦の味を文字で表現しようなんて野暮はナシ。暖簾をくぐって自分で確かめるべし。日曜祝日が定休日なので、ご注意のほど(懇親会9/23の翌日は祝日なので定休)。
最後は、呉服町の草履・下駄のお店、武蔵屋。熊本で古くから作られてきた竹皮の草履や、ミノムシの蓑でつくられた珍しい草履もあるかも。好きな鼻緒を選ぶと、その場でとりつけてもらえる。お土産にもよし。場所はここ(地図)。
上の三店は、交通センター前の辛島町電停から路面電車で近くまでいける。TO熊カードが利用可能。ほかに、市電市バスの1日乗車券もある。ゆっくりとした時間の流れる熊本の下町をお楽しみあれ。でも、講演時間までには会場に戻ってね。
木村屋酒店(10時〜21時、ただし日曜日は20時まで←要注意.定休日は水曜+第三火曜)
熊本市新町2−12−31
http://www.geocities.jp/kimurayanet/index.html
肥後そば本家大石本店(11時〜19時、木曜日は17時まで、定休日は日曜・祝祭日)
熊本市紺屋町2−44
http://www.kumamoto-sobaya.com/ooisihonten.htm
武蔵屋(9時〜18時半、定休日は日曜・祝祭日)
熊本市呉服町1−1
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000160609290001
追記
下町散策マップを提供できるよう交渉中です。
7月です。このところ九州は連日の集中豪雨です。窓から外をみながら大会実行委員長曰く、「この集中豪雨のように大会申込がくるのはいつだろう...」。大会参加費&懇親会費の早割は7月20日入金が期限です。これを読んでいるみなさん、お早めの申込をヨロシク!
熊本大会(9月21日〜25日)まであと2ヶ月半。一部を除き、たいていの航空券は2ヶ月前から売り出しがはじまる。9月22-24日は秋の行楽シーズンの3連休(熊本はまだ夏だけど)。どこの航空会社も安売りしたくないのが本音だろう。航空各社から9月の料金が出揃ったので、大会期間前後の東京−熊本間の運賃(片道)をレビューしてみよう。ちなみに、以下に記載されている運賃とは別に、羽田空港発着の場合、旅客施設使用料が100円かかるのは各社共通。
スカイネットアジア航空(SNA)は心憎い。東京−熊本間の最安値はSNAバーゲンで10,900円。ただし適用日が限れられる。9月19-20日と9月26-30日がSNAバーゲンの適用日。大会が始まる前日に来て、大会が終わった翌日に帰るなら往復とも利用可能。予約は7月16日の14:00から受付開始。受付期間は7月31日までだが、席数に限りがあるので早めの予約が吉。予約変更不可。詳細はSNAのウェブサイトで確認のこと。
次に安いのは特得28。フライト次第で東京−熊本間13,000円〜16,000円。値段的には、下記のJALの先得割引やANAの旅割と同等。搭乗日の2ヶ月前の9:30から受付開始。これなら9月21日に来熊し、学会にフルに参加して9月25日に離熊というスケジュールが可能。予約変更不可。
前にも触れたが、SNAは学生と重鎮(?)にやさしい。満22歳未満の若者にはスカイユース割引、満55歳以上の人にはシニア55。どちらも東京−熊本間17,700円で、予約変更可。年齢を証明するための公的書類(運転免許証や健康保険証。学生の場合は学生証も可)の提示が必要。
なお、SNAは9月から新しく鹿児島路線を就航する。熊本大会が終わったら、鹿児島を観光して東京に帰るのも悪くない。9月26-30日ならSNAバーゲンの適用日で鹿児島-東京間10,900円。
JAL、ANAとも(今のところは)SNAバーゲンに相当する激安航空券の設定はない。JALの最安値は先得割引で東京−熊本間14,000-17,000円。ANAの最安値は旅割でJALと同額。どちらも予約変更不可で、席数に限りあり。既に予約が始まっている.関東からの参加者の多くが利用すると思われる9月21日午前の東京発の予約状況をみると、JALの先得割引はまだ余裕があるが、ANAの旅割は売切れ済(7月5日21時頃調べ)。
JALやANAはマイルのキャンペーンが乱立状態。JALでは、先得割引で搭乗すると片道250マイルのボーナスマイルがもらえるキャンペーンや、搭乗回数2回で1,000マイルのボーナスマイルがもらえるキャンペーンなどがある。ANAもほぼ同様のキャンペーンを張っている。キャンペーンの申込をお忘れなく。
追記
すみません、今回は更新が遅れました。また関東に偏った情報でごめんなさい。次回は予定を変更して、地元熊本のアートを特集します。子飼商店街の案内は実行委員長のブログを参照ってことで。
7. 熊本アート探訪(2007.07.10記、07.10修正)
熊本といえばアート。古代の装飾古墳から現代アートまでが身近に存在する。今回は熊本県内・市内のホットなアートスポットを紹介しよう。
装飾古墳とは、古墳内部の石壁に壁画や線刻、彫刻、彩色などの装飾をもつ遺跡の総称で、大和朝廷の歴史でいえば聖徳太子の頃の築造。全国で800基余りが知られ、九州に約500基が存在する(九州国立博物館装飾古墳データベースに基づく)。その半数以上が熊本県にあり、県北の菊池川中流域(山鹿市周辺)に集中している。山鹿市には、国指定史跡チブサン古墳をはじめ有名な装飾古墳群がある。その彩色がほどこされた美しくも異様な抽象的幾何学模様は一見の価値あり。チブサン古墳は山鹿市立博物館の裏手にあり、博物館に申し込むと実物の見学が可能(見学時間は1日2回;詳しくはウェブページで確認のこと)。他に、山鹿市内にある熊本県立装飾古墳館には12基の装飾古墳の精密なレプリカが展示されており、古代のデザインをまとめて堪能できる。
どちらも、交通公共機関利用の場合、熊本市内から山鹿市までバスで行き、バスを乗り継いで少なくとも片道1時間半はかかる。山鹿は温泉でも有名。大会が終わってから、小回りが利くレンタカーで行くのがおススメ。詳しくは山鹿探訪なびをチェック。
もっと手近に装飾古墳のデザインに触れられる場所としては、熊本城の二の丸広場にある熊本県立美術館本館の装飾古墳室。照明をおとした展示室にチブサン古墳その他の装飾古墳の内部が再現されている。大会期間中は常設展“殿様のお抱えの絵師”を開催中。近くに熊本市立熊本博物館もある。
現代芸術なら熊本市現代美術館。大会期間中は開館5周年記念の催事の最中で、熊本国際美術展“ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの”を開催中。展覧会の案内によれば、ハンセン病を克服した人々と国内外の現代アーティストの作品が展示されるとのこと。この美術館は通町筋にある。交通の便がよく、20時まで開いているのは嬉しい。
ところで、みなさんは、“くまもとアートポリス構想(1988年~)”をご存知だろうか?建築や都市計画を通じて生活環境と地域文化の向上を目指し、「熊本」を世界に発信するというコンセプトで、今も継続中の熊本県の文化事業である。発案者は当時の熊本県知事細川護熙氏(旧肥後藩藩主細川家第18代当主,第79代内閣総理大臣)。県内のあちこちにその建築物がある。その第一号は、知る人ぞ知る熊本北警察署。私は熊本に来て、運転免許証の住所変更のために熊本北警察署を訪れたとき、そのあまりに警察署らしくない外観に驚いた。ラッキーなことに、学会会場(熊本大学)へ向かうバスから、その作品を鑑賞することができる。通町筋から2つ目のバス停白川公園前あたりで進行方向右側に見える逆三角形のガラス張りの建物がそれ。
最後は市内で出会える像をいくつか紹介。市電の洗馬橋電停付近に「あんたがたどこさ」で有名な「船場山のタヌキ」の像、交通センターや通町筋などに肥後民謡「おてもやん」の像、上熊本駅前には夏目漱石の像と「我輩は猫である」の「我が輩」の像(←みつけにくい)がある。さらに、熊本信愛女学院の前には「我輩は猫である」の本を前にして座っているネコの像がある。名前は「三毛子さん」。
ちなみに夏目漱石の「草枕」の舞台は、熊本市の西にそびえる金峰山とその先の海に面した一帯で、近くに草枕の湯という温泉施設がある。レンタカーで観光するなら宮本武蔵が五輪の書を記した霊厳洞も近い。
追記
今年の中秋の名月は9/25。この頃、夜の熊本城天守閣で名月鑑賞会があるらしい。詳細を確認中。
参考URL(その1)
■山鹿市立博物館
開館時間:9:00-16:30
休館日:月曜日・祝日の翌日
住所:熊本県山鹿市鍋田2085
ウェブページ:http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/kankoh/03-rekishi/03-02hakubutsukan.html
備考:近くに飲食店なし
■熊本県立装飾古墳館
開館時間:9:30-17:15
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
住所:熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
ウェブページ:http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/
備考:隣接する鹿央町物産館に郷土料理のレストランあり
■熊本県立美術館
みどころ:
常設展II 殿様のお抱え絵師
装飾古墳室:県内のチブサンなどの装飾古墳のレプリカなど
開館時間:9:30-17:15(分館のみ火~金は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
本館:熊本市二の丸2(熊本城二の丸広場内)
分館:熊本市千葉城町2-28
ウェブページ:http://www.museum.pref.kumamoto.jp/
備考:喫茶室あり
■熊本市現代美術館
みどころ:
開館5周年記念 熊本国際美術展ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの
開館時間:10:00-20:00
休館日:火曜日
住所:熊本市上通町2-3
ウェブページ:http://www.camk.or.jp
備考:喫茶室あり(展望良好)
■熊本市立熊本博物館
みどころ:
企画展“幻の郷土玩具展~天草土人形・宇土張子を中心に~”
開館時間:9:00-17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
住所:熊本市上通町2-3
ウェブページ:http://webkoukai-server.kumamoto-kmm.ed.jp/web/index.shtml
備考1:この博物館は熊本市立ではあるが熊本県全域を展示の対象としている。ちなみに、熊本には県立の博物館がない(計画凍結中)
備考2:熊本城天守閣内の展示は熊本博物館分館
■熊本城
みどころ:
名月観賞会(中秋の名月の時期:9/25頃?):夜の天守閣から月を鑑賞できる
ウェブページ:http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/
参考URL(その2)
■九州国立博物館装飾古墳データベース
http://kyuhaku.jmc.or.jp/
■くまもとアートポリス事業
http://www.pref.kumamoto.jp/traffic/artpolis/index.html
8. ディープな土産(2007.08.02記,08.06修正,08.17追加,08.28追加)
8月に入りました。あと1ヶ月半で熊本大会が始まります。熊本大会事務局では「熊本のディープな土産」について日夜議論しています。今回はその成果の一端をご紹介。あえて値段は表示しません。以下、順不同。
《水》
熊本の水はおいしい。熊本市の水道水は100%地下水とのこと。有名なミネラルウオーターのひとつ、サントリー天然水の産地は、熊本以外の地域で売られているものは“南アルプス”だが、熊本で売られているものは“阿蘇”。冗談だと思う方はコンビニでご確認のほど。でも、この会社には熊本大会に協賛してもらえなかった。残念。
参考URL: http://www.suntory.co.jp/water/tennensui/lineup/index.html
《米》
水がよいところは米がおいしい。七城米などが有名。食べくらべて買えないのが難。
《醤油》
お醤油屋さんが作った卵かけごはんにかける醤油(濱田醤油(株))。最近、卵ごはん専用の醤油が流行っているらしい。コレステロールを気にしない人向け。空港売店にもあるが、みんなで買うと在庫が尽きるかも。
参考URL: http://www.syoyu.com/
《朝鮮飴と柿求肥》
熊楽その3とその4で紹介済。市内上通の老舗園田屋の品が個人的にはおススメ。空港でも販売。
参考URL: http://www.higokanmi.com/area/kumamoto4/sonodaya.html
《松風》
「日本一薄い和菓子」というキャッチフレーズの通り、ホントに薄く、食べはじめるととまらない。県北の菊池市の名産品。複数の会社の商品があるが、(株)正観寺丸宝の品が個人的にはおススメ(実行委員長のブログでも)。空港売店で他社製品との食べくらべが可能。
《梨》
熊本は梨の産地。県北の荒尾あたりが有名。品種はいろいろ。新高梨と呼ばれる大型の梨は重さが1 kgもあることも。大会の頃には出荷されているかな〜。
参考URL: http://www.kajiwara-jp.net/page033.html
《赤酒》
赤酒とは、熊本、鹿児島、島根にのみ残る古い製法による酒、灰持酒(あくもちざけ)のひとつ。熊本では正月のお屠蘇や、味醂のかわりに料理の味付けに多用される。甘くて特有の香りは好みの分かれるところか。東肥赤酒(瑞鷹(株))、極上赤酒(千代の園酒造(株))など。熊楽その5で紹介した蕎麦屋のツユの隠し味だとか。
参考URL: http://www.zuiyo.co.jp/akazake/index.html
参考URL: http://www.chiyonosono.co.jp/
《乾麺》
アベックラーメン(五木食品(株))はスパゲティーのような棒状の即席麺で、昭和35年発売のロングセラー。熊本県民にとってはインスタントラーメンの代名詞。他に、地場産の蕎麦、素麺もあり。
参考URL: http://www.itukifood.co.jp/product/chuka.html
《熊本ラーメン》
いくつかの熊本ラーメンの有名店が自社のラーメンを土産用に販売している。大黒、黒亭、こだいこなど。お店でしか食べないので、味のほうは不明。
《太平燕》
太平燕(たいぴーえん)に「春雨スープ」という形容は間違っている。そして、ホンモノの太平燕を食べずに、土産用に売られている太平燕を買うのも間違っている。
《蜂蜜》
れんげ、みかん、そば、アカシア、クローバー、菩提樹といった個性的な単花蜜や数種の花の蜜からなる百花蜜など、国産の天然純粋蜂蜜と言えば杉養蜂園。外国産の高級蜂蜜やプロポリスも扱う。私は熊本に来るまで、そば蜜の味を知りませんでした。直営店で試食して、好みの蜂蜜をみつけるのが吉(そばアレルギーの人は、そば蜜に注意!)。また、土産にはできないが、蜂蜜入りソフトクリームもおススメ。通町筋のデパート鶴屋の地下および交通センターの地下のセンタープラザの直営店で食べられる。
参考URL: http://www.sugi-mitubati.co.jp/
《南関あげ》
乾燥した大きな油あげのようなもの。日持ちがよく、美味しいらしい。軽くてかさばる。
《干しタケノコ》
熊本では春にタケノコが大量に発生するためか、保存のために干してぺたんこになったタケノコをふつうに売っている。軽くてかさばる。
《馬刺》
馬刺は生に限る。空港売店よりも市中が安い。空港へバスで向かうなら、交通センター横のデパート熊本阪神の地下食品売り場で買って、乗車するのが吉。保冷バックに入れて、家に直帰すべし。
《馬刺専用醤油》
馬刺に合うという専用醤油が数社から売られている。甘くて、こってりした味らしい(未確認)。家に帰って、熊本大会の思い出に浸りたい方におススメ。
最後に、熊本のディープな土産を買える場所だが、やはり、(1)通町筋のデパート鶴屋の地下、(2)交通センターの地下のセンタープラザ、(3)交通センターに連結しているデパート熊本阪神の地下食品売り場の3カ所が、コンパクトにまとまっていておススメ。赤酒や南関あげはスーパー、天然水やアベックラーメンはコンビニでも売っている。空港売店には各種お菓子の試食コーナーあり。
とりあえず、以上。
補遺その1
《ふるさと寿万年茶》
熊本はお茶の産地。熊本のディープなお茶といえば、“ふるさと寿万年茶”((株)お茶の清香園)。愛飲しているKさん曰く「飲むと健康になれそう。某有名メーカーの爽健ビ茶のような味ですが、熊本が本家にちがいない」とのこと。霊芝、杜仲茶、ルイボス茶など30種類の素材を配合した“ふるさと寿万年茶”、22種類の素材を配合した“べっぴんさん”、18種類の素材を配合した“ふるさと万年茶”の三商品がある。進物用もあり。本家のサイトに「ふるさと万年茶のおししい作り方」があるので是非参考にされたし。
参考URL: http://www5f.biglobe.ne.jp/~critical/seikaen/mannencha/index.html
補遺その2
《山鹿羊羹(やまがようかん)》
山鹿市名物。「これって羊羹かな〜?」と思う外観ですが、意外においしい。
参考URL:
次回の予定は「大会参加の意義(懇親会編)」です。
熊本大会(懇親会)まであと1ヶ月を切りました。「熊本大会で誰と会おうか」と今からワクワクしているあなた。そう、学会大会は“人と出会う”ためにあるのです。敬愛する恩師に出会った人、最強の共同研究者に出会った人、就職の面接官に出会った人、出会う相手は人それぞれですが、なかには生涯の伴侶に出会った人もいるとか。年に1度の学会大会に参加するあなたは、参加しない誰かより、ずっと楽しい人生が送れること間違いなし。大会事務局では、熊本大会(懇親会)の参加者の方々に、最高の(球磨焼酎との)出会いの場を提供することにしました。9回目の今回は、“熊楽”改め“球磨楽”と題して、熊本城下の酒の穴場、江戸時代創業、木村屋酒店五代目店主、木村徹さんにナビゲートしていただきます。木村さん、どうぞ!
はい、木村です。この場で日本鳥学会の皆様にお会いできて光栄です。今日は皆様のために私が自信をもって選んだ球磨焼酎を5銘柄ご紹介します。それぞれ個性のある本場の球磨焼酎です。どうぞ、じっくりご賞味ください。
1.熊本が誇る球磨焼酎「萬緑(ばんりょく)」
データ:醸造元 松本酒造場、杜氏 松本敏幸、水 球磨川水系伏流水、米 球磨地場産米、種麹 白麹菌、酵母 自社培養酵母、一次仕込 かめ、二次仕込 ホーロータンク、蒸留方法 減圧蒸留法
「萬緑」は、焼酎を日本酒における吟醸クラスに引き上げる事を目指して、松本杜氏が丹精こめて造り上げた、今までの焼酎のイメージではとらえきれない高い酒質をもった米焼酎です。「萬緑」の最大の特徴は、「自社培養による専用酵母」と「長期低温発酵」、この2つに集約されます。専用酵母を使う事により、低温でも安定して発酵することができ、今までにない香りと味のキレを生み出しているわけです。香りとキレ味のバランスが絶妙で、吟醸香といえる香りが口の中に軽やかに広がり、米の分子がふわりと馴染む、そんな吟醸焼酎ともいえる味わいに仕上がった「萬緑」。美味しさでは群を抜いており、知る人ぞ知る焼酎として注目されています。どうぞ、じっくりご賞味ください。
2.熊本限定の球磨焼酎「一蓮托生(いちれんたくしょう)」
データ:「萬緑」に同じ
松本酒造場の「一蓮托生」は手頃な価格で「造り」にこだわった本格焼酎。レギュラー焼酎とは明らかに違う香り、味わいが楽しめる松本杜氏渾身の作品です。「一蓮托生」の最大の特徴は、「自社培養による専用酵母」と「長期低温発酵」、この2つに集約されます。専用酵母を使う事により、低温でも安定して発酵することができ、今までにない香りと絶妙な甘み味を残した仕上がりになるわけです。球磨地方の寒さが一段と厳しくなる12月以降しか、この「一蓮托生」は仕込みができません。極寒の中、仕込んだ味わいを、どうぞじっくりご賞味ください。
3.こだわりの常圧蒸留5年古酒「宮の誉(みやのほまれ)」
データ:醸造元 宮原酒造場、杜氏 宮原淳一郎、水 球磨川水系伏流水、米 球磨地場産米、種麹 白麹菌、酵母 熊本県在来の優良酵母、一次仕込 かめ壺、二次仕込 かめ壺、蒸留方法 常圧蒸留法
球磨地方、深田村にあるこの「宮原酒造場」は、明治28年に創業。以来一貫して米焼酎のみを造ってきた小さな老舗です。この蔵の売りは「常圧蒸留法」。現在、ほとんどの焼酎が減圧蒸留で飲みやすくさっぱりした飲み口を目指しているなかで、重く、深い常圧の風味にこだわっている風変わりな蔵元です。常圧蒸留、それは米本来が持つ成分を全て引き出す製法。そこから生まれた焼酎は深く、重い。「宮の誉」は甕で仕込んだ後、貯蔵用の甕で5年熟成させた、あくまでも「深み」を追及する宮原杜氏のこだわりが垣間見える素晴らしい米焼酎です。
4.十年間甕で寝かせた貴重な焼酎「十年の転寝(じゅうねんのうたたね)」
データ:「宮の誉」に同じ
「宮原酒造場」の「十年の転寝」は甕で仕込んだ後、甕でさらに10年間貯蔵した非常にこだわりのある常圧蒸留酒です。常圧は1〜2年では荒く大変クセのある飲み口ですが、熟成を重ねるとまろやかさが増し、奥行きのある焼酎になります。生かロックがおすすめです。どうぞ、「ちびちび」、ゆっくりお楽しみください。
5.絶妙なまろやかさを持つ三年古酒「最古蔵(さいこぐら)」
データ:醸造元 松下酒造場、社長 松下幸郎、杜氏 信国杜氏、水 球磨川水系伏流水、米 地元契約栽培ヒノヒカリ、貯蔵年数 3年、純黒 完全手造り減圧蒸留
球磨地方の奥、水上村にある松下醸造場は、家族全員で一生懸命焼酎造りに精を出している球磨焼酎最古の蔵です。社長の松下さんは言います「ウチは小さい蔵だけど、造りの丁寧さでは誰にも負けません」。そんな松下社長が信頼をおいているのが杜氏の信国さん。杜氏歴は55年と球磨焼酎の杜氏の中でも一番古いベテラン。球磨焼酎を引っ張る銘酒「萬緑」の松本酒造さんも、「造りの技については見習うところが多い、正に名工」と一目置く存在なのです。そんな杜氏のこだわりが見えるのが原料の米。地元産のヒノヒカリは完全無農薬の契約栽培。そのこだわりについて聞くと、信国さんからは決まってこんな答えが返ってきます「どんな技を使っても、良い原料にはかなわん」。現在、市場でほとんど見かけることのない「減圧蒸留3年古酒」。米焼酎特有のアルコール臭が全くなく、口に含むとまろやかで、しかもキレがよい。米焼酎はちょっと苦手という方がリピーターになるほど。素材にこだわり、造り、熟成にこだわった「最古蔵」。特筆すべき「本物のまろやかさ」をどうぞ、ゆっくりお楽しみください。
紹介文提供:木村屋酒店店主 木村徹
編集:Yas*
木村屋酒店
熊本市新町2-12-31
電話 096-352-0835
ホームページは“木村屋酒店”を検索!
注意 飲酒は20歳になってから。飲酒運転はやめましょう。
追加情報。名月観賞の夕べ〜熊本城築城400年記念〜の開催は9/24と9/25。野点、熊本民謡、箏(こと)の演奏などの催し物あり。熊本城天守閣前広場。入園料午後5時まで大人500円、午後5時以降8時半まで200円。午後5時以降の入園は頬当門(加藤神社横)のみ。天守閣登閣は午後8時まで。午後9時閉門。
肥後熊本の伝統工芸といえば、肥後象嵌(ぞうがん)、天草陶磁器、小代焼、彦一ごま、肥後ごま、山鹿灯籠、きじ馬、花手箱、羽子板、おばけの金太などが有名。熊本県指定の伝統工芸品は約70種類、うち3つが国の伝統工芸品に指定されている。それらは知られざるオトナの逸品でもある。生活に密着した熊本の伝統工芸品が一同に集まっているのが、熊本県伝統工芸館。伝統の品は、一階の展示即売場で実物を手にとってみることができ、納得して購入できる。熊本大会に参加した自分への究極のお土産と言えよう。大会実行委員長御用達の葦ペンも展示即売場にあり。そのほかの実用品としては、熊本市川尻名産の鍛冶物(包丁やナイフ、農作業用の鎌など←飛行機への持ち込みに注意!)や、山鹿市の来民うちわ(柿渋塗りの丈夫で安価な竹骨のうちわ)など。ちなみに、かつての国産ナイフの代名詞“肥後守”は肥後熊本の産ではないので念のため。
ところで、伝統工芸に使われる色には意味があるのをご存じだろうか?赤は心臓、黒は腎臓、緑は膵臓、黄色は肝臓、そして白は肺というように、五臓六腑説に基づいて塗り分けられている。
伝統工芸館は、二階の展示室には入場料がかかるが、一階の展示即売場だけなら入場料無料。場所は熊本城の北東の城壁のそば。バス,市電で「市役所前」下車、徒歩5分。隣のKKRホテル熊本のレストランで、美しい熊本城の城壁をみながらお茶を楽しむこともできる。
熊本県伝統工芸館
開館時間:9:00-17:00
休館日:月曜日。月曜日が祝日の場合は火曜日(9/25は休館)
住所:熊本市千葉城町3-35
ウェブページ:http://cyber.pref.kumamoto.jp/kougei/index.asp
備考:隣のKKRホテル熊本にレストランあり
長らくのご贔屓、ありがとうございました。熊楽はこれにて一旦お開きといたします。会場で皆様のお越しをお待ちしております。熊楽の記事に関してご不明な点があれば、大会受付あたりにいるはずの私にお問い合わせください(Yas*)。