自由集会(18:00-20:00

9月13日(金曜日)
M1 第5講堂
―カワウを通して野生動物と人との共存を探る(その5)
―カワウ問題への個体群管理の可能性を考える
石田朗 (愛知県農業総合試験場)

M3 第7講堂
田んぼで鳥の生態学
吉田保志子(中央農研・鳥獣害研)・呉地正行(日本雁を保護する会)

9月14日(土曜日)
M2 第7講堂
クマタカやシマフクロウなどの猛禽類の保護の手法とその進め方について考える(第5回目)
飯田知彦(広島クマタカ生態研究会)・竹中健(シマフクロウ環境研究会)・
須藤明子(イーグレット・オフィス)

M4 第10講堂 (>>要旨)
水田農業とガンカモ類 〜「対立から共生へ」その鳥学的戦略〜
呉地 正行(日本雁を保護する会)・吉田保志子(中央農研・鳥獣害研)・須川恒(龍谷大)・
宮林康彦(雁を保護する会)

M5 第4講堂(要旨
里山に住む猛禽類の生態と保全(第2回)サシバの生態と環境利用
百瀬 浩(国土技術政策総合研)・中村浩志(信州大・教育)

M6 第5講堂 (要旨)
鳥類における性比研究の最前線
永田 尚志(国立環境研究所・生物多様性P)

M7 第6講堂
日本のハマシギはどこから来るのか?
茂田良光(山階鳥類研究所)

M8 第8講堂
KARASU ―その最前線の調査・研究
川内 博 (日本野鳥の会東京支部)

M9 第9講堂
日本における海鳥の現状と課題 1
綿貫豊(北海道大・農・動物生態)・河野裕美・長雄一・小野宏治(北海道海鳥センター)

=== 自由集会要旨 ===

M4 第4回 東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク支援鳥学グループ(JOGA)自由
集会
水田農業とガンカモ類 〜「対立から共生へ」その鳥学的戦略 〜
企画者 呉地正行(企画代表者)・吉田保志子・須川恒・宮林泰彦
ラムサール条約第7回締約国会議(コスタリカ,1999)期間中に発足した東アジア地
域ガンカモ類重要生息地ネットワークの国内活動を鳥学的に支援する目的で行われる
第4回目の自由集会である.日本国内15ヶ所のネットワーク参加サイトの活動が積極
的に押し進められるために,ガンカモ類の現状やその生態の魅力について,研究者が
連帯して体系的に明らかにする作業を行っている.
全体の趣旨と今回までの発表要旨は,ガンカモ類重要生息地ネットワークのホーム
ページhttp://www.jawgp.org/anet/jgprop.htmのJOGA のページに掲載してあるので
ご覧頂きたい.これまでに,ガンカモ類の個体数(第1回),資源利用(第2回),越
冬地における羽衣と社会行動(第3回)をテーマにし,今回はガンカモ類の生息環境
としての水田に注目する.ガンカモ類は水田を主要な採食環境として利用するが,そ
れゆえに農業者からは害鳥視されることが少なくない.ここでは水田環境の変遷を農
業生態学の視点でレビューした後に,ガンカモ類の生息環境の改善をめざす水田管理
とガンカモ類の利用法についての事例紹介を行う.最後にこれらを踏まえ,水鳥の多
様性が高い水田や湖沼を環境資源として活用し,水鳥と水田農業の共生をめざす地域
作りへと発展させるための戦略を鳥学的視点から紹介する.
1.企画趣旨の説明
2.報告(事例報告のタイトルと基調報告の要旨)
基調報告1 「ガンカモ類の生息環境としての水田とその変遷」
吉田保志子(中央農業総合研究センター・鳥獣害研究室)
日本の水田環境は、第二次世界大戦以降、農薬、機械化、圃場整備などで大きく変
わってきた。これらの変化が水田の生物に大きな影響を与えていることは間違いない
が、変化のどの部分がどのように問題なのか、わかっていないことは非常に多い。圃
場整備だけをみても、区画の大形化、水路整備など、生物にとって意味の異なる様々
な改変を含んでいる。ガンカモ類の重要な採餌場所となっている世界各地の水田と比
較しながら、水田環境の変化とガンカモ類をはじめとする水鳥類への影響を考えてみ
たい。

事例報告1 ガン・ハクチョウ類の冬期湛水水田と乾田での利用法と行動の比較
宮城県 )
岩渕 成紀 ( 田尻高等学校 )
事例報告2 テレメトリーを用いたカモ類の夜間の水田利用調査(石川県・片野鴨
池 )
○山本浩伸(鴨池観察館友の会)・大畑孝二(日本野鳥の会サンク室)

基調報告2 ガンカモ類の生息環境である水田と湖沼を活かした地域振興(宮城県
・蕪栗沼 )
村上 悟 ( NPO法人 アサザ基金)

3.質疑・今後の課題の整理
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