以下のような12の 自由集会が企画されています.  <大会ホームページへ>

 9日18時〜                   部屋
R1 日・韓鳥学懇談会.....7号館A棟4階405号室
R2 狩猟鳥類について考える.....1号館2階218号室
R3 東京になぜハシブトガラスが多いのか.....1号館2階8番教室
R4 音声コミュニケーション.....1号館2階10番教室(昼間の休憩室)
R5 日本におけるカモ類・ハクチョウ類・ガン類の現状.....2号館1階3番教室
R6 海鳥モニタリング体制の確立をめざしてII.....1号館2階9番教室(昼間の休憩室)
R7 干潟の鳥.....2号館1階2番教室
R8 ちょっと長めの話を聞く会;西海功・オオヨシキリにおける性配分.....7号館B棟2階232号室
R9 クマタカやシマフクロウなどの希少猛禽類の保護の手法とその進め方について考える.- 保護側・開発側双方からみた保護上の問題点.....2号館2階1番教室

 11日18時〜
R10 学会誌改革について考える.....2号館1階2番教室
R11 カワウを通じて野生動物と人の共存の道を探る(その2).....2号館2階1番教室
R12 ムシクイ類はどこまでわかっているか?.....2号館1階3番教室

(参加される方は,直前に主催者に確認するか,正式なプログラムをごらんください.)

(自由集会 だけ に参加される非学会員の方には,大会参加費の支払いは求めません.

     ただし,これらの方針は今年度大会事務局の方針で,今回に限り有効です.)

10月9日(土曜)午後6時〜


タイトル:日・韓鳥学懇談会
代表者氏名:中村浩志(信州大)

趣旨:韓国鳥学会大会に参加し,日本との研究交流,情報交換等の期待が強いことが分かったので,韓国鳥学会の会長さん等が今回来日し,日本鳥学会大会に参加されるのを機会に懇談会を持ち,日本と韓国の鳥学会の交流を深める機会としたい.

キーワード:韓国鳥学会,日本鳥学会,情報交換,研究交流


タイトル:狩猟鳥について考える
代表者氏名:川路則友(森林総合研究所)・藤巻裕蔵(帯広畜産大)

趣旨:いま、日本では狩猟鳥として29種(亜種)が指定されています。本来、狩猟は農林水産業の振興に貢献するという意義のほかに、厳密な個体数管理のもとで、余剰分をスポーツとして利用するという側面を持っています。しかし、日本の狩猟鳥に関する生態学的な調査研究は必ずしも十分とは言えません。科学的な個体数管理体制の充実を趣旨とした今回の鳥獣保護法の改正を受けて、今後、各種狩猟鳥に対する基礎研究がいっそう必要とされてきています。これまで、なぜ研究が進んでいないのか、今後狩猟鳥に対する研究体制はどうあるべきなのか等について、数種の狩猟鳥の研究事例を参考に、フリートーキングの形で議論したいと思います。 講演要旨

キーワード:狩猟鳥、鳥獣保護法改正、個体数管理、農林業振興、スポーツ猟


タイトル:東京の街のハシブトガラス考
代表者:川内博

趣旨:東京を始めとして、首都圏各地では、カラスによる加害が目立ち、社会的な問題となっている。今年の1月と6月に、日本野鳥の会東京支部と立教大学の共催で『とうきょうのカラスをどうすべきか』というシンポジウムを開催したところ、多数の参加者があり、首都圏のカラス問題が座視できない状況であることを再認識した。
 今回の集会では、その問題を根底に置いて、都市環境におけるのカラスの現状を報告し、全国から集まった学会員から、いろいろな教示や示唆を受けたい。また、鳥学上も興味ある、東京都心部においてハシブトガラスのみが生息していることについて検証したい。 講演要旨

キーワード:カラス問題・ハシブトガラス・東京・首都圏・都市環境


タイトル:鳥の音声コミュニケーション:究極要因と至近要因
代表者氏名:岡ノ谷一夫

趣旨:今回の鳥学会シンポジウムでは、鳥の音声の究極要因についての話が主体になります。他方では、鳥の歌行動は神経科学の重要な研究テーマとなっています。自由集会では、Morton氏を囲んで、鳥の音声の至近要因まで視野に入れた議論をしたいと思います。もちろ
ん、シンポジウムでし尽くされなかった議論をフォローする場にしたいとも思います。鳥の音声について、生態学的な視点から興味を持たれる方も、内分泌学・神経科学から興味を持たれる方も、ぜひ
ご参集下さい。

キーワード:音声コミュニケーション、至近要因、究極要因、Morton、シンポジウム  <自由集会ページトップへ>


タイトル:日本のガン・カモ・ハクチョウ類の個体群の現状
代表者氏名:須川 恒

趣旨: 本年5月に発足した東アジアガンカモ類ネットワークの国内活動を鳥学的に支援する目的の第1回の集会である。我が国におけるガン類・カモ類・ハクチョウ類に関しての個体群の現状として、ガンカモ類の個体数による湿地の重要性や湿地の生態系の評価(1%基準等)、個体数の年変化の傾向とその要因、カモ類にかかる狩猟圧の評価などに関しての報告やコメントを受け、日本に渡来するガンカモ類の個体群動態解明のための今後の課題を整理する。 講演要旨

キーワード:ガン類、カモ類、ハクチョウ類、個体数変動、ネットワーク

「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」公式ホームページ http://www.jawgp.org/anet


タイトル:海鳥モニタリング体制の確立をめざしてII
代表者氏名:小野宏治

趣旨:昨年度に引き続き、国内での海鳥モニタリング・センサス体制の確立と、国内外への情報発信、海外との協力・連携をめざして話し合い、今回は具体的な実行計画(「いつ、誰が、どこで...」が入ったもの)を立案することを目的とする。
 さらに、南千島および歯舞諸島における人間活動の活発化を念頭に置いた調査保護体制の確立についても、具体的に検討する。 講演要旨

キーワード:海鳥、モニタリング、センサス、南千島、歯舞諸島


タイトル:干潟の鳥−特にシギ・チドリ類について−
代表者氏名:花輪伸一

趣旨:干潟の鳥,特にシギ・チドリ類については,主にバード・ウォッチャーたちによって観察が続けられ,全国的なカウントが行われ,そのまとめとして渡来地目録の編集が進んでいる.また,国際的には,日米ハマシギ共同調査が行われ,シギ・チドリ類湿地ネットワークも広がり,フラッグを用いた標識調査のデータも
集まりつつある.これらの情報をもとに,シギ・チドリ類の調査と主要な渡来地である干潟の保全について考えたい. 講演要旨

キーワード:シギ・チドリ類,日米ハマシギ共同調査,シギ・チドリ類湿地ネットワーク,フラッグ,干潟保全       <自由集会ページトップへ>


タイトル:第9回 ちょっと長めの話を聞く会
代表者氏名:高木昌興

趣旨:今回は国立科学博物館動物研究部の西海功氏に,今春,京都大学に受理された博士(理学)学位論文から,オオヨシキリの一腹雛内性比と親による子への投資の関係,および鳥類の性配分に関する研究についてじっくり話を聞かせていただきます. 世話人挨拶 講演要旨

キーワード:西海功,オオヨシキリ,一腹雛内性比,親による子への投資,鳥類の性配分


タイトル: クマタカやシマフクロウなどの希少猛禽類の保護の手法と、その進め方について考える                   −保護側 ・ 開発側双方から見た保護上の問題点−
代表者氏名: 飯田 知彦 (広島クマタカ生態研究会)

 演者 竹中 健 (北大地球環境科学研究科)

趣旨:近年の猛禽類保護問題から、環境庁は、「猛禽類保護の進め方」を出版し、また、環境アセスメント法が施行された。しかし、そのやり方や結果の取り扱いについての問題が出てきたので、実例を含めながら、今後の方向性について論議したい。  また、業務として保護を行なう行政や調査会社の担当者の疑問、意見、要望を聞きたい。そして、保護と開発の対立構造が崩れてきたことを整理しておきたい。
 そして、特に、研究者の役割について考えてみたい。

キーワード: 希少猛禽類 ・ 保護 ・ 問題点 ・ 方向性 ・ 研究者の役割   <自由集会ページトップへ>


10月11日(月曜・振替休日)午後6時〜


タイトル:学会誌改革について考える
代表者氏名:日野輝明

趣旨:昨年度大会時に編集委員会からの依頼と評議員会での了承を受けて,英文誌と和文誌を分けることを前提にして検討してきた学会誌改革案を提示、説明し、今後の方向性を含めてさらに検討する。 要旨

キーワード:学会誌改革


タイトル:カワウを通じて野生動物と人の共存の道を探る(その2)
     「鳥害問題の対応の方向性を探る」
代表者氏名:成末雅恵

趣旨:近年、急速なカワウの分布拡大にともない、カワウ被害が大きな社会問題となってきている。鳥獣保護法改正による地方分権化が進行する中で、行動範囲の広い集団繁殖性の鳥類の被害対応について、各地の個別対応は、実際の被害を減らすどころか被害を拡大させる可能性すらある。本自由集会では、カワウの生息状況、被害問題、および今後の課題を整理した上で、今年度から栃木県での有害鳥獣駆除の実施を事例として取り上げ、保護を含めた管理や管理体制のあり方を探っていきたい。尚、エクスカーションとして、10月12日(火)午前中に、東京都第六台場周辺のカワウやサギ類の繁殖地などを船上から観察しますので、希望者は10月9日までに研究センター、もしくは大会事務局までお知らせ下さい。 講演要旨

キーワード(5つ) :カワウ・広域管理・鳥獣保護法・有害鳥獣駆除・共存


タイトル:ムイクイ類はどこまでわかっているか?
代表者氏名:大城明夫、黒田治男

趣旨:日本においては、主に8種類のムシクイがしられているが、身近な存在である3〜4種類もふくめ、まだまだ未解明な部分や、識別、成幼・雌雄判別の困難な種がおおい。ムシクイ類については、最近になってようやくその社会構造と種間関係、分布に関する研究や生態解明が進んできており、また、ムシクイ類全体への、DNAの塩基配列情報の解読による研究の必要性も高まってきてる。特に、調査・研究のもっとも基本となる識別や雌雄の判別については、DNAデータの解析技術の向上や機器の改良により、インドアでの識別や判別はより正確で容易になってきており、形態的特徴との比較が可能となっている。しかしながら、DNA解析からは理解される相違点が、形態上は認められない場合もかんがえられ、DNAの解析から得られた成果を基軸とした、新たな識別や判別基準の模索が必要となることも想定される。一方、アウトドアでは、大陸産の種や亜種の観察記録が増えており、日本産亜種のアイデンティフィケーションの確認もふくめ、研究者や観察者の情報交換がもとめられている。特に、極東地域でのムシクイ類は、しられていない部分がおおく、日本における研究の進展は、広くユーラシア大陸からインドネシア、北アメリカ北部にまで分布するムシクイ類を理解・把握するためのおおきな役割を担っている。そこで、鳥学会の自由集会の場を利用して、さまざまな分野でムシクイ類に関っておられる方々にお集まりいただき、どういった調査や研究があるのか、どんな成果が得られ、どんな課題があるのか等、意見交換や情報交換の場とするとともに、ネット・ワーク化やこれからのムシクイ類研究の方向を議論、検討する場としたい。 講演の紹介


キーワード:ムシクイ類,情報交換,ネットワーク   <自由集会ページトップへ>