東京農大オホーツクキャンパス 野鳥研究会通信 その2

オホーツク野鳥研究会

 日本鳥学会会員の皆様、こんにちは。野鳥研究会です。こちらはそろそろ秋の気配です。8月末には,網走市街地より北に位置する常呂丘陵に,V字型になったヒシクイの群れが渡来しました。キャンパス内の樹木は早くも色づいています。皆さんが来られる頃には,丸坊主ですね。
 さて今回は、気軽に訪れることのできる網走周辺の鳥見スポット(第二弾)です。

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<網走市周辺鳥見スポット第二弾>

●濤沸湖
 2005年にはラムサール条約にも登録された,白鳥の湖として有名。読み方は「とうふつこ」で,アイヌ語で沼の口を意味する「トープッ(to-put)」を語源とします。オホーツク海に面した遠浅の湾が成長し,砂州に塞がれて誕生した,周囲27.3㎞,総面積900haの汽水湖です。四季を通して約250種もの野鳥が訪れる国内有数の渡り鳥の中継地で,近年では特定地域への立ち入りを制限する自主ルールも策定され,水鳥類の楽園となっています。
 JR網走駅から網走バスで約30分「白鳥公園入口」下車,徒歩5分ほどで白鳥公園に隣接した濤沸湖水鳥・湿地センターに到着します。または,網走駅から白鳥公園まで徒歩10分ほどの「北浜駅」まで釧網線に乗車すると,北国情緒あふれる車窓からオホーツク海の眺めが楽しめます。水鳥観察は湖東の白鳥公園と,道道467号にある湖西の平和橋がお薦めです。

*濤沸湖水鳥・湿地センターhttps://www.city.abashiri.hokkaido.jp/230boen_kankyou/tofutsu-ko/

<学会期間に観察が期待される鳥>
ヒシクイ・マガン・ハクガン・シジュウカラガン・オオハクチョウ・ヒドリガモ・アメリカヒドリ・マガモ・オナガガモ・コガモ・ホシハジロ・オカヨシガモ、ヨシガモ・キンクロハジロ・スズガモ・シノリガモ・ホオジロガモ・ミコアイサ・カワアイサ・ウミアイサ・カイツブリ・ミミカイツブリ・ハジロカイツブリ・カワウ・アオサギ・タンチョウ・ハマシギ・ユリカモメ・カモメ・シロカモメ・オオセグロカモメ・トビ・オジロワシ・オオワシ・ハイイロチュウヒ・ノスリ・アカゲラ・ハヤブサ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ハシブトガラ・ヒガラ・エナガ・ゴジュウカラ・カワラヒワ・アトリなど

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オオハクチョウの親子(鳥研部員撮影)

●こまば木のひろば
 網走駅やバスターミナルよりも山側(農大側)にある,農大生の多く住む駒場地区を中心に広がる森林公園です。自然に溢れた園内には四季折々の草花が咲き乱れ、エゾヤマザクラをはじめとした様々な樹木を見ながら散歩やバードウォッチングを楽しめます。エゾリスやエゾモモンガ、キタキツネなどに出会うこともあります。すぐそばに大きな道路が通り、住宅や商業施設が立ち並んでいるとは思えない,自然豊かな素晴らしい公園です。段丘上にあるためオホーツク海や知床連峰を一望でき,天気がいい日だと、写真のような光景を見ることができるかもしれません。ぜひ足を運んでみてください。公園入口に隣接する「はぜや珈琲」さんで温かいコーヒーをテイクアウトし,ベンチで少しゆっくりするのもお薦めです。網走駅やバスターミナルから網走バス「駒場8丁目」下車,最寄りの入口までは徒歩約2分ですが,入口は複数存在しますので,下記のサイトから案内図が掲載されたパンフレットをダウンロードしてお出かけください。

*こまば木のひろば https://www.city.abashiri.hokkaido.jp/040shisetsu/050sports/420kinohiroba.html
*はぜや珈琲さん https://hazeya-coffee.com/

<学会期間に観察が期待される鳥>
トビ・オジロワシ・オオワシ・コゲラ・オオアカゲラ・アカゲラ・ヤマゲラ・ハシブトガラス・キクイタダキ・ハシブトガラ・ヒガラ・シジュウカラ・シマエナガ・
ヒヨドリ・ツグミ・マヒワ・ベニヒワ・シメなど

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こまば木のひろばからのオホーツク海(鳥研部員撮影)

 第二弾はこれで終わりです。次回は気軽に行ける、網走周辺の海鳥観察スポットをご紹介予定です。

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