本の紹介「身近な鳥の生活図鑑」

2015年12月7日
北海道教育大学 三上修

身近な鳥の生活図鑑 画像.jpg

本を新しく書きました。

これまで、2012年に「スズメの謎」(誠文堂新光社)を、2013年に「スズメ-つかずはなれず二千年」(岩波書店)に出しており、それにつづく本です。

今回は、新書です。新しく書いたのだから、新書で当たり前じゃないかと言われそうです。新書という言葉は、どうも紛らわしい言葉です。中古書の反対語としての新書という意味もあるし、版のサイズというかジャンルとしての新書という意味もあります。最近は、「新書=新書版」という気もしますが、広辞苑第六版によると、第一項目は、新しい本の意味で、新書版としての意味は第二項目でした。

それはさておき、今回のことを両方の意味で使えば、「新書を新書で出します」=「新しく書いた本を、新書版で出します」ということです。

肝心の内容は、町の中にいる鳥がテーマになっています。

町のなかで、ふと見る鳥を楽しんで欲しいという思いがあります。それから、町のなかの「奇妙さ」を知ってもらえればという思いがあります。普段、我々は町の中で生活しているので、これが日常だと思っていますが、町という環境は地球上の他の環境と比べて、とても「変てこ」なところです。「変てこ」なところで、どんな風に、鳥たちがうまく生活しているかということを知ってもらればと思います。

本書の紹介を「カラスの教科書」の松原始さんに書いてもらいました。残念ながら、その文章が読めるのは1月になってからです。

2012年に「スズメの謎」を出した時も、「カラスの教科書」とほぼ同時期でした。今回も「カラスの補習授業」と同時期ということになります。片利共生的に、私の本も売れると良いのですが。

前回は、松原さんと物々交換で、サイン入り「カラスの教科書」を入手したんですが、今回は書評のお礼で出版社から送っちゃったので、物々交換できそうにありません。自分で買って、サインしてもらうことにします。

そういえば、「カラスの教科書」は、雷鳥社でしたよね。私の今回の本にも「らいちょう」がでてきます。町のなかの鳥なのに、なぜ、「らいちょう」が出てくるかは、本書を読んでのお楽しみです。

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