第4回日本鳥学会ポスター賞 西田さんと中原さんが受賞しました

日本鳥学会企画委員会
中原 亨

 若手の独創的な研究を推奨する目的で設立された日本鳥学会ポスター賞は、厳正なる審査の結果、今年は西田有佑さん(生態・行動分野)と中原多聞さん(保全・形態・遺伝・生理・その他分野)が受賞しました。おめでとうございます。
 ポスター賞は今回が4回目となり、今年の応募は42件(生態・行動が26件、その他が16件)と、過去最多となりました。ポスター賞は30歳になるまで何度でも応募できますので、あと一歩だった方も、2次審査に残れなかった方も、是非再挑戦してください。
 最後になりますが、ポスター賞の審査をご快諾して頂いた6名の方々、記念品をご提供頂いた株式会社モンベル、大会実行委員のみなさまにこの場をお借りして御礼申し上げます。

2019年日本鳥学会ポスター賞
《生態・行動》分野

「モズの越冬期の生息地利用が、はやにえ貯蔵量や求愛歌の魅力に与える影響」
西田有佑(大阪市大)・髙木昌興(北大)

《保全・形態・遺伝・生理・その他》分野
「骨内部構造から考察するペンギン類の水棲適応」
中原多聞・林昭次・奥田ゆう・皆木大生・小平将大・知花宇晃・亀崎直樹(岡山理大)・進藤英朗・久志本鉄平・上原正太郎(下関市立しものせき水族館)・村上翔輝・恩田紀代子(ニフレル)・石川恵・伊東隆臣(海遊館)・毛塚千穂・樋口友香(須磨海浜水族園)・安藤達郎(足寄動物化石博物館)

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左から,中原さん,西田さん

次点
《生態・行動》分野

「琉球列島の島間で異なる音響環境に適応したさえずりによる生殖隔離」
植村慎吾(北大)・髙木昌興(北大)

《保全・形態・遺伝・生理・その他》分野
「飛行特性を反映させた大型水禽類4 種のセンシティビティマップ」
佐藤一海・向井喜果・鎌田泰斗・佐藤雄大・山田新太郎・関島恒夫(新潟大)

一次審査通過者
《生態・行動》分野

「繁殖上手なつがいはどのように侵入者に対処する?:なわばり防衛行動と繁殖成績の関係」
小野遥・澤田明・村上凌太・髙木昌興(北海道大)

「ハシブトガラスの画像認識能力に関する研究」
小原愛美(宇都宮大院)・青山真人(宇都宮大)・杉田昭栄(宇都宮大・東都大)

「樹洞営巣性鳥類の営巣環境をめぐる闘争行動―ニュウナイスズメとスズメの種間比較―」
佐々木未悠(弘前大)・高橋雅雄(弘前大)・蛯名純一(おおせっからんど)・東信行(弘前大)

「サンコウチョウにおける遅延羽色成熟の適応的意義」
能重光希(北大院・理)・植村慎吾(北大院・理)・大井紗綾子(元大阪市大・院理)・髙木昌興(北大・院理)

《保全・形態・遺伝・生理・その他》分野
「小さな島にも遺伝構造、亜種ダイトウコノハズクは血縁者同士が近くに分布する」
澤田明(北大)・岩崎哲也(大阪市大)・髙木昌興(北大)

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