企画展「猛禽」のご紹介

我孫子市鳥の博物館
望月みずき(旧姓:小島)

皆さまこんにちは、鳥の博物館学芸員の望月みずき(旧姓小島)です。今回は、鳥の博物館で開催中の企画展「猛禽−タカ・フクロウ・ハヤブサ−」を少しご紹介させていただきたいと思います。

企画展では、猛禽類の進化系統・生態系での役割などの話や、タカ目・フクロウ目・ハヤブサ目のそれぞれの獲物を捕らえることに特化した狩人としての生態・体のつくりの秘密、また身近な猛禽類の識別など、標本を交えてご紹介しています。

IMG_4347_広報写真_1面.jpeg

本企画展の目玉展示の一つは、フクロウとシマフクロウの翼標本の比較展示です。シマフクロウは日本最大のフクロウで、翼を比べてみるとその大きさの違いは一目瞭然です。更にフクロウは静かに飛んでネズミ類などを捕らえるため、翼の前縁部には消音効果のある鋸歯構造(セレーション構造)がありますが、シマフクロウは魚食性のため鋸歯構造はありません。翼を閉じている剥製ではなかなか観察することの出来ない部位なので、翼標本でぜひ見比べてみてください。

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フクロウ(左)・シマフクロウ(右)の翼標本

今回の企画展では一部の標本を3Dデータ化し、webでも公開しています。(下記URL)

https://sketchfab.com/torihaku

展示ではガラスケースがあるため片側からしか標本を見ることができませんが、3Dデータでは様々な角度から自由に見ることができるほか、拡大して細部を見ることもできます。企画展に来られない遠方の方でも3Dデータは閲覧できますので、ぜひご覧ください。

鳥博sketchfab3Dデータ.png

最後に、企画展は11月5日(日)までとなっています。ジャパンバードフェスティバル(JBF)が開催される11月4日、5日は入館無料となりますので、ぜひ皆さまお越しください。

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