シンポジウム「洋上風力発電の鳥類調査手法について考える」開催のお知らせ

一般社団法人日本鳥学会 風力発電等対応ワーキンググループが後援するシンポジウム「洋上風力発電の鳥類影響調査手法について考える」(主催:洋上風力発電の環境影響評価における鳥類調査の手法に関する勉強会)開催のご案内です。

本シンポジウムでは、洋上風力発電の導入における環境影響評価(アセスメント)手続きに必要な鳥類調査手法について、最新の知見や新技術も含めて整理・紹介するとともに、調査精度、適用可能な時空間スケール、限界や制約条件などを明確化し、各段階における活用の考え方について議論します。

本シンポジウムは「鳥類調査」「洋上風力発電事業」「環境影響評価」等に興味があるすべての方にご参加いただけます。参加には事前のお申し込みが必要です。申し込みフォームよりお申し込みください。

1.開催概要

  • 名  称:シンポジウム「洋上風力発電の鳥類調査手法について考える」
  • 開催日時 :2026年3月28日(土)14:00~17:00
  • 開催方法 :Web開催
  • 主  催:洋上風力発電の環境影響評価における鳥類調査の手法に関する勉強会
    (板谷浩男、風間健太郎、藤井直紀、西澤文吾、萩原陽二郎、綿貫豊)
  • 後  援:一般社団法人日本鳥学会 風力発電等対応ワーキンググループ、日本野鳥の会
  • 協  賛:いであ株式会社、一般財団法人 日本気象協会
  • 参加費 :無料
  • 参加申込 :下記の「参加申込フォーム」より申し込みください。

【洋上風力発電の鳥類調査手法について考える】参加申し込みフォーム – フォームに記入する

  申込締切:2026年3月26日(木)(※定員1000名に達し次第締切)

2.プログラム

(1)趣旨説明・挨拶  板谷
(2)洋上風力発電施設の鳥類に対する環境影響評価  風間
(3)調査手法紹介
  ⓵ 船舶調査  西澤
  ⓶航空機による空中写真による調査  萩原
  ⓷航空機からのレーザー照射による調査  倉部(日本気象協会)
  ⓸レーダ調査  島田(日本気象協会)
  ⓹固定カメラ調査  藤井
  ⓺GPS調査 風間
(4)各調査手法における利点欠点
  アセスにおける活用方法  萩原
(5)洋上風力発電事業における新制度について周知   會田(環境省)
(6)総合討論    進行:綿貫
  パネリスト:風間、萩原、藤井、西澤、會田(環境省)、浦(日本野鳥の会)、板谷
(7)閉会挨拶    綿貫

※内容は変更となる場合があります。
※所属の記載がない者は勉強会所属

事務局(2026年3月8日)

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[会員からのお知らせ] Island Biology 2026のご案内

[会員からのお知らせ] Island Biology 2026のご案内

Island Biology 2026 実行委員長
安藤  温子(国立環境研究所)

Island Biology 2026のご案内です。島嶼生物学の国際学会であるIsland Biologyが今年の11月に日本で開催されることとなり、2月から申し込みが始まっています。鳥学会2026年度大会と日程前半が重複する可能性がありますが、Island Biologyでのポスターコアタイムとほとんどのシンポジウムは期間後半に行われるため、鳥学会を終えてからご参加いただくことができます。場所も熱海なので、鳥学会会場の名古屋から新幹線直通です。

特に若手研究者にとっては、旅費を抑えて国際学会発表ができる良い機会になると思います。島嶼生物に関連する進化、生態、保全など多様な分野で世界的に活躍する研究者も多く参加するので、間違いなく刺激になるはずです。

日本の島嶼フィールドで行われている研究をアピールし、国際的なネットワークを広げるチャンスですので、ぜひ参加をご検討ください!

大会webサイト
https://sites.google.com/view/island-biology-2026/home?authuser=0
学会本部のサイト
https://islandbiology.com/

開催期間:2026年11月2日〜6日
会場:熱海ニューフジヤホテル(静岡県熱海市)

シンポジウム申し込み締め切り:3月31日
早期登録締め切り:4月9日
一般発表申し込み締め切り:5月7日

一般参加費:35,000円 (後期39,000円)
学生参加費:25,000円 (後期29,000円)
*エクスカーションと懇親会は別会計

会場ホテルへの宿泊は割引価格になります。

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Ornithological Science 25号が即時オープンアクセスになりました

BioOne「Subscribe to Open pilot」プログラムに参加するS2Oジャーナル(54出版社パートナーから合計71タイトル)が2026年1月以降に出版された掲載論文の全編が出版と同時に即時オープンアクセス化されます。トライアル期間中、オープンアクセスの判断は毎年の参加ジャーナルの購読数によって判断され、可否が公表されます。
Subscribe to Open Participating Publishers - BioOne Publishing

Ornithological Scienceの最新号(25-1号)もオープンアクセス化されています。
Volume 25 Issue 1 | Ornithological Science

今後出版される25-2号もオープンアクセスとなる予定です。
また、オープンアクセスとなった論文にはCCライセンス(CC-BY-NC-ND)が自動的に付与されます。
(2026年2月20日 英文誌編集委員会)
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2026年度 日本動物学会女性研究者奨励OM賞、動物学教育賞、茗原眞路子研究奨励助成金のご案内

公益社団法人 日本動物学会より、2026年度の下記賞及び助成の公募の案内です。茗原眞路子研究奨励助成金は2026年4月より募集開始となります。申請に関する詳細は下記URLよりご確認ください。

日本動物学会女性研究者奨励OM賞
https://www.zoology.or.jp/about/others/om
【締切】2026年3月31日(火)正午
動物学教育賞
https://www.zoology.or.jp/about/others/education
【締切】2026年3月31日(火)正午
茗原眞路子研究奨励助成金
https://www.zoology.or.jp/about/myoharafund
【募集期間】2026年4月1日(水)~4月30日(木)正午

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広報委員長交代のご挨拶

広報委員長交代のご挨拶

広報委員会 長谷川 理

 広報委員長交代の挨拶を執筆するにあたり、前任の上沖正欣さんが委員長に就任された際の挨拶を改めて読み返しました(https://ornithology.jp/newsletter/articles/588/)。その中で、本委員会がもともとは「ホームページ委員会」という名称であったことを知りました。誰かから聞いたことがあったような気もしますが、記憶には残っていませんでした。

 なるほど、これまで本委員会の主な業務がホームページの更新やサーバー管理であったのも、そのためだったのかと、今さらながら合点がいきました。

 私はIT技術に特別詳しいわけではなく、委員長就任にあたっては心許ない部分もありますが、上沖さんには引き続き学会事務局からサポートしていただけるとのことですし、本委員会メンバーの遠藤幸子さん、宮本竜也さんとともに、大切な役割をしっかり引き継いでいきたいと考えています。

 また、現在は名称も「広報委員会」となっていますので、サーバー管理などの業務にとどまらず、日本鳥学会員の皆さんの研究やその他の活動に関する告知・宣伝、さらには社会への発信・還元にも、より一層力を入れていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 なお、写真は記事の内容とは直接関係ありませんが、前任の上沖さんが着任時にキジの写真を掲載されていたので、私はイヌの写真にしました。きっと次の委員長はサルを掲載することでしょう。

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第39回日本鳥類標識協会全国大会開催記念公開シンポジウム「鳥を調べ、鳥に学ぶ」 開催報告と御礼

第39回日本鳥類標識協会全国大会開催記念公開シンポジウム「鳥を調べ、鳥に学ぶ」 開催報告と御礼

作山宗樹(第39回日本鳥類標識協会全国大会実行委員会事務局
/日本鳥類標識協会/日本野鳥の会もりおか)

 昨年11月8日に岩手県盛岡市で、第39回日本鳥類標識協会全国大会開催記念公開シンポジウム「鳥を調べ、鳥に学ぶ」を行いました。
 日本鳥学会から津戸基金の助成を頂き、お陰様で無事に開催できましたことに深く御礼申し上げます。
 当初2020年に行う予定であった本大会は、コロナ禍による中止を経て、5年越しで実現にこぎつけました。コロナ禍を挟んで社会情勢は多方面で変わり、特に各地でこれまで休止や延期されていたイベント開催が集中したことで会場の確保が難しくなり、また物価高の影響で当初の見込みよりも会場借用費や交通費等が値上がりする中、助成を頂けたことで憂慮なく開催することができ、大変助かりました。

 岩手を含む北東北では、鳥類に関する講演など一般向けの学術的なイベントが開かれる機会は少ないのですが、それでも岩手県在住の生態学研究者で構成される岩手生態学ネットワークの方々が年に1~2回生態学関連の講演会を開催されており、生態学に関心をお持ちの方は県内に潜在的に多数いらっしゃると思われます。
 そのような中、大会誘致を機に鳥類を主題としての自然を調べる面白さ、興味深さを広く一般の方に伝えられる場を設けられたらと考えました。特に標識協会のシンポジウムなので、鳥類を捕獲して初めて明らかになることを中心に据えて各講演者に依頼いたしました。聴いた方が生物の生態や行動、進化などに関心を持って頂くことを目的としました。

   会場となったJR盛岡駅西口の県営施設キオクシアアイーナ会議場にはスタッフを含め、120名の参加がありました。参加された方々からは「とても面白く、ためになる話だった」、「楽しく有意義な時間を過ごせた」等々の言葉を多数いただき、開催の趣旨を皆様にご理解いただけたものと感じられました。
   シンポジウムには4名の演者をお招きしました。最初の三上かつらさん(NPO法人バードリサーチ)は青森県下北半島のイスカの不思議な生態と形態について紹介されました(一部の内容は後日NHK「ダーウィンが来た!」で放映されました)。続く成田章さん(ウミネコ繁殖地蕪島を守る会(青森県立八戸聾学校))は、八戸市の蕪島で営巣するウミネコの生態について、お父上(成田喜一氏)から続く60年に亘る長期の標識調査から明らかになったことをお話頂きました。近年は地元の高校生との共同調査を始められるなど、ウミネコの保全活動の継続にも重点を置かれています。菅澤颯人さん(岩手大学獣医学部)は鳥類に寄生し、病原体(原虫)のベクターとして注目されるシラミバエの特殊な生態について、まだ未解明な部分が多い中、基礎的な生活史の把握と調査手法の開発に取り組まれているという話を、最後に高橋雅雄さん(岩手県立博物館)はオオセッカやオオヨシキリなど草原に棲む小鳥類の生態について、特に繁殖地への帰還率に着目した講演を頂きました。多岐にわたる話題を参加者皆様が熱心に耳を傾けられていたのが印象的でした。シンポジウムの要旨は日本鳥類標識協会のwebサイト(https://www.birdbanding-assn.jp)から閲覧やダウンロードできますので、ぜひご覧ください(同サイトの全国大会のページから第39回大会を選択してください)。

 開催に当たり、近隣県を含む野鳥の会各支部や生態学関連、地域の自然史、自然観察活動等に関わる団体・行政機関・博物館施設等から後援を頂き、宣伝活動をご支援頂きました。また、この繋がりを活用したいと考え、シンポジウム受付横にブースを設置し、いくつかの団体の今後のイベントや会員募集などのフライヤーを置き、交流や情報交換の場としました。最後にその後援団体のお名前を紹介させて頂きます。青森自然誌研究会/秋田自然史研究会/岩手県立博物館/岩手生態学ネットワーク/環境省東北地方環境事務所/公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団/自然観察指導員ネットワーク岩手/東北鳥類研究所/特定非営利活動法人おおせっからんど/日本野鳥の会青森県支部/日本野鳥の会秋田県支部/日本野鳥の会北上支部/日本野鳥の会弘前支部/日本野鳥の会もりおか/日本野鳥の会宮城県支部/日本野鳥の会宮古支部の16団体・機関です。
 また、日本鳥学会の学会賞選考委員会(当時)の堀江様、早矢仕様からは数々のご教示を頂きました。ありがとうございました。

 写真撮影:伊達功氏

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日本鳥学会誌74巻2号 注目論文(エディターズチョイス)のお知らせ

日本鳥学会誌74巻2号 注目論文(エディターズチョイス)のお知らせ

出口智広 (日本鳥学会誌編集委員長)

和文誌では毎号、編集委員の投票によって注目論文 (エディターズチョイス) を選び、発行直後からオープンアクセスにしています。74巻2号の注目論文をお知らせします。

著者: 猿舘 聡太郎, 雲野 明, 松井 晋
タイトル: クマゲラの冬期における生立木の採餌木選択と採餌場適地推定
DOI: https://doi.org/10.3838/jjo.74.223

日本で唯一の大型キツツキ類であるクマゲラは、本州では幻の鳥として存続が危ぶまれていますが、北海道では広く見られ、札幌のような大都市であっても、その近郊の野幌森林公園などでは観察できる比較的ポピュラーな鳥です。本論文の著者である猿舘さんたちは、札幌のクマゲラの冬期における採餌環境を特定するため、周囲の山々13箇所、計100キロ近くを踏査し、食痕である立木に掘られた大きな穴を探す調査を行いました。
その結果、クマゲラは、低地の森林にある落葉針葉樹のカラマツと落葉広葉樹のシラカンバの大径木を好むことを発見しました。このことは、常緑針葉樹のトドマツ林を好むと考えられてきた、これまでの傾向とは異なり、北海道内でも地域差があることを示唆しています。
さらに、カラマツが北海道では人工林として戦後広く造成されたことに注目し、クマゲラの食痕を生物多様性の高さを表す指標とすることで、ゾーニング管理に役立つ可能性を提言された点は、時代のニーズをよく捉えた本研究の”ウリ”ですね!

それでは以下、猿舘さんからいただいた解説文です。

北海道では1950年代から70年代にかけて、低標高地域を中心に天然林の伐採が進み、その多くがトドマツや本州から導入されたカラマツの人工林へと転換されました。こうした森林環境の変遷を経た北海道には、国の天然記念物であり絶滅危惧種に指定されているクマゲラが生息しており、その姿は都市に隣接する森林でも観察されています。しかし、都市近郊の人工林を含む現在の森林において、クマゲラがどのような場所を採餌に利用しているのかについては、これまで十分に解明されていませんでした。本研究では、札幌市に生息するクマゲラを対象に、冬期に生きた木の樹幹を掘って採食した痕跡(採餌痕)が残る樹木に着目し、採餌木の特徴や周辺環境を詳細に調査しました。

山歩きが好きだったことも功を奏し、札幌市の南西部に整備された総延長100kmに迫る登山道を景色や植生を楽しみつつ、指導教員や研究室の仲間の支えにも助けられながら踏査することができました。クマゲラの採餌痕をたどりながら調査や解析を進めるうちに、北海道の森林がどのような歴史を経て現在の姿に至ったのかが次第に見えてきました。採餌木は、森林がどのように変化してきたのかを物語る手がかりとなり、まるでクマゲラが、森林の歩んできた歴史と今を教えてくれている、そんな感覚を覚えました。
本論文が、クマゲラの生息環境の理解と保全、そして木材利用との調和を考えるうえで、少しでも参考になれば幸いです。

(猿舘 聡太郎)

写真1 冬期にカラマツの樹幹で採餌するクマゲラ

 

写真2 採餌中のクマゲラとそのおこぼれを狙うヤマゲラ

 

写真3 夏期に地上部の枯死木で採餌するクマゲラ

 

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Ornithological Science 24巻2号が公開中です

Ornithological Science 24巻2号が公開中です

Ornithological Science編集委員長 上野裕介

Ornithological Scienceの最新号が公開中です。
次号は1月末発行、Open Accessの試験運用が始まります。

The latest issue of Ornithological Science has been available. The next issue is scheduled for release toward the end of January, and a trial of Open Access will begin.

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REVIEW ARTICLE: KURODA AWARD
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Movement ecology of Columbiformes maintaining long-distance dispersal
ability in island habitats
Haruko ANDO
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_173/_article/-char/ja

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ORIGINAL ARTICLE
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Do long-term changes in wing length indicate changes in migration
distances of North Eurasian Passerines?
László BOZÓ, Yury ANISIMOV, Tibor CSÖRGŐ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_189/_article/-char/ja

Streaked Shearwater Calonectris leucomelas rearing chicks in the
central Sea of Japan did not switch diet at the 2013/2014 regime
shift.
Chamitha DE ALWIS, Ken YODA, Yutaka WATANUKI, Akinori TAKAHASHI,
Kenichi WATANABE, Satoshi IMURA, Maki YAMAMOTO
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_199/_article/-char/ja

Genetic diversity of the Japanese captive population of Crested Ibis
Nipponia nippon estimated from pedigree analysis
Shiori KUBOTA, Shigeaki ISHII, Takahisa YAMADA, Toshie SUGIYAMA, Yukio
TANIGUCHI, Yoshinori KANEKO, Tetsuro NOMURA, Hiroaki IWAISAKI
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_215/_article/-char/ja

====
SHORT COMMUNICATION
====
No remarkable effect of blood mercury on corticosterone levels in
Black-tailed Gulls
Yasuaki NIIZUMA, Takushi TERADA
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_225/_article/-char/ja

Nestling-age dependent parental care strategy of Lesser Kestrel Falco
naumanni in Mongolia
Onolragchaa GANBOLD, Urangoo PUREVSUREN, Rentsen OYUNBAT, Joon-Woo
LEE, Otgontsetseg KHUDERCHULUUN, Ganchimeg J. WINGARD
https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/24/2/24_229/_article/-char/ja

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鳥の学校第16回テーマ別講習会:鳥類研究のためのドローン講座2 画像解析編を受講して

鳥の学校第16回テーマ別講習会:鳥類研究のためのドローン講座2 画像解析編を受講して

植田晴貴(日本獣医生命科学大学)

 日本鳥学会2025年大会における鳥の学校は、「鳥類研究のためのドローン講座2 画像解析編」でした。私自身ドローンを用いた研究を行っているわけではありませんが、ドローンを用いた鳥類研究に興味があり、実際に操縦も行うとのことでしたので参加させていただきました。
 酪農学園大学でドローンを用いた研究をされている小川先生、小野先生が本講習会を担当されており、初めに簡単にドローンの操縦方法を座学にて教えていただきました。その後体育館へ移動し、実際に飛行体験をさせていただきました。飛行実習として、実際に飛ばしてデコイのカモを撮影しました。私自身ドローンの操縦は今まで行ったことがなく、ドローンの発進や移動など、操縦に苦戦しました。特に、目視での位置と画面上のドローンの位置が全然一致しておらず、デコイの撮影に苦労したことが印象に残っています。将来ドローンを操縦する際は、屋外で飛ばす前に室内練習やドローンスクールなどを用いて、確実な操縦技術を身に着けてからと思いました。
 体育館での飛行体験後、屋外の池でデモンストレーション飛行を行っていただきました。屋外でのデモ飛行では、2種類のドローンを用いて5つのデコイを撮影しました。撮影は25m、50m、75m、100m、125mの高さから行い、125mではドローンが豆粒程度の大きさで、目視での確認はとても難しかったことが印象に残っています。
 屋外での撮影後、座学及び画像解析を行いました。座学では、ドローンを用いた研究を紹介いただきました。送電線における鳥の巣の発見(Dong et al. 2022)や海鳥のコロニーのカウント(Hondgson et al. 2016)など、人が行うには難しい研究が紹介されており、今後ドローンを用いた研究が広がっていくであろうと感じました。画像解析ではArcGIS Proを用いて、マップの作成を行い、個体数カウントはGoose123というシステムを用いました。Goose123は、ドローン画像からAIを用いて水鳥を自動カウントするシステムであり、本講習会の講師である小川先生が開発したシステムであるとご紹介いただきました。実際にデモ飛行で撮影した画像をカウントした結果227羽いると表示されました。カウントされている物を確認すると、池に浮いていた葉やゴミ、光の反射などをカウントしていることが判明しました。小川先生によると、解像度があまりにも良い場合や撮影状況によりマガン以外をカウントしてしまうことがあるため、Goose123にディープラーニングで学習させることでより精度を高く、カウントを行えるようになると教えていただきました。
 最後になりますが、この度はドローンの操縦及び画像解析という貴重な機会をご提供いただき、企画・運営をしてくださったみなさまに感謝申し上げます。また、操縦体験や座学の資料だけでなく、講習会終了後の質問にも快くご回答いただきました講師の方々にも感謝申し上げます。

 

写真1:ドローン体験する著者

 

写真2:ドローン体験で撮影したカモのデコイ

 

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第16回鳥の学校「鳥類研究のための空飛ぶドローン講座」体験記

第16回鳥の学校「鳥類研究のための空飛ぶドローン講座」体験記

畑山優香(北海道大学大学院)

 鳥のように大空を飛んでみたい!鳥好きに限らず、多くの人が一度は抱く願いでしょう。かく言う私もその一人です。「鳥類研究のための空飛ぶドローン講座」というタイトルを見た時、これならば空を飛ぶ気分を少しだけ味わえるかもしれない、という考えが浮かびました。この他愛のない思いが一番の参加動機だったのですが、鳥たちの見ている景色に想いを馳せつつ、研究現場でのドローンとAIの活用に触れ、充実した時間を過ごすことができました。
 講習会は午前と午後の二部構成でした。午前中には室内での操縦体験と野外での模擬調査見学があり、午後からは研究現場でのドローン活用についての講義を拝聴しました。
 午前中の操縦体験では、参加者が多かったにもかかわらず、実機を扱う機会を一人一回ずつ確保していただきました。自分の操作でドローンが宙に浮いた時の感覚は忘れがたく、終了後にドローンの価格を検索してしまうほど刺激的でした(写真1)。それに続く野外での模擬調査では、会場となった酪農学園大学構内の池にマガモとマガンのデコイを浮かべ、それを上空からドローンで撮影する工程を見学しました。調査用ドローン(写真2)は子どもが四つん這いになったほどのサイズがあるように感じられ、迫力ある飛行音にも驚きました。また、ドローンは地上のモニターと同期しており、頭上の機体から送られる映像を確認できるようになっていました。映像を見ていると、鳥たちが見下ろしている世界を垣間見た気分になりました。
 午後の講義では、ドローンの強みである航空写真の撮影能力が、水鳥のカウント調査で発揮されることを学びました。水辺に集まる群れを上空から撮影し、航空写真を専用のAIで解析することで個体数を計測できるのだそうです。また、撮影データは生息数調査だけでなく、羽数カウントのプログラム精度の向上にも活用されているとのことでした。講義の途中では、午前の模擬調査の映像や過去の研究データから作成された航空写真を使い、AI解析の工程も体験させていただきました。
 一日の講習を通して印象的だったのは、ドローンとAIによる解析と、人の目によるカウント調査が、互いを補い合う手法であるという点です。現段階では、経験豊富な調査員によるカウントが最も正確で信頼されている手法であるそうですが、湖の中心部など、目視では確認しにくい場所にも群れが形成されることがあります。そのような場合、ドローンとAIが心強いサポートツールになり得るのだそうです。人の目の精緻さに驚くと同時に、AIとの共存可能性が見出される分野があることに明るさを感じました。
 また、航空写真のAI解析を体験し、高密度な群れが写った画像から一羽一羽を正確に検知する一方で(写真3、4)、水面の木の葉を鳥と誤認識する場合もある結果を見て、プログラム開発の難しさがうかがえました。近年のAIの発達を前にすると、「人の能力など無駄になるのではないか」と無力感に苛まれることもあります。しかし、万能に見えるAIの裏にあるものは、開発者の知恵と意思と努力なのでしょう。今後、AIを前に無力感を覚える機会は増えるかもしれませんが、AIを動かし育てるのはやはり人の力であることを忘れないでいようと思います。
 ドローン操縦の基本や活用を凝縮して学ぶ機会をいただいたことは、鳥や野生動物の研究に関わる学生として、得がたい経験でした。今の私の日常にはドローンを扱う機会はほとんどありません。けれども、過去に得た知識や体験が、思いもよらぬ形で役立つ…人生には、そんな「伏線回収」のような瞬間が時々訪れると信じています。これからも、鳥や動物に関わる進路を目指し続けたいです。最後に、操縦体験と講義を担当してくださった酪農学園大学の小川健太先生、小野貴司先生と、鳥の学校の企画・運営の関係者の皆様に御礼申し上げます。

 

写真1:ドローン体験する著者

 

写真2:屋外での撮影に使用したドローン

 

写真3:画像解析する著者

 

写真4:黄色い点が検知されたマガン
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