英文誌ペーパーレス化の検討のための学会員へのアンケートのお願い

ウェブサイトに7月3日に掲載したお知らせを、鳥学通信にも再掲します。アンケートの回答数が少ない状況ですので、鳥学会員の皆様は7月31日までにご協力をお願い致します。アンケートの回答は下記のリンクから(Google formに移動します)。
https://forms.gle/AKSnXgqqJgZ2PZRS7

日本は紙の消費量が非常に多く、国民1人あたりの年間消費量は世界6位となっています。生物多様性の保全を含む、環境負荷の低減において「ペーパーレス化」は重要な取組のひとつです。しかしながら、鳥学会においても、その取り組みはまだ十分とは言えません。例えば学会誌等の印刷物は、和文誌・英文誌ともに年間2800部(合計5600部)に相当します。例えば英文誌は、1部あたりの平均ページ数が125ページのため、年間35万ページの紙が使用されています。学会誌をペーパーレス化することで、こうした紙資源の印刷製本および郵送に関わる環境負荷の低減が期待できます。

さらにペーパーレス化は、学会会計における支出の削減にも貢献します。現在、学会誌の印刷製本・郵送に関する支出額は年間約430万円(うち印刷製本が350万円、郵送が80万円)となっています。これは全支出額の1/3を上回る額です。近年の会員数の推移を踏まえると、今後も大幅な収入増は見込めない一方で、さらなる支出増の可能性も考えられます。学会誌のペーパーレス化によって支出を大きく抑えることで、今後も年会費をできるだけ維持するなど、学会員へのサービス維持・向上に努めることができます。

上記の理由から、鳥学会では英文誌「Ornithological Science」のペーパーレス化に向けた検討グループを立ち上げました(メンバー:事務局および英文誌・和文誌・広報委員会の各委員長)。なお、和文誌は今回はペーパーレス化の対象外です。英文誌のみを対象とした理由は、海外の他の雑誌同様、ペーパーレス化へのハードルが比較的低いためです。しかしながら、英文誌のペーパーレス化によって生じうる様々な問題を慎重に検討した結果、学会員に確認が必要な項目が複数あるという結論に達しました。

そこで学会員の皆様にアンケートを行い、その結果を踏まえ、鳥学会全体としての英文誌のペーパーレス化の方針を決定したいと考えております。回答期限は2023年7月31日(必着)とさせていただきます。お手数ですが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

なおメールアドレス未登録の会員には、アンケート資料を郵送で配布いたします。回答方法はそちらの資料をご覧ください。

内容に関するお問い合わせ先:
日本鳥学会事務局 片山 直樹 (会計幹事)
メール: katayama6@affrc.go.jp
電話 : 029-838-8253

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(2023年7月3日 英文誌ペーパーレス検討グループ)

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