2018年度学会賞 応募締め切り迫る!

基金運営委員会

以下の3つの学会賞の応募は、3月30日(金)で締め切られます。
自薦・他薦いずれも可能です。ぜひ、積極的にご応募下さい。

・内田奨学賞:アマチュアの会員を励ます賞。過去3年間に発表した論文から審査。
・黒田賞:優れた業績を挙げ、これからの日本の鳥類学を担う若手・中堅会員に授ける賞。
・中村司奨励賞:2018年度新設。国際誌に優れた論文(1編)を発表した30歳以下の若手会員に授ける賞。

いずれの賞についても、対象者、応募方法等の詳細は、日本鳥学会誌66巻2号の学会記事、あるいは学会Webサイト(http://ornithology.jp/)の「学会賞・助成」に掲載された募集要項をご覧下さい。

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無意識のバイアスーUnconscious Biasーを意識してみませんか

企画委員会(文責:藤原宏子)

 日本鳥学会2017年度大会(筑波大学)の受付近くに、「無意識のバイアスーUnconscious Biasーを知っていますか?」というタイトルのリーフレットが置かれていました。この質問に対する皆さんのお答えはどうでしょうか?この質問へのお答えが「いいえ」だとしても、働き方についての昨今のキーワードである「ダイバーシティ推進」ならば、「はい、知っています」とお答えになる方も多いかもしれません。
企業や大学において、女性をはじめ多様な人々が能力を発揮し共に働くことを推進していこうという動きがみられます。ダイバーシティを推進している組織は活力があり、強いともいわれています。そのダイバーシティ推進において、今、「無意識のバイアス(unconscious bias)」が注目されています。大会の受付近くに置かれていたリーフレットは、男女共同参画学協会連絡会が2017年に作成したもので、連絡会のホームページ上でも見ることができます(http://www.djrenrakukai.org)。
「無意識のバイアス」は鳥の研究に直接は関係しないかもしれません。けれども、長い目でみると、「無意識のバイアス」や「ダイバーシティ推進」に目を向けることは、鳥研究そのものを発展させ、日本鳥学会に有益なことなのだろうと思っています。

無意識のバイアスとは
 「女性は理系より文系が得意だと思う」など、人はそれぞれ何らかの偏見(バイアス)をもっています。このように、誰もが潜在的にもっている偏見を「無意識のバイアス」といいます。無意識のバイアスにはいくつかのカテゴリーがありますが、その一例として、リーフレットには次のような説明があります。

「ある属性(ジェンダー、職業、学歴、人種等)に基づいて人々を集団に分け、各集団の代表的な特徴(例えば、科学に強い・弱い、信用できる・できない等)を想定し、そこに属するメンバーは誰もがその特徴をもつと短絡的に判断してしまうことです。」

「無意識のバイアス」に関する研究
 社会科学や認知科学等の分野では、「無意識のバイアス」に関する実験研究や調査研究が行われてきました。リーフレットでは、このような研究も紹介されています。ここでは、その中の2つだけを簡単にご紹介しましょう。

人種についてのバイアス:雇用主が、同じ内容で写真がない履歴書による書類審査を行い、面接試験を行う人を選ぶ場合、履歴書の名前がアフリカ系アメリカ人の名前(ラキーシャやジャーマル)よりも白人の名前(エミリーやグレッグ)のほうを優先的に選ぶという結果がでています。

母親についてのバイアス: 「Getting a Job: Is There a Motherhood Penalty?」と題する論文があります(S.J. Correll, et al., 2007, Am. J. Sociology, 112, 1297-1338)。能力、学歴、職歴が同じレベルで、子どもの有無だけが違う採用候補者の男女に対する評価を、雇用主(研究協力者)にしてもらったところ、「母親だから」とみなす「無意識のバイアス」の存在が明らかになったのです。子どものいる女性は、男性や子どものいない女性に比べ低く評価され、初任給の額も低く見積もられました。

「無意識のバイアス」と上手く付き合おう
 「アフリカ系アメリカ人は~~だ」、「母親は~~だ」という「無意識のバイアス」は、雇用主の行動に影響を及ぼすことをご紹介しました。さらに、このバイアスを彼女たちがもつことにより自身の行動を縛ることになる可能性もあります。バイアスを持つこと自体は、人間にとって自然なことでしょう。経験に基づいて獲得された「無意識なバイアス」は、各個人が自分にとって有利な判断を素早く行う際の助けになっていると考えられます。しかし、バイアスのせいで、より良い選択肢を見逃している可能性もあります。実際の能力に見合った評価がされないことで、人材の多様化が進まず、組織やコミュニティにもマイナスとなるでしょう。「〇〇は~~だ」で終わらせずに、もっとじっくりと相手や自分自身について細かく情報を吟味することで、より良い判断をすることができると考えられます。 皆さんはどう思いますか?

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第27回国際鳥類会議(IOC2018)の参加補助金を募集しています!

基金運営委員会

 2018年8月にカナダ,バンクーバーで開催される第27回国際鳥類会議(IOC2018)の参加登録が始まりました。日本鳥学会では、研究発表をする若手会員に補助金を交付します。補助金交付を希望される方は下記のウェッブサイトや和文誌にある要項に従い、ふるってご応募下さい。

伊藤基金によるIOC参加補助金の申請募集
 ウェッブサイト:http://ornithology.jp/iinkai/kikin/prizes.html#ito
 和文誌:66巻1号(2017年4月)学会記事

なお、補助金申請の締切は2017年12月28日(必着)、IOCへの要旨提出締切は2018年1月31日です。
お間違えのないようお申し込み下さい。

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2018年度学会賞募集のお知らせ

日本鳥学会では内田奨学賞、黒田賞を設けていますが、来年度からこれに中村司奨励賞が加わります。この度、この3つの学会賞の募集が始まりました。

・内田奨学賞:アマチュアの会員を励ます賞。過去3年間に発表した論文から審査。
・黒田賞:優れた業績を挙げ、これからの日本の鳥類学を担う若手・中堅会員に授ける賞。
・中村司奨励賞(新賞):国際誌に優れた論文(1編)を発表した30歳以下の若手会員に授ける賞。

いずれの賞についても、対象者、応募方法等の詳細は、日本鳥学会誌66巻2号の学会記事、あるいは学会Webサイト(http://ornithology.jp/)の「学会賞・助成」に掲載された募集要項をご覧下さい。

ぜひ、積極的な応募、あるいは推薦をお願い致します。

また、2018年にカナダで開催される国際鳥類学会議(IOC2018)に参加、発表する若手会員に対する補助金の申請も募集しています。日本鳥学会誌66巻1号、学会Webサイトを参照の上、こちらにも積極的に応募して下さい。

基金運営委員会

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未来の学会のためにぜひ! 10月28日(金)まで延長 男女共同参画大規模アンケート

日本鳥学会会員のみなさまへ

2016年10月19日
企画委員会

10月8日(土)より始まった、男女共同参画学協会連絡会の第4回大規模アンケートの回答状況があまり芳しくないようです。前回の第3回大規模アンケートでは、生態学会、進化学会、動物学会、種生物学会等の自然史系学会の回答率が20%を超える中、鳥学会の回答率は8%でした。

この大規模アンケートの結果は、みなさまを含め、研究に関わる方々がよりよく研究生活を送るための施策のベースとなります。多くの回答を得るため、大規模アンケートの回答期限は10月28日まで延長されましたので、お知らせいたします。

回答は下記の男女共同参画学協会連絡会のホームページ 上で行えます。
http://www.djrenrakukai.org/

回答期限:10月28日(金)
鳥学会員のみなさまには、どうか積極的なご協力をお願い致します。

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写真好きの研究者に朗報  自分の論文の掲載された学会誌の表紙を自分の写真で飾りませんか?

2016年10月11日
日本鳥学会誌編集委員会 植田睦之

デジカメで手軽に写真が撮れるようになり,研究の合間に鳥の撮影を楽しんでいる方も多いのではないのでしょうか? そんな写真で学会誌の表紙を飾りませんか?

最近の和文誌は,表紙写真を掲載論文に関係するものにしよう,と,編集サイドで表紙写真を探して掲載することが多くなっています。でも,自分の論文が掲載された学会誌の表紙写真も自分の写真だったら,ちょっとうれしいですよね。
そこで,論文の投稿時に表紙写真もあわせて投稿できるようにしました。

いい写真をお持ちで,論文をどこに投稿しようか迷っている方,ぜひ表紙写真とともに日本鳥学会誌へ投稿ください。投稿お待ちしています。
 
ただ,1つの号にはたくさんの論文が掲載されますが,表紙は1つ。複数の表紙写真希望者がいた場合は,希望されても表紙写真として掲載できない可能性があります。表紙掲載の可否については,入稿時に印刷幹事から連絡させていただきますので,その点はご了承ください。

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ボランティアのススメ

2016年7月11日
日本鳥学会企画委員会 佐藤望

 企画委員では鳥学研究の促進を目的として、鳥類調査に関するボランティア募集の情報を収集し鳥学会のHPで公開しています。
http://ornithology.jp/volunteer.html
まだ始めたばかりの企画なのでご存じでない方もいらっしゃると思いますが、全国で調査を経験する事ができる場所を掲載しています。

この活動を始めた背景には、鳥の研究に興味があっても研究できる研究室や調査をする場所がなかなか見つからないといった状況があります。また、卒業研究で鳥類の研究をしたいと思っても、限られた期間のなかで一人で調査を0から覚えて実行するのはなかなか簡単ではありません。このような状況下にある鳥の研究を志す人にとって、ボランティアとして野外の鳥類調査に参加することは大きな意味があります。また、所属した研究室が鳥類の研究をしていない場合でも、調査地があってテーマがあれば、鳥類をテーマに卒業研究ができるかもしれません。

私はニューカレドニアなどで鳥類の野外調査をしてきましたが、その間、国内外の学生が参加してくれました。一部の国ではインターンとして海外の調査を経験することが博士課程に進学するために必要らしく、欧州や南米から問い合わせが来て、実際に何人かの学生を受け入れました。彼らは調査に参加することで調査能力や研究の方法を習得できたと思いますが、それだけではなく、毎日の生活の中で多くの議論をすることで受け入れた側にも新しい発見やモチベーションの向上などがありました。

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ドイツからニューカレドニアにインターンで手伝いに来てくれました(著者は向かって右)

海外の若手研究者に負けないよう、特に日本の若手の皆さんにも是非このような場所に飛び込んでもらえればと考えています。もちろん、もう若手じゃない…という人も、きっと受け入れてくれると思いますので、老若男女問わず、積極的にこのボランティア募集情報を活用してもらえればと思います。

また、全国で鳥の調査をしている皆さま、ボランティアを受け入れてはいかがでしょうか。受け入れが可能であれば、佐藤(nozomu ATMARK liferbird.com)まで連絡を頂ければ幸いです。

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「ポスター賞、始めました」

2016年2月15日
企画委員長 川上和人

2016年、鳥学の新たな歴史が始まります。
新賞「日本鳥学会ポスター賞」の誕生です。

今年は、記念すべき第一回目の賞を得る未来永劫唯一のチャンスです。この栄誉に向け、多数の応募をお待ちしております。

いや、過去にもポスター賞があったではないかというご意見もありましょう。確かにその通りです。しかし、これらは各大会の事務局により独自に運営されたものでした。これからは、鳥学会公認の正式な賞として毎年の募集が決定したのです。

賞の最大の目的は、若手の独創的な研究を奨励することです。ここで鳥学の魅力を語ることは、釈迦に説法、孔子に論語、文明堂にカステラの美味を説くような愚行ですので、あえては申し上げません。賞の新設により、この魅力あふれる鳥学の将来を担う若手を、学会として応援したいと考えているのです。

当たり前の話ですが、賞の主役は授与する側ではなく応募者です。まだ実績が少なくとも、オリジナリティの高い研究を展開する若人の参加をお待ちしております。100年の歴史を持つ鳥学会に未来の歴史を紡ぐのは、他の誰でもない皆さんなのです。

さて申し上げにくいことですが、目的に照らし応募資格を30歳以下に限定させていただきました。この点を平にご容赦下さい。若い若いと思っていても、月日の流れは速いものです。資格のある方はお早めに!

詳細は特設サイトをご覧下さい。
では、鳥学会大会の授賞式でお待ちしております。

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和文誌編集委員会の新たな試み

2015年12月14日
和文誌編集委員会委員長
日野輝明

会員の皆様には、日本鳥学会誌の論文の投稿や査読等でお世話になっております。

和文誌編集委員会では、今年から来年にかけて新しい試みをいくつか始めます。すでに開始しているものも含めて、まとめて紹介いたします。これからも、和文誌をより良い雑誌にしていけるよう会員の皆様からのご協力をいただければ幸いです。

1.日本鳥学会誌への投稿の際に共著者からの投稿の同意書が必要になりました。

すでにホームページ等でお知らせしていますように、責任著者は、和文誌への論文投稿の際に、共著者全員から投稿への同意が得られていることを示す同意書が必要になりました。同意書を論文査読・投稿システムからダウンロードいただき(http://ornithology.jp/osj/japanese/wabun/toko_doisho.pdf)、共著者全員による署名もしくは捺印の上、投稿原稿と一緒にPDFファイルや画像ファイルなどでお送りいただくか、郵送をお願いいたします(複数枚にわたってもかまいません)。この同意書がない投稿論文は受け付けませんので、ご留意ください。

この変更に合わせて、投稿規定の改正を行いました。「第2条 投稿資格」において、共著者の要件として「すべての共著者から、内容並びに投稿への同意が明示的に得られている必要がある」の条文を追加しました。

2.投稿の手引きに「著者の倫理的責任」を明記しました。

データのねつ造や論文の盗用などの学術論文の不正問題が次々と発覚し、研究者のモラルへの世間の目が厳しくなっています。本来あってはならないことですが、不正とは気づかずに無意識に行っていることもあるかもしれません。そこで、和文誌編集委員会では、「投稿の手引き」に「著者の倫理的責任」の項目を新たに設けて、科学規範についての記述を、下記の通り明記いたしました(10月発行の2号において、手引きの追加・修正の形で掲載し、来年4月発行の1号において改訂)。上記の共著者の同意書も、この規範に従って行うものです。一度目を通していただき、研究者としての責任を再度ご認識いただければと思います(http://ornithology.jp/osj/japanese/wabun/toko_tebiki.html#sofu)。

著者の倫理的責任
 著者は、研究とその公表についての誠実性を保つために、以下の科学規範に従わなければならない。
・原稿を2つ以上の学術誌に同時に投稿しない。
・原稿はその一部または全体が、過去に出版されたものではない。ただし、以前の研究を発展させた新たな研究の場合は除く。
・投稿数を増やすために、単一の研究を複数に分割していない。
・データ(画像を含む)は、ねつ造や操作されていない。
・他人のデータや文章、学説を、盗用していない(盗用)。他の研究の引用(要約・意訳したものを含む)は明記され、逐語的な転記には引用符が用いられている。
・著作権のある資料については、使用許可が確保されている。
・投稿前に、共著者全員、場合によっては研究実施機関の責任者から、投稿への同意が明示的に得られている。
・投稿原稿に名前が掲載されるいずれの著者も、その科学的研究に対して十分に寄与しており、従って研究成果に対する連帯責任と説明責任を共有している。

3. 電子版ダウンロード制限期間を1年間に短縮します。

和文誌に掲載された論文PDFのJ-stageでの公開は、平成19年より開始されて今年で9年目になります。その間、会員の方の権利を守るために、非会員による全文ダウンロードが可能となる制限期間を発行後2年間に設定してきました。しかしながら、論文は会員に限らず非会員も含めてできるだけ多くの人に読まれてこそ、その価値が発揮されるものと考えられます。また、和文誌に掲載された論文が、他雑誌で引用される頻度が増えていくことで、知名度も向上し、会員の増加にもつながることが期待されます。このような理由より、来年の1号から、和文誌では全文ダウンロード制限期間を1年間に短縮いたします。

4. EDITOR'S CHOICEによる注目論文を毎号選定します。

来年以降に発行される和文誌掲載論文のうち、1号につき原則1編の注目論文を編集委員会の協議に基づいて選出します(あくまでも原則のため、号によっては2編選出される場合もあれば、選出なしの場合もあり)。選出論文については、鳥学通信で紹介するほか、特典として、J-stageでのダウンロード制限期間なしに公開いたします。注目論文の性質上、発行前の選出が望ましいのですが、編集・印刷スケジュールの都合もあり、当面は発行後に1ヶ月くらいかけて編集委員全員で選考していく予定です。注目論文に選出されることは、論文を投稿する者にとって励みとなると考えられ、質のより高い論文が増えていくことが期待されます。

5. J-stage公開論文の年間アクセス件数ベスト10の論文タイトルを紹介します。

編集委員会では、2年前からJ-stageでの搭載論文について、アクセスの多い国、分類群、テーマ等を集計した結果を、総会において口頭で報告してきました。それによると、毎年1万件を超えるアクセスがあり、その半分は国外からであることなどが分かりました。要旨と図表の説明を和英併記していることの効用といえます。これらの分析結果については、これまで概要しか紹介できませんでしたが、来年からは鳥学通信で前年1年分の詳細な分析結果を紹介していく予定です。さらに、アクセス上位論文ベスト10も合わせて公表して行きます。ちなみに、昨年のベスト10については、ホームページの和文誌のページで紹介していますので、関心のある方は是非ご覧になってください(http://ornithology.jp/osj/japanese/wabun/top_access.html)。

6. 受理論文は、次号掲載予定論文としてHPに掲載します。

受理された論文は、次号掲載予定論文として、ホームページの和文誌のページに直ちに紹介いたします。これによって、著者は公表の時期を知ることができ、会員は次号の内容をあらかじめ知ることができます。この試みはすでに開始していますので、関心のある方は是非ご覧になってください(http://ornithology.jp/osj/japanese/wabun/next_issue.html)。

7. 和文誌でモノグラフ掲載を再開します。

しばらくお休みしていましたが、執筆依頼によるモノグラフの掲載を再開します。モノグラフは、ある鳥もしくは一つのテーマを対象にして、著者が長年に携わってきた研究成果をまとめたものです。すでに公表されている複数論文の成果を、未発表データも含めて、一気に読むことができることで、その分類群やテーマの総説として読むことができるばかりでなく、著者の研究史としても読むことができます。再開第1号は、江口和洋氏によるカササギ研究のモノグラフで、来年中に掲載される予定です。編集委員会から執筆の依頼がありましたら、ご辞退なさらずに、研究の集大成の良い機会と捉えて、お引き受けいただけると幸いです。もちろん、自主投稿も大歓迎です。

8. 投稿論文の統計については、専門の編集委員がチェックしています。

近年の統計分析方法の進展はめざましいものがあり、査読者だけではチェックできないものが増えてきています。そのため、統計の分析結果については、専門の編集委員が、査読者とは別に2年前からチェックを行っています。このプロセスによって、和文誌掲載論文の統計分析の甘さについては、解消されてきています。ただし、このことは統計分析が不十分でも投稿できることを意味している訳ではありません。逆に、統計分析の内容次第でリジェクトされる可能性が高まったということができます。論文投稿の際には、統計分析を適切な方法で誤りなく行っていただくようお願いいたします。

9. 大会時にも論文作成相談を行っています。

編集委員会では、周囲に論文作成の指導をしてくれる人がいない会員の方を対象にして、和文誌への投稿を条件に、論文作成相談を行っています。しかしながら、利用しづらかったのか、十分に活用されてきていませんでした。そこで、2年前から大会前に案内をして、大会時に担当の編集委員と直接会って相談を行う機会を設けました。その結果、すでに3編の論文が投稿され掲載されています。現在も2編の論文が進行中です。相談の依頼は、もちろん大会時でなくてもかまいません。研究成果をまとめて論文にしたいけど、相談する人がいなくて困っている会員の方、編集委員が懇切丁寧に指導いたしますので、遠慮なくご利用ください。

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鳥学通信移転のお知らせ

2015年10月10日
広報委員会(三上修)

これまで鳥学通信は、会員から記事を集め、定期的に報告する形をとっていました。これは、鳥学通信の前身の鳥学ニュースが、印刷物で会員に配布されていた形式を踏襲したものと言えます。

1975年~2014年までの鳥学通信へのリンク

しかし現代では、すでにその必要性はなくなりました。そこで、ブログの形式をとり、SNSを利用した情報の拡散もできるように変更することにしました。

大会の報告、会員が書いた本の紹介、研究の紹介など、さまざまな形の記事を掲載していく予定です。会員のみなさまからの記事も掲載したいと考えています。もし、そのような記事がありましたら、広報委員会までご相談いただければ幸いです。

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